「トレヴィの泉で二度目の恋を」☆カワイイ嘘の線引き

ついていいウソと悪いウソがある。
ウソをついていい人とウソをついたらいけない人がいる。
チャーミングなシャーリー・マクレーンだから許される小悪魔キャラの、どこまでが許されるのか線引きが難しいところがミソ。


それを差し置いても、ラストの涙で全て洗い流されてしまうのが、なんだかこちらまで魔法にかけられてしまったようで。
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「トレヴィの泉で二度目の恋を」 公式サイト(1月31日公開)

<ストーリー>

妻を失って生きる気力のないフレッド(クリストファー・プラマー)のアパートの隣には、陽気なエルサが一人で住んでいた。
偏屈なフレッドを気にかけ度々やってくるエルサを煩わしく思っていたフレッドは、夢見る少女のような突飛な話を次々とするエルサが次第に気になってきて・・・


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主治医は散歩を勧めるが、外に出掛けようとしないばかりか、ベッドから出ようとしないフレッド

フレッドは80歳。
そういえば父もちょうど80歳だけど、母に背中を押されて始めた太極拳とボーリングがなければ、家でじっと座ってテレビか新聞だものね・・・・
その点85才の義母は、一人暮らしでも朝から晩まで家事と畑と病院通いでせっせと座っている暇もないくらい。
女性のほうが生涯労働時間は長いんじゃないかなぁ~~

フレッドはボンキュッボンの黒人のメイドさんが、身の回りの世話をしてくれたら、ほんと一日中寝てばかりになっちゃってる。

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二人の出会いは、フレッドの娘婿の車にエルサがぶつけてボコボコにしたことから・・・
この映画の大きな魅力は、エルサの明るいキャラクター。
まるで10代の夢見る少女のように、映画「甘い生活」のワンシーンに憧れている。

夢想家にありがちな『現実離れした夢』を口にすることは、それを口にすることで現実になるならば、もはや真実なのだけど、往々にしてそれは『嘘』だったりする。

この、そこはついていい嘘とちゃうやろ??な嘘はこの映画の最大の魅力にしてキモなんだけど、私にはどうしても彼女のチャーミングなキャラクターとしては受け入れ難かった。
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次第にエルサのペースに引き込まれ、活力がわいてくるフレッド

多分、頑固で夫婦喧嘩の絶えなかったフレッドだったでしょうに、一緒に料理もしたり・・・と、頑固ジジイも恋をすれば簡単に変わるものなのね?

黄昏ても青春♪
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いち・にのさんっ!!

くそ高いレストランのシーンも、映画だから許されるけど、ちょい笑えない。

若い女の子がカワイイ嘘をついたら、なんとなく許せてしまうまさに小悪魔というののも判る。
年齢的に何歳からウソをついたらいけないのか・・・と言うこともないけれど、ついていい嘘と悪い嘘の線引きは、やはり笑えるか笑えないかで決まってくると思うのは私だけ?

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ラストの涙で全て清算

涙なくしては観られないラストは、彼女が本当についていた嘘と、本当は真実だった話が絶妙で、今まで感じていた不満要素が全て吹っ飛んでしまうのだった。

最後はどんどん美しくキュートに変貌していくエルサと、顔つきまで柔らかくなった恋するフレッドの恋愛も素直に応援してしまう☆
とにかく憧れの街ローマが素敵♪

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今回の登壇者はデヴィ夫人、本当に肌が綺麗!!!(写真はCinemacafeさんより拝借)

実はスカルノ大統領と結婚する前に付き合っていたアメリカ人のBFとシャーリー・マクレーンとご主人の4人で、よく遊びに行ったのだとか。
しかも、娘婿役のクリス・ノース(セックスアンドザシティでブレイクした)とも知り合いなのだそう。
さすが!


人口の25% 4人に1人が65歳以上という日本。
このR65的映画も、高齢者の方たちがどんどん見たら、案外、よく新聞広告で見出しに『生涯現役‼!』なんてことが書いてある雑誌もまた売れるかも?!

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