言っておくけどGS(グループサウンズ)が懐かしい年代ではさすがにない。
でも、見た事ある!フリフリブラウスにタイツ姿。
公園で野球して遊ぶ白黒映像も・・・・・
幼い頃にテレビで見たのか、ずっとあとになって『あの人は今』みたいな番組で見たのか・・・??
いずれにしても、なんだか懐かしくなる~ほのぼのしながらも、ピリッと風刺ありのサイケデリックムービーだ。
「GSワンダーランド」 公式サイト
左から浅利陽介、石田卓也、栗山千明、水嶋ヒロ、・・・・・・何故かめちゃめちゃ笑っている石田くん
とにっかく、石田卓也の歌が上手い!!
彼は演技もすごいが、歌もうまいなんて~
なのに舞台挨拶では、まさに100万ボルトなみの光を放って輝いていた千明ちゃんと、顔色はくすんでいたけどオーラの出ていたヒロくんの陰にかくれて、いまひとつ目立っていなかった・・・・主役なのに~
<ストーリー>
GSブーム真っ盛りの1968年。
日劇を目指す若者が、ダンスホールに集まっていた。
折りしも、新しいGSグループをデビューさせようと目論むファインレコーズでは、社長の松田(岸辺一徳)が、小さなプロダクションの社長 梶井(武田真冶)にメンバー集めを命じる。
どうしてもバンドを組みたいギターのマサオ(石田卓也)、ドラムのシュン(水嶋ヒロ)、ベースのケンタ(浅利陽介)に、梶井が紹介したのは、男としてメンバーに加わることで、のちに歌手デビューを約束されたミック(栗山千明)だった。
2曲目の衣装として着たフリフリブラウスにブルーのベスト、白いタイツの王子様スタイルがウケて、ザ・タイツメンとして新生デビューを果たし、一躍人気者になった4人だったが、売れないバンドの先輩(高岡蒼甫)に嫌がらせを受け、テレビでミックが女だと公表するはめになり・・・・・
なぜかこの衣装では人気が出ず・・・・・
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」ではヤンキー高校生、「死神の精度」ではチンピラ、「リアル鬼ごっこ」でも悪そうな高校生役だった石田卓也。
始めはジュノンボーイでデビューしたものの、ちょっと方向性が決まりつつあって、心配していたところ、この映画では愛らしい笑顔で、のほんとした役が実にいいかんじだ。
逆に、普段穏やかな役が多い水嶋ヒロは、血の気の多い熱い男を演じている。
昔、バンドデビューしたものの、事務所の都合でいろいろやらされ、嫌になって裏方へ回ったというプロダクションの社長を、武田真治がやっているが、コミカルな業界人は、ちょっと無理がある感じ。
とはいえ、昔アイドルだった~みたいな悲哀は、充分出ていた。
昔アイドルだったといえば、実際にGS史上最大の人気を誇ったザ・タイガース(沢田研二ほか)のメンバーだった岸辺一徳が、GSメンバーにおかしな格好をさせる張本人の、レコード会社社長をやっているところが、面白い。
現実にたった2年しか続かなかったGSブームだが、方向性を見誤った演出が招く大どんでん返しが最後に待っている。
一見コメディのように見えるが、ふざけすぎないノリ突っ込みと、爽やかな青春ストーリーに加えて、時代に翻弄された若者の‘悲哀‘が、ピリッと風刺されている。
これは当時のことだけでなく、現在でも通じる音楽界の裏事情ともいえる。
実際、自分たちの意思なのかどうか、「どうしちゃったの?」といういでたちで歌っているビ○ュアル系バンドなど見かけるが、次からは「事務所にやらされているのかも~」と思ってあげることにしよう・・・・・
当時のヒット曲を生み出していた橋本 淳、筒美京平コンビが、この映画のザ・タイツメンのために書き下ろした新曲‘海岸線のホテル‘は、古さを感じさせず、でもどこか懐かしい往年のグループサウンズ。
一度聞いたら、朝まで耳から離れない~♪
サイケデリックな世界は、懐かしくもあり、新しくもあり~
いろんな世代が楽しめる映画と言える。
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この記事へのコメント
えい
石田卓也はほんとうにスゴい。
ノルウェーまだ~むさんがご紹介されている作品以外でも
『グミ・チョコレート・パイン』では80年代の高校生役。
どんな年代でもこなしてしまうんだから、
もう脱帽です。
ノルウェーまだ~む
あんなに器用なのに、いまひとつオーラが足りないというか、惜しい役者さんですよね。
でも将来必ずや大物俳優になること、間違いなしですよ~
『グミ・チョコレート・パイン』気になっていた映画なので、今度観てみようかな…
ミチ
石田君ったらジュノンボーイ出身なのぅ?
いや~、垢抜けないのが彼のチャームポイントかと思っていたからびっくらこいた~。
彼って顔がジャニーズ系じゃないし、何気に演技も上手いからこれからも映画を中心に(主役じゃなくても)頑張っていって欲しいな~。
ちなみに「グミチョコ」も青春してたし、「蝉しぐれ」も良かったわよ。
で、石田君と浅利君という上手い役者の中で水嶋ヒロくんだけがテレビ演技に見えたのだけど・・・(汗)
ちょっと厳しい意見かな?
ノルウェーまだ~む
石田君の演技の上手さには脱帽ですよね。
ヒロくんは、映画ではちょっと霞んで見えたかも~
しかし、石田君はジュノンボーイとな?
でも舞台挨拶の時は、チョーカッコイイかんじにキメテいたから、正直誰だか分からなかったくらい…
普段の垢抜けなさは、演技のなせる業か??
にゃむばなな
しかもメインヴォーカルが温水さんですからね。あれは見事すぎるキャスティングでしたよ。
ノルウェーまだ~む
懐かしい映画!すっかり内容を忘れていました。
でも温水さんヴォーカルは目に焼きついてます!