ロンドンホラースポット☆ニューゲート監獄

今はもうすでに無いニューゲート監獄。
しかしかつては、海賊キッドなど多くの海賊が投獄されていた、歴史上最も悪名高い監獄が、ここにあったのだ。


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現在、ニューゲート監獄のあった場所にあるのは、中央刑事裁判所。
セントラルラインのセントポール駅を降りて、セントポール大聖堂を左に見ながら300m行ったところにある。


「パイレーツ・オブ・カリビアン」でもそうだったように、海賊と言うだけで処刑されていた時代に、屈強な海の男たちにして、『あの』ニューゲート監獄に入れられるくらいなら、戦って死んだほうがマシと言わしめた、恐ろしい監獄が、このニューゲート監獄なのだ。

死刑囚は、この監獄からニューゲート通りをそのまま真っ直ぐオックスフォードストリートを通って、市中引き回しにされ、タイバーンへ到着して、そこで絞首刑になった。
途中、一張羅を着て一杯だけお酒を飲むのが許されていたが、最後のお酒をあおったのは、こちらのパブ。

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パブ「The Viaduct Tavern」 中央刑事裁判所の目の前にある
セントポール駅からのニューゲート通りには、近代的な建物が多く、パブはこの一軒しかないので、すぐ分かる。


勿論、このパブにも出る。
「フレッド」という愛称で呼ばれている(?)幽霊は、パブのマネージャーを酒蔵に閉じ込めたり、電気工事の技師の肩を何度もたたいたり、巻いてあるカーペットを宙に浮かして床に落としたりと、ポルターガイスト現象を起こすらしい。



1783年には、処刑場はタイバーンからこの監獄のすぐ外に移され、たくさんの観客を集めたらしいので、このパブに出ると言うのも、当然と言えば当然・・・・


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幽霊パブはいくつもあるので、イギリス人はそういう話が好きなんだと思う・・・




投獄されてから、裁判が始まるまでに体調を崩さないものはいなかったと言われるくらい、賄賂・虐待・不衛生のきわみだったニューゲート監獄が、最も劣悪な状態だったのは13世紀。

ひどい飢饉に襲われたロンドンで、当然食料もまわってこなかった監獄では、腹ペコの囚人たちの食料は、新しく入ってきた新人囚人だった。



ある時肉付きのいい学者が、魔法を使った罪で、入所してきた。
さっそく食べられてしまったわけだが、それ以降監獄では、炎の目を持ち、口から血をしたたらせた黒い犬が現れては、次々と囚人を襲い食べるようになったのだという。

以来、復讐のために戻ってきた学者の化身「ニューゲートの黒い犬」が、この辺りをうろつくようになったのだ。




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裁判所より一本駅に近い通りを入ると、17~19世紀の当時の面影を残すアーメンコートがある
Amen Court Warwick lane EC4
1902年には取り壊されてしまったニューゲート監獄だが、当時の建物が残っているのがこの辺り。




同じような赤いレンガの建物が続くロンドンも、実はこのレンガの形で、建物の古さが分かるのだ。
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建物の壁を、じーっと見ると、小さいレンガと大きいレンガが交互に積み上げられているのが分かる。
このようなレンガの建物は、大抵古い。

それまで石積みだった建物が、17世紀に入って、レンガが製造されるようになって、今のような赤レンガの建物が建てられるようになった。
最初は1つ1つ手作りだったレンガは、形もいびつだったために、当時の壁は、漆喰の部分が多く、またレンガの大きさもまちまちなのである。

それが次第に、工場で大量生産されるようになってから、角が直角の均一の赤レンガが使われるようになっていったわけだ。




現在はセントポール寺院の聖職者の住まいで、プライベートゾーンになっているが、この辺りをうろつく「黒い犬」の影が、今でも頻繁に見かけられるのだそうだ。




・・・・・・・・・・・・・でも黒い犬って、そんなに怖いイメージないんだけど?