2009年、日本演劇界の話題をさらった、井上ひさしと蜷川幸雄の新作書き下ろし時代劇「ムサシ」。
ロンドン、NYからの正式招待を受けて、ロンドンでは2010年5月5日~8日までバービカンでの上演だった。
日本では佐々木小次郎を小栗旬が務めたのを、今回新キャストになっているのが、ちょっとだけ残念~
でも、あまり舞台を見たことがなかった私。
こんなに面白いとは!
パンフレットは当然英語
吉川英治の「宮本武蔵」をもとに、宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の決闘」の6年後を描いた喜劇。
「武蔵」と聞けば、巌流島でフィナーレと思い込んでいた私は、冒頭のシーンがいきなり巌流島の決闘なので、びっくり!
しかも、映画でよく観る
切りかかった後、小次郎がバッタと倒れると同時に、武蔵のハチマキがハラリと切れて・・・
を目の前で見ちゃった☆
どうやったんだろう??
(こめかみの力?)
観客は半分が日本人、半分が外人さん(本当は私たちが外人だけど)というかんじだった。
私の席は、中央ど真ん中で、40ポンド。
日本で観るよりちょっと、お安いのがうれしい♪
2009年の舞台では、実力派若手俳優・藤原竜也、小栗旬の主演起用が注目を集めた。
わーん、小栗旬の佐々木小次郎見たかったなぁ~
でも、今回のロンドン・NYバージョンの、勝地 涼も美男子 小次郎がとっても合ってた☆
デスノのキラ役では、舞台風の演技がイマイチだった藤原竜也の、その舞台での演技力の素晴らしさは、なるほど!と納得。
上手いから使いたいのはわかるけど、ムサシも小次郎も美形男子で、外人さん見分けついたのかなぁ??
私の中の武蔵は、いつまでも北大路欣也で、ごっついイメージなんだけど・・・(古いっ)
どの役者さんも完璧から上!日本ならではの風情も美しい
冒頭の巌流島の後に登場する、禅寺。
物語はほぼ、この寺での出来事となる。
日本語で聞いていても、難解な仏教用語に、人物の肩書きや名前など、どう訳すのかな?と思いきや、両サイドにある電光掲示板には、いたって短い簡潔な訳のみ表示されていた。
それにしても、もともとは日本で公演されたものを、海外で上演するわけだから、仕方ないといえば仕方ないのだろうけど、突然 能を舞ったり、旅支度に草履を履いたり、手甲をつけたりは、きっと『?』がいっぱい出ていたんだろうなぁ~
パンフレットには、用語の説明も
Noh / Kyogen / Zen / Budo / Sado / Kekkai
など、英語の説明が面白い☆
特にKekkaiには、『仏教でよく結界を張るために、スピリチュアルトレーニングをする』と書いてあるけど、そうなの!?
お坊さんって、冥界との結界を張ることもできるなんて、知らなかったYO!(爆)
外観は地味だけど、各種イベントが行われる活気溢れる施設 バービカン
ゆったりしたロビーのひとつ上の階には、リーズナブルなお食事も済ませられるカフェがある。
舞台といえば、劇団四季など真面目なものしか観てこなかったわたし。
現代劇が、こんなに面白いとは。
まあ、喜劇だから面白くないと・・・だけど。
面白いけど、真面目なテーマで終わる。
段々と盛り上がっていき、激しさが頂点に達したところでフィナーレ・・・というのに慣れているに違いない外人さんには、ちょっと面食らうような、静かな結末。
『コレがまさに日本』を味わえた数時間だった。
この記事へのトラックバック
藤原竜也、ジブリ新作『借りぐらしのアリエッティ』に重要な役で声優参加決定!
Excerpt: スタジオジブリの最新作映画『借りぐらしのアリエッティ』で藤原竜也が物語の中で重要な・・・
Weblog: 芸能エンタメ@スクラップ
Tracked: 2010-06-04 13:18


この記事へのコメント
みすず
見たいな♪
悲しいかな地方にはあまり来ないのよね・・・あ、劇団四季は来ることがあるけど・・・
子供向けの舞台に子供と一緒に行ったことしかない^^;
こういう風な本格的な舞台も見てみたい!
藤原竜也の演技も見たいな~♪
勝地 涼ってだれ?って思って画像検索したら、良くドラマで見る俳優さんだった(笑)
真面目な演技ってあまり見たことないかも^^;
ノルウェーまだ~む
私も本格的舞台は、ミュージカル以外初体験だったの!
