全編モノクロだしー、ゆるそうな映画だしー、こりゃ寝ちゃうかも?と思ったら大間違い。
ゆる~く笑える老おいた父と息子の心に沁みる作品は、今こそ是非とも観たい作品。
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」公式サイト (2月28日公開)
<ストーリー>
高速道路を一人歩いていて警察に保護された老人ウディ(ブルース・ダーン)は、100万ドルの当選金を受け取りにモンタナ州からネブラスカへ向かうところだった。
それは詐欺だと説得するが、何度でも歩いて行こうとする大酒のみで頑固な父を、息子のディビット(ウィル・フォーテ)は仕方なく車に乗せる。
途中立ち寄ったウディの故郷で、賞金に群がる知人たちのトラブルに巻き込まれながら、両親の知らなかった過去を知ることになる。
そしてついにディビットは本当の賞金に気付くのだった・・・・
父さんの入れ歯あったよーっ
何度阻止しても、額に7針も縫う怪我をしても、どうしても4州歩いてネブラスカまで行こうとする父。
頑固というと、すぐカッカとなって怒るイメージだけど、このお父さんはプチボケが入った、言葉少なでぬおーっとしていて穏やか、だけど決して言うとおりにしないタイプ。
意外に手ごわい。
とりあえず、親族の集まる食事会で父を引き止めようとするが・・・・
兄も同席して父が賞金を鵜呑みにしているけど、実は詐欺なんだと説明するも、逆に一族の皆は大金が入るのを内緒にしようとしていると勘違い。
皆が老人の大金を狙って、あれこれと言い寄ってくる。
とんちんかんな言葉の行き違いが、ゆる~く笑える。
のどかな田舎町の今年一番のニュース
前半はゆるゆるとした展開に、やや眠気もくるけど、大げさではない笑わそうとしてない彼らの表情と動きが大真面目なだけにかえって可笑しい。
日常にあるこれこそがユーモアというものなんじゃないかな。
窮地には必ず機転のきく、しゃっきりした母は実はアバズレだった?
二人の故郷で知ることになる、両親の若かった頃のエピソード。
意外にアバズレだった母に、結局色仕掛けに弱い父・・・・
今まで『年老いた頑固な父』としてしか見てなかったのが、次第に彼らの魅力的な人生を知ることで、ぐっと父に気持ちが寄っていく。
金目当てにたかってきた親戚も、いよいよ本当に詐欺だとわかると・・・・
手のひらを返したように父を馬鹿にし始める親戚や友人たち。
おお・・・なんて恐ろしや・・・
それでも一途に信じ続ける父に・・・
何でそんなに賞金が欲しいの?と聞くと父は・・・・
この辺りからラストまでじんわりと涙。
ひょうひょうとしたウディじいさんと、あくまでも穏やかな息子が本当に愛おしく思えてくる。
はじめはモノクロで色味のなかった白黒の画面が、なぜだか最後には暖かい色合いに見えてくるから不思議。
はてさて、自分は子供にそして父親にどんなことができるかな?
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この記事へのコメント
とらねこ
私もこれ見ようかな。アレクサンダー・ペイン、今のところさほど好きというほどでもないけど、決して嫌いでもなく…。
どうしようかな。ノルさんはオススメですか?
ノルウェーまだ~む
これねー、とらねこさん好みと思いますよ~
ゆるーく、じわーっと心に染み入るような映画でした。
もう一度観ると、もっとうるうるっときそう☆
yukarin
ウディじいちゃんが良かった~うちの祖父に重なる所がありました(笑)
淡々としてるけどわりと笑いもあって楽しめました。
切ないシーンもあったげと、じんわりくる心温まる素敵な作品でした。
父と息子のお話には弱いので観られて良かったです。
ノルウェーまだ~む
素敵にゆる~く笑えたね。
最後はじんわりきて、心があったまりました。
観た後から、じわじわと良さが増してくる、そんな映画でしたね~
私も父と息子もの弱いですぅー(母と息子も)
にゃむばなな
どの色にも染まっていないというのは、誰の色にも染めることが出来る現れ。
改めて私も父親孝行したくなりましたよ。
ノルウェーまだ~む
確かにそうですねー
白黒の画像いうのは、景色や雑念にとらわれずに、本質を見つめることが出来るような気がします。
親はうざくとも、愛情のかたまりなのだと改めて気付かされました。
オリーブリー
老人達が揃ってテレビ見ながら、車の話をするまったりとした笑いがツボでした(笑)
家族って、面倒くさいと思うことがあるけど、育てられてきたつながりが自分の中にちゃんとあって、自然と逆らえないようになっているものなんですね。
ウディのような爺さまは、どこのご家庭でも、親戚に一人ぐらいは居そうな感じです(笑)
ノルウェーまだ~む
私もじじたちが黙ってテレビを見て、たまにボソッと喋るのが車のことばかりとか超ウケました。
おばあちゃんは何歳になってもペラペラとお喋りするのに~
誰にでもどこにでもありそうなお話っていうのが、またいいですよね。
とらねこ
私のtwitterのTLではものすごく評判が高いんですよ。
私が見た時はそれほど混んでなかったんですが、それなのにそこかしこで笑いが起きてたなー。
次男の優しさがじんわりしましたね。
老人問題を扱った映画が多い中にあって、この辛辣さやユーモアセンスは、本当に貴重に思えました。これが決定版、というぐらいに気に入ってしまいましたよ。
ノルウェーまだ~む
そうなんです!じわじわと、あとからどんどん良くなってきますよね☆
私が見たときも笑い語そこここで起きてました。
本当はプチぼけた親が、とんでもないことを言い出したりしたら、もっと困ったりイラっとしたりして、深刻になるパターンが多いのに、このカラッとした明るさが実に貴重でしたねー
ずっと忘れない1本になりそうです♪
SGA屋伍一
うちのとーちゃんも気難しくなってきた上に酒は大量に飲むは人の言う事は聞かんわなかなかの問題児ですが、まあ生きてるうちに孝行しなきゃいけませんよね
ノルウェーまだ~む
父親っつーのは、年をとって気難しくなる方と、丸くなる方といるのでしょうかね。
私の父は若い頃気難しくて母を困らせていましたが、今ではかなり鍛えられて丸くなってきています。
いずれにしても、生きているうちに親孝行は必須ですね☆