たまには邦画もいいかな~~
割と後回しにしがちな邦画を、あえてチョイス。
まだ~む的レビュー 満点は★5
「ヒミズ」(2011年)
★★★★
ぷらりと戻ってきた父親に度々虐待を受ける祐一(染谷将太)は、男と出て行った母にも捨てられ、ひとり中学に通いながら貸しボート屋をして暮らしていた。
ある日、父親が作った借金を返せと暴力団がやってきて・・・
震災の光景を使ったりとあざとい作品作りに、今まで見る気になれなかったけど、これは見事!
やっぱり園子温監督だわ~~
震災の被害者に対して、もっとひどい境遇があるんだよと言っているようでもあり、途中までは苦々しい気持ちでいたけれど、ラストの茶沢さんの「がんばれーっ!!」の叫びで一気に心奪われる。
チャラチャラした東京から「東北がんばれ~」なんて口だけで応援するヤツくそくらえ!とでも言いたげな、園子温監督らしいエールの送り方が好き☆
「俺はまだ本気出してないだけ」(2013年)
★★★
42歳で会社を辞めてしまったシズオは、自分探しと称して自堕落に生活していた。
ある日マンガ家になると決めたシズオはバイトのかたわら作品を書いてはボツにされていたが、ついに・・・
息子の三者面談があったので、なんとなく見てみよう~~と思い立って(笑)
どうも苦手ないい加減で無神経な人種のシズオに、案の定、苦笑いなのだけど、彼の超ポジティブシンキングに周囲が影響を受けていくのと同じように、自分も心ほぐれていくから不思議。
最後は思い切り泣いてしまった。
とにかく堤真一の七変化に拍手喝采!!そうだ!人生300年と思おう~~☆
「花とアリス」(2004年)
★★★
仲良しの花とアリス。花は通学途中で一目ぼれした宮本先輩と同じ高校に入り、同じ落語研究会に入部する。
先輩が転倒して脳震盪を起こした時、咄嗟に花は先輩は記憶喪失で自分と付き合っていたとウソをつくが・・・
キラキラした青春もの。岩井俊二らしさ炸裂~~☆
ただキラキラ青春して終わり??と思ったら、『偽りのない自分を見せた時、初めてキラキラと輝く』というメッセージが伝わるラストにガツンとやられてしまう。
最後まで透明感を貫き通す監督に脱帽。
基本恋愛ものとホラーを敬遠すると、案外huluは既に見たものばかり。
しかたない、いよいよホラーを見ようかな(そっちーっ!?)
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ヒミズ
Excerpt: ヒミズ12月26日@一ツ橋ホール いつもより男性の姿が多い。
Weblog: あーうぃ だにぇっと
Tracked: 2015-07-14 14:39
この記事へのコメント
セレンディピティ
私もどちらかというと邦画は後回しにしてしまいます。気になっている作品はたくさんあるんですけどね...
今回ご紹介くださった作品、染谷くんに堤真一さん...と演技に定評のある俳優さんたちで見応えありそうです。
園子温監督作品はカルト的な人気があるけど、私には少々きつそう...と思っていたのですが、ヒミズは比較的マイルドそう?なので、ずっと見たいなーと気になっていたのです。
今度、借りてみますね☆
ノルウェーまだ~む
グロイ系が多い園子温監督作品ですが、この作品はそういった直接的な映像がない代わりに、別の意味できっつい作品ですょ~~
ちょっと覚悟がいるかも…
堤さんは本当に何をやらせてもバツグンですね!
いい加減な性格の主人公にイラッとさせられますけど、だんだんホッコリしてくるので、最後の方までぐっと我慢です(笑)