見所を集めたゴールデンサークルツアーのうち、巨大な滝グトルフォスと、ストロックル間欠泉に引き続き、アイスランドで一番楽しみにしてたのは、この地球の割れ目。
割れ目?・・・・・・・ほほ~う、なるほど、確かに割れてるぅ☆
車窓から
延々とこんな景色が続いている。
溶岩大地では肥沃な土が体積しないので、高い木が生えないのだろう。
ノルウェーの森林限界を思い出させる、寒々とした景色は、この土地が温暖であったからこそ人が住むようになったというのが良く分かる。
延々とこんな景色なので、思わず延々と寝てしまった・・・・・
さて、朝8時出発で夕方4時終了のこのツアーのハイライト、シングヴェトリル議会平原にある、地球の割れ目に到着!!
議会平原は、アルシンギ(旧アイスランドの議会)の所在地。
西暦930年から、9世紀後半に入植してきたノルウェー人とケルト人(ヴァイキングの子孫)によって、800年もの間この国の政治を行ってきた場所。
君主制を敷かず、39人の領土を持つ大農によって、議会が行われていた。
・・・・・・・・・・って、普通に地味な家があるだけ~
と、反応薄く帰宅した私。
でもよーく考えるとすごい事なのだ。
だって、平安時代だよ。
源氏だ平家だと刀を振り回していた頃に、もう議会で民主的に政治を行っていたんだから!!!
世界一暮らしやすい国として、毎年北欧3国の名前が上がるだけあって、ノルウェーや北欧の人々って本当にすごいなーと思うのだった。
エコが第一、国民のために国民が一丸となって働く、そんな政治を1000年以上昔から行ってきたのだもの。
自分の利益ばかりを考えて、競争したり妬んだり・・・・・・・・・エコも商売にする日本人よ、目を覚ませ!!
地球の割れ目~♪
なーんだ、ただの切り立った崖じゃん!と言ってしまえばお仕舞いなんだけど・・・・・
割れ目とは・・・・・
つまりアメリカ大陸プレートとユーラシア大陸プレートと、アフリカ大陸プレートが引っ張り合って出来た裂け目(大西洋中央海嶺)のこと。
本来、海底深くにあるこの裂け目のうち、唯一地上で見られるのが、このアイスランドなのだ。
このプレートは年に2cmという速さで、引っ張られ、これが遠く日本海溝で沈み込んでいるわけで、なるほど4つのプレートが日本列島の真下でせーのとばかりに沈み込んだら、地震も起こるわけだよねー。
こうしてベルトコンベアーのように、日本海沖で巻き込んでいくと、左右に引っ張られたアイスランドの地面は、当然隙間が出来ちゃうわけ。
そこを埋めようとして、地球の中心にあるマントルのマグマがぬるっと(?)地表へ噴出するのだという。
つまーり!!世界で一番新しい地面が、このアイスランドに常にあるわけなのだ!
すごくない?
写真をクリックするとちょっとだけ大きくなるので、見てね!溶岩がぬるぬる(?)と流れた様子が判るから☆(ちなみに奥の絶壁の手前の道を人が歩いているので、崖の大きさが解ると思う)
この写真で言うと、右から左に溶岩が流れた跡がある。
その後、地殻変動や何かで、左側が高くなったのだろうと思われる。
溶岩の上に苔
こうして色々書いているけど、ガイドさんの説明と(勿論パパンの通訳つき)、雑学王パパンの知識と、買って帰った写真集の資料と、ネット検索のお陰で記事が書けたわけで。
今、改めてその凄さに驚いているけど、何も知らずにアイスランドに行っても、ただ岩だらけなので、興味ない人はいまひとつかな?
まずは勉強して行かないとね☆
さて、オーロラツアーがあると食事がゆっくりできないし・・・と悩んでいたら、やっぱりツアーは無し。(雨だし)
がっかりしつつも、ホテルのレストランでゆっくり食事が出来て、結構大喜びの我が家のメンバー。
なーにしろ、ここのレストランのお料理の美味しいこと!!!!!!!!
アイスランドは、実に食事が美味しいのだ。
新鮮な魚介をいつも食べているためか、素材・味付けともにサイコー!!
多分、私がこれまで食べたレストランのお食事の中で、最も美味しかったと、断言できる☆
これで、ミシュランの星がつかないとしたら、多分何を食べているか判らないくらいレストランが暗かったからかも。
ろうそくが各テーブルに1つずつだと、やっぱメニューも読めないし、多分すごくキレイなお料理と思われるものも色がわかんないのだ。
当然、暗すぎて写真は無し。
これは、目の色が薄い北欧の人なら、多分見えているのだろうと思われ・・・
イギリスの不味い料理にちょっとだけ慣れてきていた私たち、深く深く反省しつつ、オーロラを見逃したことなど、すっかり忘れて、舌鼓を打つのだった。
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「トゥームレイダー」(2001)ゆかりの地をたずねて
Excerpt: ロンドンでは既に公開されている映画「2012」 惑星直列によって、地球が滅亡する話らしいが、その惑星直列を題材にしていた映画が、既にあったのだ。 マヤ暦では、2012年の12月21日にえらいことになる..
