「地獄でなぜ悪い」みんなニセモノでなぜ悪い！？

今年もやってきた第6回 下町コメディ映画祭 in 台東。
今回はオープニングセレモニーイベント+「地獄でなぜ悪い」ジャパンプレミアにいってきたyo
思い思いのところで手を叩いて爆笑する、自由な会場の雰囲気が、いかにも下町コメディ映画祭ならではで、またこの映画の自由気ままさにぴったり！




こんなにハチャメチャな話が監督の実体験からくるストーリーだとは！

「地獄でなぜ悪い」公式サイト（9月28日公開）


＜ストーリー＞

愛人はとっかえひっかえでも、妻を心から愛している武藤組組長（國村隼）は、身体を張って組を守って今は刑務所にいる妻（のしずえ（友近）のかねてからの念願である、娘のミツコ（二階堂ふみ）を主役にした映画の製作を決意する。
知り合いの映画監督ともめた組長は、製作現場から逃走したミツコが連れていた男が映画監督だと聞くと、妻の出所までの10日間で映画を命がけで作れと命じ、組員たちにも映画機材を用意させる。
しかしその男（星野源）はただの通りすがりの青年だった・・・・

武藤組長の愛する妻は、過剰な正当防衛で襲ってきた敵の組員を皆殺しにして服役中

子供をアイドルにすべく、ＣＭ出演もさせたステージママだけど『極妻』のしずえ（友近）
敵対組織の組長（堤真一）までも虜にさせちゃう愛らしいアイドル（ミツコの小学生時代）は、たしかにメロメロになるのもわかる可愛らしさ～♪
彼女の歌う「全力ハミガキ、レッツゴー！」の歌は、『あまちゃん』の「暦のうえではディセンバー」の次に耳に残る歌だ（爆）

それにしても小学生ミツコと、10年後のミツコの目がそっくりなのがビックリ！本当に本人が成長したあとみたい～

下コメでは『かっぽれ』から始まって、1時間以上のオープニングトークイベントのあとに、「地獄でなぜ悪い」の出演陣が再度登壇する丁寧さ。
友近はキラキラのシルバーのパンティの形のアップリケのあるワンピース（爆）で登場し、あこがれの極妻を演じられて喜んでいた。生で見てもなかなか美人。
しかし、園子温監督の実際の妻でもあり、彼の作品には必ず出演して全裸で大胆な濡れ場を演じる女優 神楽坂恵は、全く体の線を出さないふわりとしたワンピが、胸が大きすぎてマタニティーに見えてしまうというのに、面白セクシーワンピースの友近や、必要以上にゴージャスなドレスの岩井志麻子よりずっとエロく見えた・・・・

色々な映画をリスペクトしているらしい

血の海を水しぶき（血しぶき？）をあげてシャーーーーッと滑るシーンは「キル･ビル」？
映画製作に燃える若者の中の一人が、ブルー・スリーの黄色い衣装を着ているのも、そこからきているのかな？と推測。
切って、切って切りまくり、血が出て、首が飛んで・・・・のあたりも、どこかタランティーノ作品を髣髴とさせる。

敵組織のボスは心機一転、組を和風にすると申し渡し・・・・

やっぱり堤真一がいい！！
シリアスものからコメディまで違和感なく演じられるのは、先刻承知だったけど、彼がここまでやってくれるとは！！
ほとんどギャグ漫画を実写化したそのものの、漫画顔が再現できるのは、今の日本の俳優で彼ただ一人かも☆

そうはいっても、実際、彼の殺陣は本当に美しい。

一番痛いシーンはこれ！

どんなに日本刀でバッサバッサ切っても、どんなに首チョンパになっても、どんなに殴られても、吹き出るつくりものの真っ赤な血や、刀を握ったままでぶらんぶらんしている手首も、そのコメディならではのうそくささがあって、恐ろしいかんじがしないから不思議だ。

それよりも浮気した男の口に、割れたビール瓶のかけらを入れて濃厚にキスをするシーンは、想像するだけでも卒倒しそう・・・

ヤクザだけどにわか撮影スタッフ、ずっと本気で映画創りを愛していたけど、まだ映画を作ってないニセモノ監督、ミツコに頼まれて気が付くとなっていたニセモノの恋人、ジェッキー･チェンと間違えられるブルース・リー命の青年・・・・・

映画狂の元気な青年を長谷川博巳が好演。
物静かで暗めな印象の彼が、しゃべると止まらないチャラ男でイッちゃってる役がこんなに似合うとは！
途中の脚本を練るシーンで『鈴木先生』がちょっと入っているのも面白い☆


