大竹しのぶの名演が光るこの映画。
爆笑あり苦笑いあり、へー!?っと驚いたりドン引きしたり。
しかーし!これは稲川淳二に怪談より怖いんですけど???
京都で実際に起きた連続夫殺害事件→「後妻業」青酸連続殺人に発展 動機は遺産の総取りかの前に既に発表されていた原作の「後妻業」
リアルな怖さに寒気がしてくるけれど、映画は一貫して明るく、まさかのラストまでもがほのぼのテイストだったことに驚愕する。
「後妻業の女」 公式サイト(8月27日公開)
<ストーリー>
熟年層をターゲットにした婚活パーティーが今日も開かれていた。
主宰の柏木(豊川悦司)は、特別に目を掛けている「後妻業」の小夜子(大竹しのぶ)を紹介する。
次々とターゲットの老人を落とし結婚、殺害(?)看取りを済ませ、ついに9人目の夫の葬儀になった。
普段から父親の世話もろくにしない小夜子に不信感を抱いていた娘の明美(尾野真知子)は、学生時代の友達で弁護士の守屋(松尾諭)に相談すると、それは後妻業だと発覚。
小夜子の悪事を暴こうと探偵の本田(永瀬正敏)を雇うのだが・・・・
果敢にも娘時代から実年齢までを、いけしゃあしゃあと演じる
さすがに無いでしょう?と思ったら全部大竹しのぶだったという・・・(爆)
彼女の演技力の凄さを目の当たりに出来るこの映画。
清純ぶりっこはさすがに厳しいなぁと思いつつも、彼女だから出来る演技の幅にひたすら感心しちゃった。
お葬式の時から本性がむき出しになっていく
てへぺろっな小夜子が絶妙!
その憎々し気な様子を見ると、さすがに被害者の娘、明美目線で映画を観ている私。
裏で糸を引く柏木の指示で、強制的に死に至らしめていくところは、思わず背筋が寒くなる。
焼肉屋の壮絶バトルが凄い!
台本には「二人で大げんか」という様な事しか書かれていなかったとは思えない、長回しの壮絶バトルは噂通りの凄さ。
大竹しのぶと尾野真知子だからこそ出来たとも言えるね☆
カギを握る探偵の本田は、えー?!そっち??
この物語をどう締めくくるのか、そのカギを握っているともいえる私立探偵の本田。
まさかの展開が私としては消化不良で・・・・・
柏木の女、ホステスのマユミやりさはよく考えたら男に色香で迫り金をむしる点では、この後妻業と大差ない。
その分男は楽しんでいるのだから「アリ」としても、殺されてしまう老人って・・・・
出演者は練習した大阪弁で喋るけれど、唯一ネイティブな鶴瓶が、逆に標準語で話すのがまた可笑しい(爆)
何もかも怪しさ満点。ウソvs嘘。何だか恐ろしい世の中だわ。
こういう映画を観ていると「熟年婚活」がみんなインチキに見えてしまうけど、実際にそうまでして婚活したいのかしらね?
いい年をしていつまでも色に飢えているのって・・・・
エンディングののんびりした歌声と二人のショットに、小夜子が本当は柏木と居る時が一番安らいで、彼の為に後妻業を頑張っていることがうかがい知れる。
死ぬ間際の老人からお金をむしる→小夜子から金をむしる→柏木から金をむしるホステス→さてその先は?
騙されるのが悪いのか、知っていて騙されても案外幸せなのか・・・・?
都合のよい顛末に、ちょっとだけ納得いかない私だけれど、年老いた親を疎ましく思い、放置していた報いなのだとしたらそれも仕方ないのかも。
自分のお金をどう使おうと、それはその人の自由なんだものね。
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この記事へのコメント
zooey
大竹しのぶの熱演は観てみたい気もしますが。
で、まだ~むさんとしては、おススメ?
今イチ?
ノルウェーまだ~む
ほのぼのというか…まさに想像できなかったラストでした。
私としてはオススメですよ~
でもきっとzooeyさんは、私と同じように多少不完全燃焼になるかも。
スッキリと片付いた映画が良い映画…という訳でもないですしね♪
セレンディピティ
この映画、予告を見た時から大竹しのぶさんの”いや~な女”ぶりに圧倒されましたが、こういう事件、結構ありますものね...これも実話がもとになっているのですね。
お話をうかがうと意外とコメディタッチ?なのが救われますね。^^
ノルウェーまだ~む
しっかりコメディですよ~
そういう意味ではコメディならではの結末なのかな…
そしてこれは実話を基にしているのではなく、この原作が世に出たときには、既に同様の事件が着々と行われていて、発覚して捕まったのがたまたま本が出た後だったという・・・世にも恐ろしい話なのです。