Weblog: ノルウェー暮らし・イン・London
Tracked: 2009-11-19 18:14
この記事へのコメント
マリー
すごいよ!!!すごいよ~!
世界一新しい地面なんだ?!わ~~~~。
地震の仕組みもわかったぁ♪島っていっても浮いてるわけじゃないんだもんね。(ずっと前から知って風を装う)
そうやって引っ張られるんだね・・・。
地上で見られる割れ目はここだけなんて、本当に凄いことだわ。
あ~~~本当に本当に行ってみたいです!
イケメン祭りの為じゃないから~~~(爆)
mig
え~、これもすごいなぁ~。
地球の割れ目!?
貴重なものみせてもらった上に地理のお勉強みたいで
楽しい♪
貴重な写真ありがとう、まだ~む★
>エコも商売にする日本人よ、目を覚ませ!!
ほんとにそう!
そのレストラン、新鮮な海の幸、、、食べたい。。。
ノルウェーまだ~む
といっても、日本からアイスランドはかなーり、遠いけどね☆行くなら夏がオススメ!!
北欧3カ国とアイスランドとか組み合わせるといいかも♪
その代わり、地味で飽きるけど…(笑)
ノルウェーまだ~む
新鮮な魚介を食べているだけに、日本人と感覚がいっしょなのか、味付けは本当に日本人好みで良かったの。
最初にセサミチップスにディップをつけて食べるものと、自家製ポテトチップが出ておや?と思ったら…
次はアペタイザーの前にムール貝が出て、
自家製パンに、3種のバターもGOOD!
前菜は手長えび(名物)が死ぬほど美味しくて、
メインのジビエ料理は、超すごい!
何が凄いって、メインは同じ食材でも違う味付けの2種類以上を少しずつ出してくれて、飽きないようになっているの。
付け合せの野菜なども、手の込んだもの。
お客様に対する愛情を感じるお料理だったわ☆
由香
アイスランド旅行レポート!3つとも拝読させて頂きました~
出不精で旅行をあまりしない我が家にとっては羨ましい限り(涙)いいなぁ~色んな所に行けて。
アイスランドって食事が美味しいのですか?
うわ~どんなお料理なのか写真を見たかった!
それから博物館で顔だけの方が説明している写真、、、一瞬心霊写真かと思った!(笑)
ノルウェーまだ~む
我が家も日本にいると、どっこも行かないんだけど、ロンドンに居るうちにあちこち行っておこうかな~って。
うふふ…心霊写真状態でしょ?
ナンジャタウンとかディズニーランドのホーンテッドマンションにあるような、白いのっぺらぼうに、顔を投射する映像になっているんだけど…
やっぱホラーだよね?
はなママ
アイスランドのお料理は美味しい!よね。
私もゴールデンサークル・ツアーとブルー・ラグーンを秋休みに、とまさに同じ行程を辿ったんですヨ。運がよければオーロラも、って期待したけど、運はいつも悪い我が家です(笑)
地球の割れ目、そういうことだったんだぁ~とやっと理解できました。ありがとうございます。
ノルウェーまだ~む
我が家も運が悪いほうなのでしょうが、美味しいお料理が食べられて、もしかしたら運が良かったのかな?
だって、オーロラツアーに行くなら、カップめんで済ませるところだったし。
地球の割れ目!!知らずに行って、その後も知らないままだったのね?
それは石ばかりで、退屈だったでしょう~
昔の人はその仕組みを知っているはずがないわけなんだけど、議会平原で政治を取り決めていたのも、そこの場所が神聖な場所だと判っていたからなのだそうで…すごいよねー
みすず
間近で観れて良かったねー^^
アスファルトみたいなのは、マグマが固まった物なんだね!
びっくり!凄いです^^
お料理も美味しいんだ!でも、写真が撮れないぐらい暗いとは・・・それも凄いです^^;
ノルウェーまだ~む
凄いでしょー?
レストランが暗いのは、写真が撮れないくらいというより、何を食べているか判らないという方が当たっているかも。(闇なべ?)
なのに美味しい♪
きっとキレイなお料理なのでしょうに…
サリー
でも楽しそうでよかった。
私はケニアで地球の割れ目を見ましたよ!!
なんだか不思議ー。
ノルウェーまだ~む
ケニアにも割れ目があるのね!?
そうかぁー、割れ目ってアイスランドからずっと海底をケニアまで続いて割れているのね☆すごいーっ!!
地球の神秘だよね。