耽美で妖しげ、
純粋でエロく、
えげつないほど残酷でグロイ、究極のカルトムービー。
いやはやよく映画化したもんだわ。
「第一志望校のみ合格させてください。」と願ったパパンのお願いが叶って、滑り止めの学校に入学金を入れずに済んだ(笑)こともあり、大久保にある的中神社にお礼参りにも行ってきたyo
それでやっと息子の受験が終わって自由の身になったと思ったら、いきなりねえねからのお誘いで、BL的映画2本続けてみる羽目に・・・・(汗)
「ライチ☆光クラブ」 公式サイト
<ストーリー>
小学生の頃タミヤ(野村周平)が作った「光クラブ」は、今やカリスマ的美貌と才能を誇るゼラ(古川雄輝)の元、醜い大人を成敗し、理想の国家を作るべく活動する中学生の秘密結社となっていた。
念願のロボット「ライチ」(声:杉田智和)を完成させた彼らは、光クラブに希望をもたらす美の象徴でもある「少女」を誘拐する。
深夜にだけ目を開け、次第にライチと心を通わせていく少女カノン(中条あやみ)、ゼラの独裁に異論を唱えるタミヤたち、ゼラへの忠誠から自らの目をくりぬいてライチに捧げたニコ(池田純矢)、ゼラの愛を独り占めしたいジャイボ(間宮祥太郎)。
禁断のプログラミングをライチに施したことにより、人間になりたいライチはついに・・・
原作は、ねえねがまさに現役の時に愛読していた古屋兎丸のカルト的で永遠の中二病コミック「ライチ☆光クラブ」
まずはamazonのサイトで試し読みをしてほしい!!
こんなにも独創的で、幻想的な漫画があっただろうか?と驚愕するに違いない。
本当の工場跡で撮影されたという秘密基地はなかなかのクオリティー
工場から煙が立ち上り、油にまみれた暗い螢光町の様子が見事に再現されているし、原作の持つ暗く希望のない混沌とした世界観も忠実に描かれているのはいいけれど、私の目にはなかなかピントが合わせられなくて、結構苦労しちゃった。
美少年たちが繰り広げる禁断の少年愛!
キーワードはライチの実。
ロボットのライチに捧げた眼球と、燃料となるライチの実がリンクして、エロさとグロさが絶妙すぎ~~
それにしても14才になることを恐れるって・・・・・いや、どう見たって13歳の少年たちには見えないよねっ!!
「ぼくはもう声変わりしそうなんだ・・・・・」って、とっくにしてるでしょう!の間宮祥太郎は現在それでも22歳。
ぐっと14才っぽく見えていたゼラの古川雄輝は、一番年長の現在28歳。ひえ~~っ
そういう意味から言うと、自分の半分の年齢の人物を見事に演じられていたという事になる。
ロボットのライチに「美少女」の概念を与えるのに一苦労
ロボットの声は、アニメ『銀魂』の銀さんの声を担当している杉田氏。
少しずつ人間性を獲得していくほどに、杉田氏らしい声になっていくのが、かえって笑いそうになってしまう私。
理想の少女を手に入れるまで、間違った人物を捕えては失敗、少年ならではの残酷さで彼らを「処分」する。
ブシューっ!ドバっ!デロっ!!となるので、イケメン若手俳優目当てだけで見に来ると痛い目に遭う。
中二病映画なのに、15禁とはこれいかに。
しかし満席に近い劇場は、女性のファンでいっぱい。これはファンといっても原作コミックのファンに違いないne
想い出の品を見つけた海辺のシーンは、中学生らしくじゃれ合って唯一ホッとするシーン
次第にゼラに反感を覚えるようになるタミヤ、ダフ(柾木玲弥)、カネダ(藤原季節)の3人。
ここから一気に物語は展開していく。
ただグロイだけじゃない。思春期の切ない想いと、愛と正義と友情、幻想的な愛憎劇と耽美な世界観は原作そのもの。
ただやっぱり「高校生に見える若手俳優」ではなくて、せめて「中学生に見えてもおかしくないティーン」でなくてはさすがにこの究極の耽美な世界を描くのはムリかなぁ・・・・
新宿バルト9ではコラボ企画のライチカフェがオープン中。
「野火」に引き続き、よくこの映画の後に食べられるね?の、ライチの世界をモチーフにしたパンケーキをいただいたyo
アイスとチョコで普通に美味しい♪
大人への入口で戸惑う思春期の危さと、正義と絆と掟の間で揺れ動く切なさを描いた作品。
ライチらライチ・・・・・・「中二病」を正しく理解できる大人に是非。
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