「グッドモーニングショー」☆日本のコメディは明るい！

コメディはこうでなくっちゃ！！
笑って、笑って、ちょっぴりホロリ。
テレビ局の関わった映画に普段から拒否感のある私だけれど、こ・れ・は、おっもしろい！！


今年の邦画は本当に良作が多いね☆
特にこの秋、私ってば試写会に当たるのが何故か邦画ばかりだけれど、どれもいい作品ばかりで本当に良かったｗa

「グッドモーニングショー」　公式サイト（１０月８日　公開）

＜ストーリー＞

モーニングショーのキャスターをやっている澄田（中井貴一）は、今朝もいつものように午前３時に起きると、妻（吉田夜羊）も息子もまだ起きていた。子供が出来たから結婚するという息子に学生のくせに仕事はどうするんだ？と聞くと、「くだらない仕事やってくせに」となじられる。
その後局へ向かうと、朝いちばんで大きな事件が舞い込んでいた。
立てこもり犯からの要求に答え、しぶしぶ現場へ向かう澄田は、防弾チョッキを装着し警察とともに犯人のもとへ向かうが・・・・

皆に優しいのを、自分だけ・・・と思い込んで、不倫していると勘違いする女子アナを長澤まさみが好演～～いるいる、そういう女子！

様々な勘違いとかが笑いを呼んで、終始あちこちからクスクス笑い。勿論大爆笑も！
ばかばかしい事を言ったり、変な格好をしたり、可笑しな顔をしたりしなくても、笑いは十分取れるんだよね☆

テレビ局が製作した映画で、ワイドショーと報道との確執を描くとか、キャスターと女子アナの関係なんて王道すぎるでしょう？と、期待半分だったのだけど・・・・

局内の動きや、用意していたテロップをどんどん捨てて次々に変更していく様とか、超ダッシュで資料調べに走るのとかは、さすがにリアルで面白い。

でも面白いのはそんな小手先のことではなく、やっぱりストーリー！さすが「踊る走査線」の脚本家　君島良一のオリジナルシナリオ！！
でもフジテレビはそこを強調し過ぎで、ちょっとウザイよ？

実況中継は熾烈な戦い

どの局がどんな映像を流すかで、確かに視聴率が変わってくるのは判るけど、内容によってあんなに苦情電話が一斉に鳴るとは知らなかったわ～～（暇な人多いのね・・・・）
今年は図らずも「マネーモンスター」や「スポットライト　世紀のスクープ」など、報道の裏側を描いた作品が多いけれど、同じキャスターが人質になる・・・という展開ながらも、こちらはかなりコメディ要素が強くなっているところがミソ。

中井貴一が小さく見えるほどの警察特殊班の威圧感は、さすが松重豊ならでは

はい、じゃあこれ着て・・・・・って、爆発処理の防護服！！
家族に連絡もせず、有名人とは言え一般人をライフルを構える犯人の前に連れて行く、しかも爆弾を準備しているってのに！と、あり得ないところは目をつぶりましょう☆

「ヒメアノ～ル」で銃を突き付けられた濱田岳は、今度は立てこもり犯

人質の子供がリラックスし過ぎ、犯人の主張もその程度？・・・などちょっとツッコミどころも多い。
それに訳あって立てこもった彼の要求が、明らかにされるのか～？と期待させておいて、開けもせずスタッフに託してしまうのは、ちょっと腑に落ちないかな。

ただ、「視聴者の見たいものを届けてるんだからいいんだ！」と息巻いていたプロデューサーが、本質を見失っていた事に気付いていく後半は、バラエティはそれでいいのか？と自戒の念を込めているようにも思える。

心が離れていた家族も、テレビ中継に釘付け・・・

距離感のある冒頭のシーン（キッチンとリビングに離れて立つ３人）と、バリケードで隔てられているのに心が繋がった瞬間とが上手くリンクしているなど、なかなかにニクイ演出。

本来、泣いている人など居なかったかもしれないけれど、私はその冒頭のシーンからウルウルきちゃった。

ちょっと気持ちが離れていて冷めているように見えて、実は夫を信頼して黙って見守る元女子アナの妻、女々しく言い訳などせず黙々と家族の為に働く父の姿を見て再び父を尊敬する息子。
冷たいように見えて、実は太い絆で結ばれているのを、あえて口に出さずともその心情を感じ取らせる「ごく自然な」演出が見事で、思わず一人涙する私。

「家族の絆」って、本来こんなかんじよね。なかなかの掘り出し物、おススメです☆

Comments

[まっつぁんこ]

“視聴者の見たいもの”は千差万別支離滅裂。
多様性が増していいことだと思うけどテレビも難しい時代にはいったもの。
だってわたしは最後の家族の絆いらないと思ったもの（笑）
ダイバーシティー万歳！

[ノルウェーまだ～む]

まっつぁんこさん☆
ええっ！？あの絆があってこその映画かと…
何しろ冒頭の家族バラバラからの最後のあのシーンですからね☆
確かにテレビ局は難しい時代に入ってますよね。
色々考えているようだけど、どういうわけかどの局も似たり寄ったりでもう飽きちゃって。
うちは９時以降はほとんどテレビつけてないかも。

[zooey]

邦画を避けてる訳じゃないのですが
洋画で観たいのがいっぱいあって
中々邦画に辿り着けません。
特にコメディとなると…（＞＜）

[ノルウェーまだ～む]

zooeyさん☆
確かにいつも洋画をご覧になっていらっしゃいますね～
私も普段はそうなのですが、今年はことさら邦画の試写会に当たったり誘ってもらうことが多くて…
此方の作品はコメディでもかなり良作でしたよ♪

[マリー]

犯人の目的がちょっとなぁ～って思ったけど
TV局の裏側を見る感じで楽しめた。
実際に事件があって、バラエティーから報道に変わる時あるけどこんな風に変わってるんだ～と納得。

奥さんが妙にドンとしてるなぁと思ったら、元女子アナに笑った。
ただ・・・最近観る映画全部に吉田羊さんが出てて～日本の邦画にはこの手の方、ほかにいないの？と思ったよ。

[ノルウェーまだ～む]

マリーさん☆
ホントよね～
吉田羊さん出過ぎ？確かにピッタリな役であったよね☆
もうすく公開の「僕の妻と結婚してください」にも奥さん役で出るみたいだけど、この作品こそ別の女優さんが良いような？？
そういう中井貴一さんも、次のコメディ「幸福のアリバイ」にも出ていたりして、色々ごっちゃになりそう～～

[みすず]

こんにちは＾＾
面白かったね♪
笑えたわー＾＾
犯人の動機がわかったぐらいからちょっと失速？
でも、十分楽しかったけどね！

[ノルウェーまだ～む]

みすずちゃん☆
犯人の動機がちょっと弱くて、なんとなく大きな事件を起こすには説得力がなかったけれど、でも世間の立てこもり事件や大量殺人も、動機は本人には大変なことでも、一般的には理解できないもんね…