すごく良かったよ♪
勝地 涼って、「少年メリケンサック」で宮崎あおいの恋人役をやったり、結構ドラマ出ているよね。
真面目な佐々木小次郎は、素敵だったよ☆
hino
意外だったんだねー。
バービカンのロゴデザインも気がいちゃった。
こじんまりな作りが居心地良さそう。
私も、宝塚すらも、日本のアイドルものもまであれなんだけど、リア王(言葉わからんかった)と、「ドンキホーテ」(東京バレエ)は観たよ。生の良さ、美しさはあるけどはまらなかった~。
ママ友、歌舞伎座で6時間の舞台観て、ヘロヘロになったって。
日本人の海外公演、成功で良かったです!
ノルウェーまだ~む
私も宝塚・劇団四季(お友達のお子さんが「ライオンキング」に出ていた)と数回しか観たことなかったの。
同じくハマったりはしなかったけどね。
歌舞伎座だと、歌舞伎を観たの?
6時間はきついねぇ。
今度、海老蔵がくるから歌舞伎観ようと思っていたけど、そんなに長いの!?ひえーっ!
hino
海老蔵さんは、ヨーロッパ公演しているらしいねー。
外人にも日本の芸術が伝わっているなんて、喜ばしいです。
ズカも観たことあるのー?以前同じマンションに住んでたママさんが元宝塚で、いろいろ厳しさを聞いてた。
舞台に立つ人たちって、舞台って表現出しまくって(あたりまえなんだけど)、自己満、オーガムズ陶酔って感じが、私には辛く思えるのだ。嫉妬なのかもしれないけど。
コンサート、ライブはそんなことないのだけど。
ノルウェーまだ~む
特にヅカや四季は、あまりに完璧すぎて、ちょっと引いちゃうところあるよね。
一番気持ちいいのは、やってる本人たちっていうかんじ?
その点現代劇は、観客を楽しませようとしてくれるんだよね。私の新しい発見☆
にくきゅ~う★
私は舞台大好きです~♪
でも高いのよね・・・(-_-;)
最近は観てないけど四季もたまに観に行ってました。
これも見たかったなぁ~。
藤原君良いよね~^^
何年か前に「天保12年のシェークスピア」というのを観ました。
作:井上ひさし、演出:蜷川幸雄 だったよ
出演者も豪華で面白かった~(^_-)-☆
まだ~むの日記を読んで、又舞台を観に行きたくなった~(^_-)-☆
ノルウェーまだ~む
そうなの!「シェークスピア」の舞台をようつべ見たけど、すごいよね。
彼の迫真の演技を見て、なるほど舞台の人なんだなーと思ったわ。
mig
ロンドンで舞台、いいね~♪
藤原クン、佐吉が仕事がらみで会ってるんだけどすごく好青年なんだよね。
頑張ってるなぁ。全編英語だもんね。
キラの藤原クンも良かったし。
そういえば数ヶ月前に、何かの番組で藤原クン×小栗旬で対談してたけどこれのことだったのかなぁ?
英語版パンフも貴重だね!ファンはめっちゃ欲しいだろうね~
まだ~む、6月末かぁ、残念!だけどもうちょっとだね♪
再会楽しみにしてるヨ♪
マリー
小栗くんだったの~?それは観たかったな。涼くん、ゴメン!(涼くんって私のジョニ友のお隣の家の子で、昔はよく「涼~起きなさい~!」という声が聞こえていたそうな 笑)ロンドンで舞台だなんて、立派になったのねぇ。。。
竜也くんは、やっぱ舞台ではイキイキしてそうね。
あの張りのある声、通るんだろな。
それにしてもお坊さん“結界”張れるって聞いたことないような・・・汗
帰国、6月末なの?
メモメモ・・・
ノルウェーまだ~む
いやいや、舞台は全編日本語なんだよ~
それで、舞台両サイドの電光掲示板に訳が出るの。
この舞台の日本公演は2009年だったから、多分その対談はまた別のものなんじゃないかな。
NY/ロンドン公演はキャストも違うしね。
ところで再会は7月頭になりそう…
ノルウェーまだ~む
と言いつつ、ねえねも大好きな三浦春馬くんと同い年だもんね。母親目線だよ~(汗)
帰国は多分7月入ってからになると思うわ。
息子を残して帰国だから、こちらで色々大変だからね~
サリー
ナマの迫力ってやっぱりいいですよね。
自分の国の作品や役者さんが他の国の人たちに受け入れられているのを感じるのもうれしいし。
ノルウェーまだ~む
観客はちょうど半分半分だったけど、しっかり笑いも取っていたし、良かったなぁ~なんて。
でも能を舞っている時、笑っている方が…
所作は笑えるけど、これ能ですからぁ~(汗)
次は海老蔵歌舞伎なの。
このメイクは、相当インパクトあるだろうなぁ~