15年かけて作り上げ1987年に発表したさだまさしの名曲「風に立つライオン」。
これをさらに時間をかけてさだまさしが小説化し、主演の大沢たかおの熱望でさらに映画になるという、長い長いプロジェクトがようやく実ったらしい。
何より一番凄いのは、物語のモデルとなってケニアに海外医療ボランティアに赴いていた医師と、それを楽曲にしたさだまさしだよne☆
「風に立つライオン」 公式サイト(3月14日公開)
<ストーリー>
大学病院からケニアの研究施設に派遣された航一郎(大沢たかお)は、赤十字の要請で赴いた施設で、麻薬を打たれ少年兵にさせられた重症患者たちの傷の治療に専念していた。
回復し笑顔を取り戻していく子供たちの中に、家族をゲリラに殺された少年は航一郎になかなか心を開こうとしなかった。
くじけそうになりながらも、1か月の任期を終えた航一郎だったが・・・・
「大丈夫、大丈夫~」が口癖の航一郎は、マサイ族に招待されてもすぐに仲良くなる・・・・・オードリーの春日みたい(笑)
小さいことには拘らない、ちょっと天然とも言える航一郎の愛すべきキャラクターがあってこそのエピソード。
過酷なケニアでの医療活動は、このくらいでないと務まらないよね、
子供の頃吃音だったほどの神経の細やかさと、この大胆さが、ちょっと繋がらない気もするけど、人前で合唱のソロパートを歌えたことで自信をつけると、人はここまで変われるって凄い☆
戦地から運ばれて来る少年兵たちの傷はひどく・・・・
こんな「感動映画」を三池祟史監督がぁ???と内心いぶかっていたので、おおっ!?この辺で彼らしさを出してくるのかな?と思ったら、傷口もまったく登場せず。
この意外性を反対に狙ったのかな??
人知れずくじけそうなときは、朝日に叫ぶ 美しいケニアの大自然に心が洗われる
実際は気弱になったときは、一人「がんばれーっっ!!ガンバレーっっ!!!」と朝日に向かって叫ぶ。
こうして人は辛いことも乗り越えていくんだね。
だだし、そんな早朝叫んだら、みんな起きちゃうよぉう?(笑)
日本に残してきた恋人(真木よう子)は、地元の父の医院を引き継いで・・・・・
地元の訛が実に心地よい真木よう子。
登場する老人たちは、地元の一般の人なのかしら?とてもいい雰囲気だった。
ただひとつ残念なのは、地元の漁師役の鈴木亮平が、ドウラン丸出しだったこと。日焼けぐらいしようよ?
心の傷が深いミケはなかなか心を開こうとしない
彼とのエピソードはこの物語の核をなす部分で、涙なしには見られrない。
かなり早い段階から会場は鼻水をすすりあげる人があちこちに。
モデルとなったお医者様は、今回の映画公開に際して、ご謙遜なさって表舞台には登場しないそう
ご自身の立派な行いに関して、感銘を受けて歌にしてしまうくらいの事なのに、ご本人はいたって謙虚なのだそう。
この真面目な偉業をリスペクトしてのことなのか、映画はさだ氏が話していたようにドキュメンタリーのようでもある。
散々泣いといてこんな話もなんだけど、途中、ためのシーンが多くてややウトとしてごめんなさい。
しかし、あくまで小説なのだからもっと盛ってもよさそうなところを、反対にドキュメンタリーのように淡々とさせたのは、三池監督のあえての戦略ということなのかな?
(シネマカフェさんより写真を拝借)
試写会は、大沢たかお、三池監督、さだまさしのインタビューのあとに、オーケストラをバックにさだ氏の見事な生歌を披露
「風に立つライオン」発表当時の透き通った歌声はさすがに無かったけど、相変わらず上手いさだまさし。
歌詞を聴くだけで、映画を観る前から泣いてしまう~~~
実際にオーケストラとのコラボコンサートは、それだけでも感動的!(実はこれが一番感動したかも)
会場の真ん中の席でこの歌声を聴くために、大沢たかおと監督が私たちのすぐ真ん前を通ったのもラッキー♪
なかなかに良い試写会だったわww
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この記事へのコメント
まっつぁんこ
手際の良さ?は抜群です。(笑)
zooey
まだ~むさんは、よく試写会にいらっしゃいますね?
私も随分前、ネットで応募していたことがあるのですが
中々当たらないのと、時間が夜だったりするのとで
挫折してしまいました。
でも、こんな風に監督のインタビューやさださんの歌がついているのならいいですね!
ノルウェーまだ~む
昨年10月がクランクインとおっしゃっていたので、日本の部分は1か月でそのあとケニアだったのでしょう。
ちゃっちゃと?
ノルウェーまだ~む
試写会は相当な数必死で(笑)応募してます。
なかなか当たらない上に、なぜか同じ映画が4人分当たるパターンが多くて…(苦笑)
今回は夕方からのスタートだったのが嬉しかったわ。
風情♪
「風に立つライオン」は好きな楽曲のひとつなんで
すごい期待したんすけど、残念ながらイイ話で感動
すれば、感銘も受けたんすけど、原曲を基にしたワ
リには原曲のも壮大で雄々しいイメージが湧いてこ
ずでした。
なんでしょうね~、要&不要のエピのバランスの悪
さが目立った感じです。
まぁそれでも、愛しの石原さとみの白衣姿を拝めた
んで満足でもあります♪ (゚▽゚)v
ノルウェーまだ~む
同感です~
今回、さだ氏の歌の壮大さ、歌にのせて訴えたかった言葉のひとつひとつがより一層感動的で、あれ?長年かけて温めてじっくり作り上げてきたものを、監督がちゃっちゃと作って済ませちゃった??と少々がっかりしました。
にゃむばなな
だからこそ自分よりも長くケニアで頑張った島田医師を、例え自分がモデルとはいえ、尊敬されたいたのが「謙遜」という形で表れたのではないでしょうか。
この映画には医療に従事する人々への深い尊敬の念が感じられますからね。
ノルウェーまだ~む
やはり本当に偉業をなした方というのは、そういうものかもしれないですね。
たいしたことしてない人のほうが、「ほらどうだ、凄いだろう~?」みたいにメディアに出てきたり。
よしんば『何もしてないのに』自分がした偉業のようにして表歩合に出てくる人もいますが(苦笑)