「グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈り物」思い入れたっぷり

多分天才ミュージシャン、ジェフ・バックリィのファンなら号泣ものだろう。
彼のファンでなくても、音楽好きなら相当ぐっとくる。
ミュージシャン発掘の現場に立ち会うことができたかのような臨場感は、音楽の世界にちょっとでも携わった人なら当然、そうでなくてもライブファンならジーンと胸に響くこと間違いなし!



多分ね。

だって、透き通るような美しい歌声に、臨場感のある手持ちカメラで画面が揺れ揺れで、しっかり寝かしつけられちゃったんだもーん!

画像
「グッバイ・アンド・ハロー」公式サイト(10月18日公開)

<ストーリー>

1991年、無名のミュージシャンのジェフ・バックリィ(ペン・バッジリー)に28歳までに9枚のアルバムを残し、若くして死んだ父ティム・バックリィ(ベン・ローゼンフィールド)の追悼コンサートの出演依頼の電話がかかってきた。
自分を捨てた父に対する複雑な気持ちに揺れるジェフだったが、コンサートスタッフのアリー(イモージェン・プーツ)に支えられ舞台に立つ。
父の歌を歌ううちに・・・・


画像
レコード店でノリノリで口ずさむ歌がハンパなく上手い!
その場に居合わせた人がもっと驚いてもいいのに・・・・?

レコード店で、父ティムの大ファンだというアリーが示す父のアルバムに嫌悪感を示すジェフ。
一度も会いに来てくれなかったと思っていたジェフとしては、当然の反応だne

画像
同じ世代の頃の父ティムの時代と、現在のジェフを行ったり来たり

顔も似ていて、見事な歌唱力に透き通るような歌声もそっくりな二人をよくぞ探してきた・・・・というかんじ。
しかもジェフ役がペンでティム役がベンって、名前まで似すぎでしょう??

時代を行き来するけれど、その辺の混乱はさほどない。
ただ、20年前と50年前の差があまり出てなかったのが、ちょっと苦しいかも。

画像
まるでライヴDVDを見ているよう

パパンもねえねもお気に入りミュージシャンのコンサートライブのDVDをあのコンサートこのコンサートと見るタイプ。
どちらかとういうとミュージックビデオが好きな私は同じ曲なのに・・・・と思うけど、ライヴごとに違うのだからいいのだと言う。
本当の音楽ファンならそうなんだよねぇ。
まさにこの映画はそういう人たちにとっては、このライヴを作り上げていく裏舞台から、実際に生で演奏を見ているようなこのかんじ、堪らないでしょう!!

画像
原題は「Greetings from Tim Buckley」

途中で昔、父とバンドを組んでいた仲間から「ティムはよく演奏の後、こっそり君の寝顔を見に行っていたよ。」と聞かされる。
この時はさほど思ってなかったジェフが、父の歌を歌うことで、その歌詞に込められた父の気持ちを実感するライヴのくだりは圧巻。

ただし、歌詞がぐっと入ってくればね。



ラストのアリーの絶妙な表情が「何か」を表しているのだろうけど、私にはその「何か」がちょっと伝わってこなかった。
これは思い入れのある人ならきっと分かるのかな?
ファンなら分かる行間に込められた想いがたっぷり。音楽好きなら間違いなく泣ける作品。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック

『グッバイ・アンド・ハロー -父からの贈りもの-』 2014年10月6日 シネマート六本木
Excerpt: 『グッバイ・アンド・ハロー -父からの贈りもの-』 を試写会で鑑賞しました。 この映画はちょっと分からなかった まず、知っている歌がない。それに、父親の話と自分の話と交互になるが それはいいとしてし..
Weblog: 気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)
Tracked: 2014-10-17 12:39

人気記事