その名の通り、ラビングさんの実話の愛のお話☆
ラビング氏は知恵は無いけど男気のある、まさに彼こそが愛する人をひたすら守り抜いた男の中の男。
彼の男泣きに思わず目が潤んで胸が熱くなる・・・・・・
しかしどうなんだろう?
歴史的な事象としては尊い結果を残したけれども、もう少し賢く生きられなかったのかしら?
なんとなく腑に落ちない部分が多くて、心から共感するに至らないのが残念~~
「ラビング 愛という名前のふたり」 公式サイト(3月3日公開)
<ストーリー>
1958年、バージニア州に住むリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は愛するミルドレッド(ルース・ネッガ)の妊娠を機に、結婚して二人で家を建てて暮らそうと提案する。
異人種間の結婚が許されているワシントンDCへ赴き婚姻届けを出すが、帰宅するや否や逮捕されてしまう。
罪を認め25年間の州外退去を命じられた二人は、いとこのいるワシントンDCに身を寄せる。
ある日出産をどうしても実家したいというミルドレッドを連れ、こっそりバージニアへ戻って出産するのだが・・・
印象的な顔立ちのジョエル・エドガートンは、更にわざわざ歯並びを悪くして、口下手で気持ちをうまく伝えることが苦手なリチャードの役作りをしたそう
自ら監督も務めた「ザ・ギフト」では悪役を演じたジョエルは、今回愛を貫く優しい男の役なのだけど、何故か顔立ちはちょっとだけ『悪人顔』
「1つ、ふたつ・・・・いっぱい」というような、あまり学のない白人という設定だからなのかな?
差別されているはずの黒人のコミュニティで、日々楽しく暮らしているので、いつもまわりは黒人ばかり。
大自然の中に僕たちの家を建てる♪と宣言
リチャードのいいところは、寡黙で言葉少ないけれど1本筋が通っているところ。
俺様的な態度はとらないけど、ちゃんと「俺について来い」と言い、「お前を俺が守る!」ときちんとミルドレッドに伝えるところ。
男はこうでなくちゃ!
ワシントンDCまで行って結婚証明書を発行・・・・とここまではロマチック
ミルドレッドの兄からは「同棲してればいいのに・・・」と、暗に結婚が不可能なことを示唆されるけど、二人の決意は固い。
で、「どんなことがあっても二人でいられれば幸せ」って話だったはずでは無かったの??
出産が近づくにつれて故郷への想いが強まる妻・・・・・・って、それね、マタニティーブルーだから!
で、逮捕。
ここら辺から?がいっぱい。
ワシントンDCでは従姉妹の家だし?その後も3人も子供をも設けるほどラブラブ出来るわけだし?黒人街に住んでいるから嫌な思いもしないでしょうし?(治安が悪かったのかと調べてみたけど、そうでもなさそう)
リチャードはビルダーで手に職があるからどこでも働けるし?都会の方が給料もいいだろうし?
子供たちには野球をする沢山のお友達が出来ていたし?
どうしてもバージニアに戻りたい理由が理解できない私・・・・英語なんてどこでも通じるのに!
妻はロバート・F・ケネディ司法長官に手紙を出したことで、有名になりライフ誌の取材を受けるが・・・・
こっそりとバージニアの田舎に隠れるように住み始めたのだけど、広々とした環境がそんなに良かったのだとしても、なぜワシントンDCとのギリ境目のワシントン側に住まなかったのかしら?
実際、日々怯えながら暮らし、リチャードも白人たちから総スカンを食らってしまったわけで。
しかし何といっても見所は一言も不平を言わないリチャードの姿。
「お前も黒人の気持ちが判ったか?辛かったら離婚しろよ」と遊び仲間の黒人から言われたときの、リチャードの表情がアカデミー賞ものの演技で実に秀逸☆
多くの人がすすり泣いていたyo
ワシントンDCに住めば良かったじゃんとか、婚姻届けを出さずただ一緒に住めば済む話じゃんとか。
そんなの幸せに暮らせているからこそ言えるのかも。
議会を動かしたリチャードの一言「ぼくは妻を愛している。」に、素直に感動したい☆
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Weblog: ごみつ通信
Tracked: 2017-03-25 00:06
『ラビング 愛という名前のふたり』('17初鑑賞84・劇場)
Excerpt: ☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10) 7月26日(水) パルシネマしんこうえん にて 12:50の回を鑑賞。
Weblog: みはいる・BのB
Tracked: 2017-07-31 10:13
「ラビング愛という名前のふたり」(2016年、...
Excerpt: 「ラビング愛という名前のふたり」(原題:Loving)は、2016年公開のイギリス・アメリカ合作の伝記ドラマ映画です。異人種間の結婚を違法とした1950年代のアメリカの隔週の法律を違憲と...
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Tracked: 2017-10-29 05:00
映画評「ラビング 愛という名前のふたり」
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Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
Tracked: 2018-06-02 09:11
この記事へのコメント
セレンディピティ
この作品、先日予告で見て気になってました。
バージニアに住んでいたことがあるので、懐かしさもあって...
たしかにお話をうかがうと、なぜそこまでバージニアにこだわるのか???ですね。DCならすぐ隣だし、ずっと住みやすそうなのに。
でも愛を貫いた2人はすばらしいですね。
ノルウェーまだ~む
やっぱりバージニアとDCは近いのですか!?
私は土地勘がないので???でした。車で一晩走って帰れてたし、もしかしたら近いのかな?でもこんなに拘るってことは遠くて滅多に会えないのかな?とすごく考え込んじゃったわ…
交代で実家に会いに行けば済む話なのに~~
まっつぁんこ
ノルウェーまだ~む
ニュートンナイトを観てないので判らないですけど、私も結構ハラハラしました。
夫のリチャードのビビリ方に比べ、外へ出かけて行かない分妻がどんとしていて、それも良し悪しでしたが、その分結果が良く出て良かったデス☆
まっつぁこ
「黒と白が交じるのは神が許さない」?
神が白ばかりなのはおかしいので異を唱えるべきでは?(笑)
ノルウェーまだ~む
ホントですね~
宗教に関してはあれこれ言うつもりはないのですが、彼らの言う「神さま」は白い人間が作り出したものだと思っている私としては、そもそも神さまは白ばかりなので混じっちゃいけないってことなんじゃないかな…と思うのです(笑)
にゃむばなな
互いが生まれ育ち出逢った大切な場所で、今度は夫婦として生きていきたい。
冷静に考えれば仰る通りのことをすればいいのですけど、それでも譲れないものがこの夫婦にはあったのでしょう。
そこんところもきちんと描いてくれないのは残念でしたけど。
ノルウェーまだ~む
確かに愛し合っているならどんな場所でもどんな状況でも一緒に居られるだけでいいのでは?と思いがちですけど、譲れないものがあったのですね。
それがこの時代では異人種間の結婚であり、最近では同性結婚における権利なのかもしれません。
愛するからこそきちんと認めて欲しかったのでしょうね…
セレンディピティ
前回、映画を観ないうちにコメントしたので、いろいろ勘違いしていたところがありました。
故郷であろうとなかろうと、住む場所を自分で決められないというのはやはり人権侵害なのだと思います。
2人の静かなる思いが伝わってきて...私はこの作品、とっても気に入りました。2人の演技もすてきでしたね。
ノルウェーまだ~む
確かにそうですね~
生きる自由は誰にでもあって平等でなくてはいけないのですものね、
特に差別がなくても人はなかなか思うように生きられないというのが人生だと、日本人はそういうところ諦めがちなので、そんな風につい思ってしまい「権利」をきちんと主張していくべきというのを忘れてしまってました。