ロンドン博物館めぐり☆帝国戦争博物館 MI6も♪

ガレージセールと船便荷出しも無事に終わって、ちょっと一息☆
パパンが帰国する前に息子を連れて行ってくれた「戦争博物館」のレポートがまだだったので、ちょっとUP。
これが意外に興味深い!
MI6やSASの秘密任務のコーナーもあって、かなりマニアックなのだ。

(写真の上でクリックすると、ちょっとだけ大きくなるyo)


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戦争博物館 (Imperial War Museum )
ベーカールーライン ランベスノース駅 徒歩5分  入場無料

ラベンダーがとっても美しく、巨大な大砲とのコントラストが、やたらシュール。

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入り口にそびえる巨大な大砲。後ろ側へ回ると、その弾が置いてある。
ひょえー!どうやって着弾するの??(「フォークリフトで入れるんでしょ?」と冷静にパパン)

ここは14世紀からある世界初の精神病院、Bethlem Royal Hospital(ベツレム王立病院)の跡地を利用したものなのだそう。
かつては病院というより、月1回民間人が見学に行ける、収容所という名の見世物小屋的施設だったらしい。棒でつつくことも出来たとか。


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3階まで吹き抜けのエントランスには、ロイヤルエアフォースの戦闘機や、ナチスの飛行機など優雅に飛んでいる

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兵士を運搬したトラック(左)なんだか2階建て観光バスみたい~こんなに目だって大丈夫?
現代の大砲も目立たないようにしたいのか、目立ちたいのか・・・・?


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大変貴重、輪切りの零戦  特攻隊で命を散らした精鋭の魂よ、安らかに
乗組員の安全を守る気がさらさらないような、薄いボディ。
損傷の激しさが、痛ましい。

画像零戦内部 

この博物館には、ロイヤルエアフォースのもの以外に、ナチスドイツの飛行機や潜水艦などが多数ある。
当然、打ち落としたものだ。











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ドイツのひとり乗り潜水艇
この潜水艇を捕らえたのが、第二次大戦に勝利するきっかけとなった。

映画「出口のない海」のような、日本の特攻潜水艇とちがって、こちらはこっそり大きな船に近づき、爆薬を仕掛けてくる役目。
これを捕まえて暗号を解読したことで、戦局を大きく変えたのだった。

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自衛隊だったらきっと整列していそうだけど・・・・・



吹き抜けの周辺は戦車や戦闘機、大砲など大物車両がずらり。
エレベーターで階上へいくと、テーマ別展示となっている。

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1963年公開、映画「アラビアのロレンス」のモデルとなった実在のイギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスが乗っていたバイク
映画でも冒頭に、バイクに乗って交通事故で亡くなるシーンがある。


そしてビックリ!MI6のコーナー☆
入り口最初に映画「007」のオープニングが映し出されている。

ん?ここ戦争博物館だったよね?と思いつつも進むと、映画バリに秘密道具がこれでもかっと展示されている。
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これが秘密兵器!
ブラシにマイクロフィルムを仕込んだり~(左)
当時の携帯電話があったり~(右上・・・でかっ)
暗号解読用のタイプライター(右下・・・すごく巨大)
ペン型カメラとか、まさに映画そのもの。勿論、「007」自体が、もとMI6のメンバーによって書かれたものなのだから、当然だよね。



その後に続くコーナーは、SAS(Special Air Service)イギリス陸軍特殊部隊。
SASは機械化された近代戦争において、敵陣内での主要施設(通信、輸送など)の潜入破壊工作を専門とする、世界最初の特殊部隊である。現在の各国に存在する特殊部隊の手本となった。
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特殊部隊だけに、少年Aみたになっている写真パネル

実は知り合いの息子さんがSASに所属しているらしいのだけど、勤務地の話をするときに、「まあ、その辺で、ごにょごにょ・・・」という感じにはぐらかすのだとか。
特殊部隊なんだからもうちょっと気の利いたごまかしを練習したほうがいいかと~



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日本兵の遺留品  『国家の為』と書かれた紙が横向きに展示されている

第1次大戦、第2次大戦とコーナーは分かれ、全部見るにはかなり時間が必要。


ホロコーストのコーナーは12歳以下は親同伴、写真不可。
アウシュビッツにもなかった、原爆記念館と同じくらいに衝撃的な映像が、ここにはあった。


アウシュビッツ・ベルリンのユダヤ博物館・そしてここ戦勝国イギリスの戦争博物館と見てきて感じたのは、ドイツではヒットラーに関する資料が極端に少ないこと。

それは忌まわしい過去を消し去りたいという事なのか、勝戦国に資料を全部持っていかれてしまったのか、はたまたヒットラー一人に罪を着せるような展示はしたくないのか、まだまだネオナチが活動していて、うかつにヒットラーを悪者にするような展示ができないからか・・・・


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しかし最も恐ろしかったのは、世界で現在も起きている民族闘争の映像。
カンボジア、ソマリア・・・・・・道端に打ち捨てられた人・人・人・・・・
血を流して苦しんでいる黒人、下着を足首まで下ろされたまま息絶えている女性、白人を集団で何度も殴る黒人・・・・・・・

とても凝視できない、日本に住んでいたら分からなかった事。
まさかここまで酷いとは。



まもなく七夕。   どうか世界中から争いが消えてなくなりますように・・・・・