ボーイズラブ?とドン引くなかれ。
1歩引いた距離からお付き合いで観に行った私でも、その美しさと繊細さと純粋さに心洗われるほど。
色眼鏡で見ないで一度是非、この究極の極上異空間を体験してほしい。
「同級生」 公式サイト
<ストーリー>
高2の合唱コンクールの練習で口パクだった同級生が放課後自主練をしている姿をみかけて、思わず練習を手伝おうと申し出るバンド活動もして女子からの人気も高い草壁(神谷浩史)。
毎日練習していくうちに、次第に絆を深めていく草壁と学年一優秀な佐条利人(野島健児)。
ついにコンクールの日が訪れ、練習の必要もなくなると分かって思わず泣いてしまった草壁は・・・・
あらかじめ言っておきますが、BLといってもあくまでもこの物語は「純愛」デス☆
「そっち」ではない草壁が、自主練中の佐条をふと見かけて恋に落ちる「初恋」の瞬間
いやー、それってないよね?無いんだけど、そこはファンタジー。
BLって究極のファンタジーでしょう?ん・・・・?違うの??
こう言ってしまうと元も子もないけれど、主人公の佐条クンを女の子に置き換えたら、普通にティーン御用達の青春ラブストーリーが出来上がる。
でもそれじゃあ、あまりに当たり前すぎるものね。そんなものに飽き飽きしている人たちが作りだしたのがBLの世界なのかも。
感情豊かな草壁は、今まで彼女とかもいてモテメンだったけど・・・・
彼のふわり~~とした雰囲気が、物語に大きく影響している。
何より凄いのは、映画がコミック「同級生 第1巻」の雰囲気そのままに、絵のタッチも、ト書きの台詞まで寸分たがわず、更に中村明日美子の描きだす独特の間を完璧に(いやそれ以上に)再現できているとう点。
ひらりと舞う落ち葉、滴り落ちる水、眩しい太陽の光・・・・・と「間」で表現される感情のゆらぎ、二人の恋の行方。
そして音楽の素晴らしい事!風景と音楽で、ここまで人物描写出来る人っていないでしょう!!!
佐条利人(リヒト)は、のちに京大に合格するほどの秀才
コミック1巻は『二人が真摯に付き合うと心にハッキリと誓い合うまで』 2巻は『進路と二人の将来について悩む話』第3巻『卒業式でついに結ばれるまで』が描かれてるのだけど、この映画は1巻なので続編を狙っているのかな?
いずれにしても、ゆっくり初恋を温める点では、十分に純愛ストーリーになっていて、BLで想像する変な部分はまるでない。
とはいえ、チューはするよ♪
そんなシーンもペットボトルからこぼれる水、夜空に浮かぶ月、そして音楽・・・・・で表現されていて本当に美しい。
原作の世界観がそのままどころか、何割増しにも生きていて秀逸な作品。
困難な愛ほど燃える代表格の物語が「ロミオとジュリエット」なら、BLはその最終形と考えたら納得・・・・・かも(笑)
BLといっても友情+アルファ的な初恋物語。
美しすぎる世界観を観ないでいるなんて勿体ない!!ぜひっ!
とは言え、弟の男子校の卒業式に来たって、そんな子たちは実際はいないよ?ねえねっ!
この記事へのコメント
zooey
我家の息子たちも男子校でしたが
そんな麗しい光景は見たことがない。
大体、汗臭くて騒々しくて酷いものでした。
BLものは食わず嫌いでしたが、まだ~むさんがそこまで褒めるとなったらチェックしなくちゃね。
セレンディピティ
お嬢さまの趣味につきあって見た映画というのは、BLだったのですね!
私はBLは苦手...といいつつ、実は「ブロークバック・マウンテン」や「シングルマン」など、結構好きだったりします。^^
イラストが繊細できれい☆
実写よりもソフトなテイストがいいですね。
ノルウェーまだ~む
うふふふ。現実と違うから楽しめる、あくまでファンタジーなのですね~
ガチマッチョがぶつかり合う系のBLなら確かに勘弁…ですが、これはあくまで友情以上~~恋人未満的なかんじが非常に繊細で、なかなかに素敵なお話なのですよ。
とにかく映画が秀逸です。
ノルウェーまだ~む
実はこの前に1本アニメを観ておりまして、そちらが話していた「お付き合い」の映画だったのです(書いてないけど)
この2本も確かにお付き合いなんですけどね…
「ブロークバック・マウンテン」がお好きなら、絶対お気に召しますよ!!!
私もその2本は高評価の映画で大好きなんです。切なさが大事♪