DVDまとめてレビュー☆台湾映画3「僕の恋、彼の秘密」「西瓜」「ヤンヤン、夏の思い出」

息子を学校で行くカナダのホームステイへ送り出して、ようやくほっと一息。
だって、ほとんど準備は母がやるんだもの。
やっと自由時間を確保できた嬉しさに、調子に乗ってやたらいっぱいDVDを借りてきちゃった☆



画像「僕の恋、彼の秘密」(2004年)


ゲイ友を頼って田舎から出てきたティエン(トニー・ヤン)は、出会いや恋にあこがれる純な17歳。
一目惚れしたのは、よりによってラブ・マシーンと異名を持つプレイボーイの超イケメンのバイ(ダンカン・チョウ)だった。
ゲイ友たちはティエンが傷つくのを恐れて、彼から引き離そうと必死だが、二人は遂に結ばれ、ティエンは晴れてバージン(?)を卒業する。
しかしティエンの前から姿を消したバイも次第に彼に惹かれ始めるのだが・・・・

普通のラブコメをBLでやっただけの映画。普通のラブコメでさえ見ないのに・・・・・
しかし主役の彼が17歳の設定だったなんて!(犯罪??)
どの国でも、イケメンはイケメンなんだなぁと、そこだけは感心しちゃった♪




画像「西瓜」(2005年)
★★
2005年、台湾興行収入№1、同年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞!。ツァイ・ミンリャン監督。

深刻な水不足が続く台湾では、西瓜のジュースが大人気だった。
海外から帰国したシャンチーは、街をふらついているうちに、以前路上で物売りをしていた青年と再会し、次第に魅かれあうようになる。
しかし青年は彼女に秘密があった。
それは彼がAV男優であったこと。ある日、倒れているAV女優を見つけたシャンチーは撮影現場まで担いでいくが・・・


日本ではR-18というだけあって、AV男優さんの過酷なお仕事現場の過激な性描写が満載。
全編にわたって、ほとんど台詞がない。音もない。音といえば喘ぎ声とアレの時の・・・
なのに突然の台湾観光地をバックに歌い踊る陽気すぎるミュージカルが差し挟まれる。しかもオッパイ型のブラジャーをした女性たちと、○ン○の形の帽子を被った青年のダンスは・・・(汗)でも純愛もの。

AV女優さんが何故か日本語なのが、物凄く不思議だった。




画像「ヤンヤン、夏の思い出」(2000年)
★★★★
カンヌ映画祭監督賞受賞

伯父の結婚式を境に、身の回りで様々な事が起きていく、台北のごく普通の家族の物語。
祖母が脳卒中で倒れこん睡状態、母は精神を病んで山に篭って新興宗教に走り、父は初恋の人と再会して心が揺れる、高校生の姉は隣家の親友のボーイフレンドと付き合うがすぐに振られ、その親友は殺されてしまう。
8歳のヤンヤンはそんな大人たちを目の当たりにしながらも、マイペースに過ごしつつ祖母の葬式に手紙を読むのだった。


やたら長いなぁーと思ったら、174分もあった(汗)
淡々と、家族それぞれの心の機微をとにかく淡々と描く。なのに、ずっと見入ってしまうのだ。
日本人のビジネスマンとしてイッセー尾形が登場し、熱海やホテルニューオータニなども映る。

8歳のやや幼い福くん風の男の子が、様々な人の後頭部を写真で撮るのが趣味で、「だって自分では見えないでしょ?」という何気ない彼の一言が実に深い映画なのだ。
喧嘩したり迷ったり悩んだり泣いたりして右往左往する大人たちを尻目に、最も深みのある言葉を発するヤンヤンが、純粋なだけに、ラストで彼が読む祖母への手紙に涙が止まらない。




息子が居ない開放感で、調子に乗っていっぱい借りてきてしまった台湾映画。
出発までにとても見切れないっ!(笑)
とにかく明日には返却して、さーて準備にとりかからなきゃ☆

この記事へのコメント

  • マリー

    こんばんは~~♪
    この↑の2つは予告を観たことがあって~特に「西瓜」は行こうと思っていたけど、行けなかった。
    映画館行けなかったら、ちょっとDVD借りるのも恥ずかしく(笑)まだ~む、ちゃんと借りたんだ・・・(爆)

    「ヤンヤン、」の評価が高いね。
    イッセーさんが出てるんだ・・・なかなか見応えがありそう。台湾映画祭り、いつまで続くのかな?
    金城さんの出てるのは観ない?彼の台湾語、好きなんだけどなぁ~~~。
    2013年07月18日 20:56
  • ノルウェーまだ~む

    マリーさん☆
    借りたよ~(笑)沢山の台湾映画と一緒に借りたから♪
    映画館行く方が、ちょっとためらわれるかも??

    金城さんの映画、新宿ツタヤにあまりなかったの・・・
    あと行く前に観損ねたのが、トニーレオンの『ラスト・コーション」あるので近いうちに見るわ☆
    2013年07月21日 00:33
  • みすず

    こんにちは~♪

    まだまだあるの?凄いね!!
    そろそろ台湾へ出発かな~?気をつけて行ってきてね!
    台湾映画、泣けるのが多い?のかなぁ。
    2013年07月21日 18:44
  • ノルウェーまだ~む

    みすずちゃん☆
    台湾から帰ってきたよ~
    さまざまなトラブルもあり色んな意味で楽しめたわ(爆)

    台湾映画は『泣ける』というより、『淡々とした』ものが多いかな。
    音も台詞もない、画面も動かないシーンが要所要所にあるみたいなのが多いの。
    カンヌ映画祭受賞とかのを選んだからかなぁ~?
    2013年07月22日 00:23
  • とらねこ

    西瓜、あー見てるわ~と思いながらも、コメントせずでした。
    ノルウェーまだ~むさん、あんまりお好きじゃないのかなって思って…。

    でも、『ヤンヤン』は高いですね!
    私もこれすごく好きでしたよー。
    ところで、『セデック・バレ』はご覧になりませんでした?
    私も未見、ウェイ・ダーションは1本も見てないんですが、結構評価高いんですよね。
    2部で4時間半というのにビビッテしまいました。私、どうも長いと腰が引ける癖が…。だめですね。
    文芸坐かどこかで2部まとめてやってくれないかなー、と思うんですが…
    2013年08月01日 18:52
  • ノルウェーまだ~む

    とらねこさん☆
    「西瓜」やっぱりご覧になっていたのね!
    余り好きじゃないといえば、そうとも言えるし・・・否定はしないけど「そればっかり」は好まないのでした。

    「セデック・バレ」は見なかったですねー今度チェックしてみますね。
    2013年08月02日 14:10

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