「偽りの人生」偽る事をやめたとき

ヴィゴ・モーテンセンが双子を一人二役するサスペンス・スリラー。
双子の片割れに成りすます話だから、一役?それとも三役?・・・・・(汗)
本当の自分探しの旅は、ハッピーエンドと言うべきか。


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「偽りの人生」公式サイト(7月12日公開)


<ストーリー>

ブエノスアイレスで小児科の医師をしているアグスティン(ヴィゴ・モーテンセン)は妻(ソレダ・ヴィジャミル)と裕福に暮らしていたが、空虚感に苛まされていた。
ある日、突然一卵性双生児の兄ペドロが訪ねて来てガンであることを告げる。
ふとしたことで兄を殺したアグスティンは、自分が死んだことにして、兄の住む故郷に帰り彼になりすまして生活をはじめるのだが・・・・・



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地位もあり、何不自由の無い生活だったが、妻が養子をもらう手続きを始めると、ふつふつと違和感が沸いてきて・・・・

本当は子供がキライなのに小児科をやってたの??
わーわーと一方的に話して養子の話を進める妻に嫌気が差してしまったのかもしれないけど、何事も夫婦は話し合わないと!
妻が話すとテレビの音を大きくしちゃう夫もどうかと思うけど、意思疎通ができてないことを気付かない妻も妻。
あー、テレビ見ているときに横から話すの気をつけなきゃだね・・・・(笑)


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故郷で待ち受けていたものは・・・・

いったい兄は何をやらかしたんだか?
成りすまして故郷へ帰ると、いきなりひどく殴られたり、逮捕されたり・・・・見ているこちら側は事情を判っているだけに、ハラハラする。

それにしても片や医者で、片や悪行の限りを尽くしている誘拐や泥棒が生業の一卵性双子いるのかなー?
それでも兄ぺデロは作家だった経緯があるらしいけど。


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ワルい友達アドリアン(ダニエル・ファネゴ)は、幼い時からワルだった

子どもの頃からぺデロはやんちゃで悪友アドリアンと一緒に、弱虫のアグスティンをいじめていたらしいけど、一卵性で性格がそこまで違うって言うのは珍しいかも?
それにしても、アドリアンとアグスティンと名前が似ていて、途中混乱しちゃった。


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自分を慕ってくるベビーことロサ(ソフィア・ガラ・カスティリオーネ)といいかんじになり・・・・

ベビーは21歳だけど、相手にしている男性はペデロだったりアドリアンだったりってジジ専!?
それはともかく、成りすましたアグスティンがベビーのことを次第に思い遣っていく過程が自然体でなかなかいい。

双子の二人共を演じ分け、さらに片割れに成りすまそうとして微妙に違う・・・という難しい役どころを、ヴィゴは完璧にこなしていて見事☆


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夫を失った妻は、違和感を感じて兄ペデロを訪ねるが・・・・

ムショにぶち込まれている兄(本当は夫)を訪ねるシーンは、真実を悟った妻のショックがビンビン伝わってきて辛い~
同行のtomocoさんは、「まだーむはまた妻目線でしょ~く?」と鋭いところを突いてきたけど、自分の人生が『自身を偽っていて生活に息苦しさを感じたこ』とがないから、主役のヴィゴの立場では感情移入はし難かったなぁ。


『自分を偽っていた』ことから逃れて、他人に成りすまし『自分を偽って』生活することが、彼の望んでいた『偽りの無い』生活だったのかどうかは別として、
ラストの『本当に偽りの無い自分』として生きた瞬間は、何よりも変えがたい輝いた人生だったのかも知れない。

この記事へのコメント

  • zooey

    「瞳の奥の秘密」が凄く面白かったので
    期待しているのですけど…
    アルゼンチン映画なんて珍しいですしね。
    まだ~むさんの書き方から見ると
    今一つだったのかしら?
    2013年07月13日 21:59
  • ノルウェーまだ~む

    zooeyさん☆
    あらら、面白くなさそうでしたかー?
    『面白い』という表現ではちょっと違うかな?と思って。
    しっかり見応えもあって、興味深い作品であることは間違いないですよ。
    でも主人公に共感できる部分が少ないと、感情移入はし辛いですものね。
    『彼ら』が取り戻した「偽りのない人生」がなんとも切ない映画です。
    2013年07月13日 22:31
  • まっつぁんこ

    主人公の設定にムリがありました。
    「一卵性で性格がそこまで違うって言うのは珍しいかも?」わたしもそう思いました。
    つまらなくはないけど残念な映画。(笑)
    2013年07月14日 05:30
  • ノルウェーまだ~む

    まっつぁんこさん☆
    二卵性双生児の私が言うものなんですが・・・
    やっぱり一卵性は似ちゃうんですよねぇ。
    それでよく、あえて違いを出そうと、違う道を歩もうとする双子も多いのですが、根本は似ちゃうはずなので、一人がいじめっこ、一人が弱虫っていうのは不自然でした。
    2013年07月14日 23:48
  • セレンディピティ

    はじめまして。
    「風に吹かれて」の風子さんを経由してきました。
    アグスティンがペドロになりたかったかどうかは謎ですが、ペドロを殺してしまった以上、こうするしかしかたがなかったのかな?とも思いました。

    ところでノルウェーまだ~むさんは双子さんでいらっしゃるのですね! 双子の立場からの感想、なるほど~と参考になりました。
    2013年07月23日 15:37
  • ノルウェーまだ~む

    セレンディピティさま☆ようこそ!
    そうなんです。
    双子といっても2卵生なので、普通に兄弟程度にしか似ていないのですけどね。

    確かに殺した瞬間は衝動的で、もう後戻りできなかったのでしょうね。人間ってワカラナイものです。
    2013年07月24日 00:27
  • yukarin

    こんにちは♪
    何も兄になりすまさなくてもいいのにー。
    嫌だったら知らない土地にでも行けばいいのによりによって..ですよねぇ。
    というか、やはり話し合いは必要ですね。
    2014年01月31日 12:53
  • ノルウェーまだ~む

    yukarinさん☆
    確かにそうよねぇ。
    まるで別人になるとか、よその土地でひっそり暮らせばなんでもなかったのでしょうに。
    ただ、誰でも全く別の人生を送りたいという願望があっても、しがらみや思い切りが無くて出来ない、本当にあるのは「きっかけ」だけなのかも。
    2014年01月31日 16:29
  • 小米花

    え、ノルウェーまだ~むさん双子さんでらした?
    どこかで聞いたような気もしますが・・・。
    なんて、そんなコメントに反応してしまいましたぁ。

    兄弟ってお兄さまかしら。。。
    で、映画はヴィゴには拍手~!ですが、映画はダメでした。
    2014年02月07日 22:07
  • ノルウェーまだ~む

    小米花さん☆
    私は姉妹の双子でーす。
    二卵性なので似てないのですよ。
    なのでこのようなスリリングな展開にもならないし、彼女に成り代わりたいとも思ったことなかったなー
    2014年02月07日 22:34

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