キラキラしてうるうるして、ピュアな気持ちになれちゃう。
大人から子供まで癒されまくること間違いなし。
小手先の壁ドン・あごクイなんかで胸キュン演出するような、見せかけだけのラブコメなんてもう要らない~~
タイの映画がこんなにも上質で美しく進化しているなんて知らなかったwa
電気もない、電波もない、あるのは美しすぎる大自然と、無邪気に慕って来る子供たちの笑顔だけ。
そんな水面に輝く夕陽のように、キラキラと輝く子供たちの瞳を見ているだけで、淀んだ心の澱が洗い流されるよう。
ここでほんの少しずつ動き出す恋が、あまりにもピュアで愛おしい。
「すれ違いのダイアリーズ」 公式サイト(5月14日公開)
<ストーリー>
レスリングだけが取り柄のソーン(スクリーット・ウィセートケーオ)がなんとか得た職は、人里離れた僻地にある水上学校の教師だった。
ようやく辿り着いてみると、慣れない不便な生活と頼りない初めての教師の仕事に戸惑うばかり。
子供たちからも信頼を失い、最初の休みの日に恋人も失ったソーンは、前任の教師が忘れて行った日記帳を見つける。
少しずつ読み進めるうちに前任の女性教師エーン(チャーマーン・ブンヤサック)に共感を覚え、教師としてのスキルも上がっていく。
次第に淡い恋心を抱くようになり、夏休みにエーンを訪ねて都会の学校へ行くのだが・・・・
主役はタイで人気のポップシンガーで本作が映画デビュー、タイの松潤、もしくはキムタクなのだそう
短髪の爽やかな笑顔が素敵な青年。
ある意味、作り込まれたアジアン俳優よりずっといいかも~~素朴さがこの物語にピッタリ!!
タイって美人ばかりなの?と思うほど、登場人物全員美人・・・・・あ、大自然のなかで登場人物自体少ないのだけど・・・(笑)
校長先生にタトゥーを消すように指導されたのに反発して、僻地の学校に飛ばされた前任教師のエーン。
ちょっと勝気なかんじもぴったりの、こちらも爽やかで、美しすぎる大自然に負けないオーラがある☆
全校生徒はたったの4人
タイに唯一ある実際の水上学校がモデルになっているそう。
何しろその生活がすごい!!
子供たちは船着き場まで1時間、さらに小舟で1時間以上もかかる近隣(?)に住んでいるので、1週間はここで合宿生活。
勿論水道も電気もなく、教室にヘビが出たり、タンクの蛇口にヤモリが詰まって水が出なかったり、トイレ(勿論下は海)に死体が流れついたり(年に1度はあるらしい)
そもそも自分が落ちこぼれなので、うまく勉強を教えられないソーン
方程式が教えられなくて、生徒と二人で首をかしげるシーンなど笑えるけど、自分も苦手なので笑えない私(苦笑)
都会の新米教師がこの生活に慣れ、少しずつ子供たちからの信頼も得て教師としても成長していく様も描かれている。
小舟で学校を引っ張る!!
「汽車」を観たことも無い生徒に、学校を引っ張って汽車の説明をするソーン。
・・・・って、これで子供たちは理解出来たのかは疑問だけど、とにかく学校が楽しい~~~☆
タイならではのシーンが満載で、何も無いのに何もかも驚きの連続。
エーン先生が帰ってきた!! ソーンだかエーンだか、段々混乱するけれど・・・
ニアミスを繰り返すもどかしさ。限られた空間なのに、時間軸を行ったり来たりする演出も実に秀逸。
さて二人の恋の行方は??
ベタなラブストーリーじゃないのも私好み。
後半からはずーっとうるうるしっぱなしだったyo~~
ああ、素敵だなぁ・・・と思える自分が嬉しくなる作品。超おススメ!!
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この記事へのコメント
zooey
でも面白そうですね。
旅行で訪れたことはありますが、親日だし、食べ物は美味しいし、タイ古式マッサージというのが気持ちいいし、中々よかったです。
水上生活者の姿はタイのみならずベトナムやカンボジアでも見ましたが
水上に無数の家、学校、教会まであるんですよね。
こんなところでよく暮らせるものだと、言葉を失いました。
これは観てみなくちゃね。
ノルウェーまだ~む
ご主人が苦手な東南アジア、あちこちいらしたのですね!
食べ物美味しいですよねぇ~私も大好き!
都会の若者が田舎で暮らすだけでも大変なのに、いきなり水も電気も無ぇ、電波も無ぇ…水上なので逃げることもできない(ボートは自分で運転出来ないようです)と、その生活ぶりを見るだけでも面白かったですよ。
セレンディピティ
ディカプリオのザ・ビーチのうようにタイを舞台にした映画は見たことがありますが...そういえばタイ映画って見たことがなかったです。
映像がきれいで、優しく心癒される作品のようですね。
水上の学校が舞台というのにも興味津々。
公開が楽しみです。
ノルウェーまだ~む
タイを舞台にしたレオ様の映画も、どこか猥雑で怪しげなイメージですよね、タイって。
実際タイのB級映画も見たことありますが、熱気と湿度を感じるものが多いのですが、こちらの映画は実に爽やかで素朴で素敵なんですよ~
是非ご覧になって見てください!
風情☭
タイ映画ってぇと、どうしてもトニー・ジャーの
「マッハ!!!」「トム・ヤム・クン」と超人アクショ
ンが先行して思い出されるけど、本作の監督さんの
「フェーンチャン」とかサスペンスの「レベル・サ
ーティーン」とかなり高品質ものから「トカゲ女」
のキワモノとけっこう質は高い感じですよ。
「汽車」のエピがとてもヨカッタです。
安易に汽車を見せるのではなく、想像させて好奇心
をそそらせる考えはホントに素晴らしかったです。
こういう先生、学校ならボクも学校ギラいにならな
かったのかもと…。
ロマンスと成長劇のどちらに偏ることなくバランス
のとれた素晴らしい作品でした♪ (゚▽゚)v
ノルウェーまだ~む
タイ映画よくごらんになっていらっしゃるのですね?
私はタイ映画と言うとB級ばかり見ることが多くて…
これからのタイ映画、色々と楽しみですね。
風情さんは学校キライですか?
素敵な先生との出会いって本当に大切ですよね~~