なにもかもニセモノでも、映画を愛する、妻を愛する、恋人を愛する気持ちは本物！

あどけない顔で振り回す日本刀が、なかなかカッコイイ

刀の軌道が虹色になったり、ちょっとメルヘンチックなところもあるミツコの殺陣シーン。
白い粉のおかげ（？）で最後まで頑張る（会場全員「え・え～～っ！？」と突っ込み）エセ恋人との絶命シーンも、何かの映画を再現しているようだ。（思い出せない～）

まさかの禁じ手「出演者全員死亡」と思わせて・・・・



会場の音響のせいか、端の席に座る私たちには台詞の3分の１が聞き取れなかったのだけど、それでも存分に笑って楽しめちゃった。
もう一度公開になったら観に行きたい～☆
願わくば来年からの下コメはもう少し、どの席に座ってもきちんと聞こえる設備を設営してほしいけど。

Comments

[みすず]

こんばんはー＾＾

首飛ぶんだ＾＾；
わたしは見るの無理かもー＞＜。でも、コメディで面白いのね！
きっとこっちでは上映ないだろうけど、チャンスがあったら見てみるー＾＾

[ノルウェーまだ～む]

みすずちゃん☆
首ね～飛ぶけど、もう全くコメディモードで飛ぶから、ほんとうに漫画チックなの。
だから逆に笑えるのよ～
きっと平気！是非観て♪

[にゃむばなな]

全力歯ぎしりレッツゴー♪
このフレーズを考えたのも、このリズムを考えたのも素晴らしいの一言。
見終わって一番記憶に残るのがこのCM歌でしたからね。

[ノルウェーまだ～む]

にゃむばななさん☆
そうそう、もうこの歌が頭の中をぐるぐるぐるぐる･･･
堤さんのマンガ顔と共に、忘れられない映画となりました。

[mig]

観てたの忘れていたよー、面白かったネ。
園作品は好きなのといまいちなのあるけどこれは良かった☆
後半の斬るシーンはもろキルビルぱくりだったよ～
首斬られる組長も同じく首はねられて音楽も。
そうそう、ウルヴァリン、ほかのとこでTBとかいれててうちこないからもうこなくなっちゃたかと思ってた　笑
私はダメだったよ～

[ノルウェーまだ～む]

migちゃん☆
あ、やっぱり？タラちゃんリスペクト映画なのかなーと思ったら、migちゃんが言うのだから間違いないねー
ポーン！って首飛ぶの、マンガみたいだったねぇ。
私は今のところ園監督は「愛のむきだし」「恋の罪」「冷たい熱帯魚」だけなのでほぼ全部好き♪
ウルヴァリンは書いているの夜中だったので続きが翌日になっちゃったのよん☆あれ？ウルヴァリンにもサイト～にもコメしたよーっ

[mig]

TBコメ入れ違いだね他のとこで先に見てたから…
でも私はコメントは特にこだわらないし強要しないよー

[ノルウェーまだ～む]

migちゃん☆
ん？
そっかー、今忙しいもんね。
了解～～

[きさ]

これは面白かったです。大好きな映画です。
まあ、結構スプラッタなシーンが多いのでダメな人はダメかもしれませんが。
前半がちょっともたつくのが残念。
でも今年の邦画ベストワン級だと思います。
國村隼（大ファンです）、堤真一を期待して見に行ったのですが、長谷川博己の大怪演にひっくり返りました。あの高笑いが耳を離れません。
二階堂ふみも素晴らしい。
この映画の世界に(痛い目にあわなければ)入って一緒に映画＝殴りこみを体験したいと思いました。

[ノルウェーまだ～む]

きささん☆
凄い勇気ですねー（笑）
あすがにあの中に入っては･･･

長谷川博己が本当に怪演でした！監督はきっとＳですね。ラストのシーンの彼の延々と続く高笑いが、それを物語っているように思いました。

[きさ]

あの撮影＝殴りこみシーンは本当に楽しそうでした。
インタビューで國村隼さんも園子監督、ほぼ映画の長谷川博己と同じキャラだと言っていたので間違いないでしょう。

[ノルウェーまだ～む]

きささん☆
再訪ありがとうございます。
うっかり文章書き間違えしてました･･･「さすがに」でしたね、失礼しました～

やっぱりそうなのですか？ご本人そのものってわけですね～