アウシュビッツを訪れる拠点となるのが、かつてポーランド王国の全盛期に首都だった、ここクラコフなのである。
ユネスコ世界遺産にも認定されている、中世の趣を残す歴史地区を散策した。
まるで童話に出てくるおとぎ話の町みたい♪
落ち葉の季節はちょっと寂しい風景だけど、葉が落ちているからこそ城壁にも趣がある。
劇場⇩
マテイキ広場のポーランド王ヴワティスワフ2世の像⇧
15世紀に造られた砦は、バルバカン。円筒形で珍しい形は、ワルシャワ他 数箇所にしか残っていない。(左)
ポーランドの国章(右)
クラコフ中央駅から徒歩5分で行けるところに、このバルバカンがある。
砦の内側にある城壁のフロリアンスカ門から、旧市街は始まるのだ。
フロリアンスカ門をくぐると旧市街。(左)
すぐ内側に町が広がっている。(右)
フロリアンスカ門には、外側にクラコフの国章、内側には謎の英雄?
色の浅黒い勇者っぽい像は、この国がさまざまな激動の歴史を歩んできた証ともいえる。
城壁のすぐ内側には、ミニカートが並んでいて、歴史地区を2時間程度で回ってくれる。
でも徒歩で充分全部回れるよ。
夜の中央市場広場 ライトアップされた織物会館は、幻想的☆
まっすぐ伸びるブティックやレストランが並んでいるフロリアンスカ通りを抜けると、すぐに中央市場広場がある。
アイスクリーム屋さんには是非!
練乳が入っているのかな?濃厚でどこか懐かしい味がするYO。
昼間の織物会館(織物取引所)は、とっても優雅
かつては織物の取引をしていたところらしいが、今は中はお土産やさんがズラリ。
ポーランドの民族衣装とか、チェコのグラス、革製品、サッカーグッズなどいわゆる「お土産」を売っている。
ねえねは、小引き出しのついた木の箱を買っていた。
広場を取り囲むお屋敷は、どれもとっても優美で、王国が栄えていた頃に一気にタイムスリップ♪
織物会館の反対側には、聖マリア教会がそびえ立つ
1222年に創られたゴシック様式の建物。
よくぞ第2次大戦の戦火を免れた・・・・と感心しきり。
聖マリア教会では、高いほうの塔の上の窓が開いて、1時間ごとに時を知らせるラッパが鳴る。
その昔、モンゴル軍がポーランドに攻め入ってきたときに、いち早く気付いたラッパ手が、警告のラッパを吹いたが、
敵のモンゴル兵に矢で喉を射抜かれ、最後まで吹き終えることができなかったという。
そのことを悼んで、時を告げるラッパも途中で「ぺ・・・・・」と途切れて終わるのだ!!
四方に向かって吹くらしく、4回とも「ペ・・・・」で終わると、ちょっと笑えてくる(汗)
ドアの飾りも面白い
国宝にもなっている聖マリア教会の内部の聖壇 とにかく荘厳で見事☆
聖マリア教会では、日曜だったこともありミサの最中。
入り口までいっぱいに人が溢れていて、熱心な信者が、跪いてお祈りを捧げていた。
フラフラと見学に入ってごめんなさい。でも一見の価値あり!!!
コンパクトなこの広場で、ショッピングもレストランも観光も全部済ませられちゃう☆
人々もなんとなくゆったりして、ほっこりするような町だった。
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アウシュビッツへの道☆ヴァヴェル城
Excerpt: クラコフの世界遺産にもなっている歴史地区の中央市場広場から10分ほどで歩いて行ける丘に、ヴァヴェル城は建っている。 歴代ポーランド王の居城として1320年から数世紀に渡って歴史を見つめてきた城は、静か..
Weblog: ノルウェー暮らし・イン・London
Tracked: 2010-11-16 19:39
「シンドラーのリスト」ゆかりの地をたずねて
Excerpt: 実はアウシュビッツを訪ねたのは、昨年の秋。 この映画を息子に見せてから行きたかったのだけど、手元に無くて、今ごろの映画鑑賞になってしまったのだった。
Weblog: ノルウェー暮らし・イン・London
Tracked: 2011-05-18 00:11
この記事へのコメント
Miki
ウィーンにも寄れて良かったね!
クラコフの街も素敵☆
戦争の被害が少なかったのかな?
mig
素敵~
最初の写真がノルウェーっぽい?と思ったけどやっぱりロンドンとも北欧とも違うよね、
その顔のドアノブ、面白ーい!!
これはじっくり見ちゃうね☆
ライトアップされた建物はお城かと思ったらただの織物会舘??
馬車にも乗ってみたいな~☆
>国宝にもなっている内部の聖壇
これも素敵~
今からおでん作るんだ~ 一気に現実話(笑)
続きも待ってるね♪
みすず
素敵な街!
1枚目の写真の落ち葉がいいよ~♪
綺麗!
