凄いキャストである。
どうしても悪人顔のアンソニー・ホプキンスは期待通りの悪役で、それに対抗するアル・パチーノも相当な存在感なのだ。
謎が謎を呼び、謎過ぎて結構最後の方まで???の謎の中を彷徨うことになり、やっと見えた!と思ったら、そこに待っているのは驚きのどんでん返し。
突っ込みどころも満載だけど、最後まであらゆるどんでん返しを想像しながら楽しんで☆
「ブラック・ファイル 野心の代償」 公式サイト(1月7日 公開)
<ストーリー>
巨大製薬会社のCEOアーサー(アンソニー・ホプキンス)は、今回も薬害問題を握りつぶそうとしていた。
野心家の弁護士ベン(ジョシュ・デュアメル)は、FBに連絡してきたかつての恋人エミリー(マリン・アッカーマン)と10年ぶりに再会すると、彼女が実はアーサーの部下で恋人、更に機密データを持っていることを知る。
欲にかられ彼女の部屋を訪れるベンだったが、流産してから関係が冷え切っている妻を想い、データだけ持って立ち去る。
上司(アル・パチーノ)の許可を得て、訴訟準備に入るベンだったが、彼の周辺を嗅ぎまわる怪しい男に付け狙われ・・・・
この人が悪役をやると、何故か安心する・・・
期待通りの悪役・・・・・と思ったら、意外に若い恋人を想うあまり、誘拐事件に翻弄されたりする一途な一面も。
レクター博士を引きずり過ぎて、心底悪役と思って見たらダメね(笑)
よくここで我慢できました!それなりに頑張るベン
そのアーサーの若き恋人エミリーは、ベンの元カノで何故か再会したベンを誘ってくる。
そもそもエミリーが誘拐された・・・という冒頭のビックリから、過去へ遡るので、その事件が徐々に解き明かされるのかと思いきや、どんどんわかんなくなってくるのがこの映画の最大の特徴。
謎が謎を呼ぶのは、確かに面白いけどほぼ最後の方まで???マーク状態となって何だか歯がゆい。
奥さんのシャーロット(アリス・イブ)とは距離がある・・・・あれ?奥さん金髪だけど、ポスターは何故黒髪なのかしら??
あえて金髪にしたのも謎だけど、これがまた登場する女性がみんな金髪で、しかも元カノのエイミーの隣人がエミリーで、大変な目に遭うから、もしかして間違って刺客に殺された?とか、不必要な想像までしてしまったわ。
この映画の最大の欠点は、こういった不必要な謎(脚本の粗)が目立つこと。物語に集中出来ないわ~
訳アリの殺し屋はイ・ビョンホン。
何か物凄いわけがありそうで、「死期が近い」って!?それだけで殺し屋をする意味が解らん。あと、恨みが有る訳でもないのに、ベンとシャーロットを嬲り殺そうとするのも謎。
誰もが野心を抱いている
実はハッキングをして証拠固めをし、勝訴してきたベン。
敏腕の上司チャールズ(アル・パチーノ)もさすがただものでは無い。(だよねー)
実はこの映画は日系2世のシンタロウ・シモサワ監督のデビュー作。
謎が謎をよび、どんでん返しに次ぐどんでん返しはなかなかのものだけれど、ちょっぴりの脚本の粗さが全体を変な謎に包んでしまっているのが残念。(まさかわざと?)
次頑張りましょう。
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この記事へのコメント
セレンディピティ
アンソニー・ホプキンズにアル・パチーノ...と豪華キャストですね! それだけで期待しちゃうけど、これが新人監督のデビュー作とはすごい。日系人と聞くと、なんだか応援したくなりますね。
社会派サスペンスは好きなので気になります☆
でも、いろいろと謎の種を撒きすぎて、ストーリーが散漫としちゃったかな...?
ノルウェーまだ~む
これは一見社会派サスペンスのようで、実はかなりのエンタメ映画になっているんです~
なのでこれだけの大物を使って、意外にツッコミどころ満載なのも、なんとも不思議な感覚でした。
監督デビュー作としては頑張っていた方かな~