織物会館のライトアップと昼間と表情が違っていいね♪綺麗だわ~
最後の聖壇の写真も素敵だー^^
ああ、行ってみたい!でも、まだ~むさんの観てると十分楽しめるからいいわん♪
rose_chocolat
この街並みも豪華ですね。
ポーランドは陸続きで強国に挟まれているから、複雑な歴史があって、民族感情もいろいろだと思います。
そういうことを知っていると知らないとでは、例えば関連する映画を観た時などは全然違ってきますね。 いいなあ。 行ってみたいー。
ところで・・・ ラベンハムって何? 笑
ノルウェーまだ~む
いつもご旅行なさっているウィーンはここなのね!と思いながら観光していたのよ。
あそこなら何度でも行きたくなるね♪
クラコフはアウシュビッツからあんなに近いのに、戦火を奇跡的に免れたって、凄いよね。
ノルウェーまだ~む
ドアノブっていうか、飾りなんだけど面白いでしょう?
私もこういうの初めて見たの。
お土産やさんにも、この壁飾りが売ってたわ。
(買わなかったけど)
まだまだ素敵な写真がいっぱいあるのだけど、全部は載せられなくて残念!
これで広場だけなんだけどね~
ノルウェーまだ~む
とってもコンパクトで可愛い街だから、是非オススメしたいけど、いかんせん、日本からだと遠いよね。
是非、旅行気分を味わって~
ノルウェーまだ~む
旅行先でも、歴史を知って観光するのと、ただぼんやり見るのとでは大違いだものね。
様々な文化を吸収してきたポーランドの底力を感じましたよ。
ありゃりゃ、ラベンハムのジャケットの広告を貼り付けてなかった?
xtc4241
(いま日本時間16日6:20頃です)
アウシュビッツへの道のり、
そこに行くまで、ユダヤの人たちもクラコフを通ったのでしょうか。
その美しい街並みや歴史的な建物が、同じ人間の世界だとは、不思議な感じがします。
人間ってアートの世界と醜い内面性と両方、いや、いろんな側面、多面性を持っているんだな~と改めて思いました。
ありがとう。
ノルウェーまだ~む
ありがとうと言って貰えてうれしかったです。
アウシュビッツまでは1時間半ほどの距離ではありますが、拠点となる大きな町の中では最も近いこのクラコフとの違いがありすぎて、本当に不思議なかんじがしたのは確かです。
ある意味ナチスはユダヤだけを絶滅させようとしていたのが明らかですね。
q
ポーランドといえば、ショパンの音楽
という短絡な思いもあったけど
アーチが美しい織物会館
聖マリア教会内部でミサというのは
これまた素晴しいチャンスだったのね
戦時中、どんな思いで家族は祈っていたのかと
こういう場所を見ていると
ちょっと思ってしまうんだなぁ・・・
中世の建築響くチェンバロの繊細な音色
どのように心に響くのかなぁ
ノルウェーまだ~む
聖マリア教会はミサがすごく荘厳で、神父様の声が本当に神の声のように響いていたよ。
人がいっぱいで間近で教会内をゆっくり見られなかったのは残念だったけど、その分本物のミサを垣間見ることができたわ。
マリー
一番上の写真のてっぺんの塔に住みたい。もうちょっと高いと、もっといいな~。
気分はお姫さま~~~。
ラッパのお話は神妙に聞きたいけど
ぺ・・・って途切れると笑ってしまいそう。バチ当たるかな~~~。
ノルウェーまだ~む
塔の上には住みたくはないけど、ラッパの曲が1度ならず4回も「ペ・・・」と終わると、なんとなく笑っちゃうのよ~
でも毎日1時間おきだから、ラッパの係りの人は、ずーっと遅くまで塔に登っているのは大変でしょうね。
hino
きれいだね~
教会も味わいがあるなあ。
ヨーロッパのライトアップって、本当に趣味がいいねえ。
私も「ペ・・・」を想像してしまい笑いました。
ノルウェーまだ~む
お疲れは取れたかな?
夜のライトアップは本当に素敵だったよ!
聖マリア教会もライトアップされてて、幻想的だったので載せたかったけど、しつこいかな~と。
「ペ・・・」×4乗はなかなかだったよ。
SGA屋伍一
ポーランドってけっこうゴージャスなところですね~
なんか歴史的に「大国から虐げられてる受難の国」ってイメージがあるので勝手に質素な街を想像していたのですが、イヤイヤ、小国といえどなかなかあなどれませんね
そういえばアウシュビッツがポーランドにあったことも知りませんでしたよ・・・(ドイツにあるかと思ってた(^^;))
またポツポツと旅行記にお邪魔します
ノルウェーまだ~む
そういう私も、実は行ってみるまで東欧はものすごく貧しいイメージでした。
とはいえ、奇跡的に戦火を逃れたこのクラコフは、ヨーロッパのゴージャスな雰囲気を漂わせているけど、ちょっと列車で離れると、なぁーんにもないし、廃墟も多いのよ。
今回ワルシャワは行ってないけど、そこは戦争で全て壊されたから、近代的な建物ばかりみたいだし。
歴史の爪あとは、確かに深く残っていた気がします。