「追憶」☆様々な形の愛

評価も高く、映画館もまだまだ満席に近いという事で、ちょっと期待が高くなっちゃったかな・・・・
一番胸にぐっとくるのは、オープニングとエンディングで流れる、情感のこもったテーマ曲だったかも☆


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「追憶」 公式サイト

<ストーリー>

幼馴染のあつし(岡田准一)と敬太(小栗旬)、さとし(柄本佑)は、子供の頃、親に捨てられた自分たちを大切にしてくれていた涼子さん(安藤サクラ)を守るためにした「ある事」を胸に仕舞って、決して会わないと誓い25年が経っていた。
そんなある日、富山に帰省していた東京のサトシとバッタリ出会ったあつしだったが、翌日彼は殺されていた。
刑事でありながら昨夜さとしと飲んだ事実を言い出せぬまま、捜査を進めていくうちに、さとしが敬太に金を工面してもらっていた事に気付いたあつしは・・・・

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冒頭の忘れなくてはいけなかった暗く辛い過去シーンに、日本海の厳しい冬の景色が良く似合う

とにかく音楽と映像が素晴らしい。
ある意味日本映画のこれからの肝となっていくのではないかと思われる。
大自然を映すシーンは勿論のこと、人物のやり取りも望遠で撮影するなどこだわりがあるらしいけれど、そちらのほうは何故か2時間ドラマの域を出ないのが、やや残念。

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殺されてしまうサトシは、婿養子に入った妻の工場を立て直すために資金繰りに奔走していた

幸薄の男性をやらせたらピカイチの柄本佑氏。最後まで気の毒すぎるぅ~
映画のテーマでもある相手を思い遣る究極の愛が、素直に表現できないもどかしさ、相手に上手く伝わらない哀しさ、愛しい気持ちが空回りする不器用さが作品の隅々にまで表現されている。

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謎を残して刺殺されたサトシと、直前まで会っていたはずの敬太は、何かを必死で隠していた

男子に有り勝ちな、『話せば全て納得なのに、何故か黙っている』パターンの話?
音信不通だった時はともかく、涼子さんが事故で高次機能障害となって施設暮らしをしている事などは、あつしのせいでは無いのに、何故か二人とも口をつぐんでいるのがちょっと理解出来なくて・・・

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愛する妻を守るためにというのが真相だけど・・・・

妻の出生の秘密を子供だった敬太がどこでどう知ったのか?
あつしにまで秘密にする訳って??

映画ではサトシを殺した真犯人が捕まったことで、真相が全て明かされてスッキリしたハズなんだけど、私としてはちょっと疑問も残ってしまったwa

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母に捨てられたあつし(岡田准一)と、施設を抜け出したサトシは判るとして、家出をしているだけの土建屋の息子の敬太(小栗旬)はどうしてそこまで涼子さん(安藤サクラ)を慕い、その後も背負って生きているのか?

相手を思い遣る気持ちが強すぎて、かえって行き違ってしまう。
全て話しても支え合って行けたはず。でも、なかなかそうはいかないのが人間なのね。


テーマ曲もさることながら、一番ぐっときたのは吉岡秀隆演じる光男が、高次機能障害でも涼子さんのそばに居られるだけで幸せと言うところ。
人を愛しく思いやるこれこそが『愛』なんだわと、胸が熱くなったのだった。

この記事へのコメント

  • ふじき78

    > どうしてそこまで涼子さん(安藤サクラ)を慕い、その後も背負って生きているのか?

    何となくなんですが、やはり一身に子供の罪を背負ってくれたからじゃないでしょうか。映画内では表現されていないけど(それも問題だけど)、安藤サクラが前科持ちになる事によって捨てたり失ったりした物も多いだろうし、子供達が捨てずに済んだ物も多かったのではないでしょうか。
    2017年05月31日 23:27
  • ここなつ

    こんにちは。弊ブログにいらして下さりありがとうございました。
    私もこの作品、もやもやしたものが多く残る作品でした。ホント、
    >男子に有り勝ちな、『話せば全て納得なのに、何故か黙っている』パターンの話?
    ふふっ、そして付けくわえさせていただけるとすれば、
    男子にありがちな自己満足のお話し、のような気がしてしまいました。
    2017年06月01日 12:57
  • ノルウェーまだ~む

    ふじきさん☆
    確かにおっしゃる通りなのですが、彼らは子供だったんですよねぇ。
    自分がやってしまった罪を十字架として背負うのは大人の感情で、子供たちにとっては涼子さんを救おうとしてやった結果でもあるわけで・・・・何より何不自由もないはずの土建屋の社長の息子である敬太がそこまで頑なに思い詰める感情の流れを、どうも描き切れていないように思えるのでした。例えば涼子さんの娘を妻に持つことになったいきさつが、全てを知っていて彼女を妻にしようとしたのか、偶然出会った女性が彼女の娘だったのかで大きく違ってきたはずなのです。
    2017年06月01日 23:07
  • ノルウェーまだ~む

    ここなつさん☆
    そうなんです!
    雰囲気たっぷりに感動的な映画に仕上げているのですが、なんとももやもやしたものが最後に残っちゃうのですよね。
    これも「ザ・日本映画」なのかもしれないですが…
    どこか『女性を神格化』したがる男性目線での自己満足のお話と言っていいのかも。
    2017年06月01日 23:11
  • 風情☭

    こんにちは♪

    本作は若手から中堅に移行する俳優さんたちの存在感
    もヨカッタし、話の流れとつくりも決してキライじゃ
    ない…というより好きなんですけど、ムリに感動させ
    よう的なあざとさというか強引な力業で押しきっちゃ
    うが目についたかなぁと。
    それにいろいろともうチョイ掘り下げてくれれば、き
    っと高得点につながったのではと思えたりで、ホント
    悪くはないだけにもったいない作品でした♪ (゚▽゚)v
    2017年06月02日 10:55
  • ノルウェーまだ~む

    風情さん☆
    ですよね~
    私も豪華メンバーで実力もあって、映像も綺麗で、話の筋もしっかりしていて、非の打ち所がない風に見えて・・・・?なぜか、最後の方がすっきりしなかったんですよねぇ。
    ある意味、高倉健のように役者に台詞まで委ねたのは、彼らにはまだ早すぎたのかもしれないです。
    2017年06月02日 17:14
  • Nakaji

    こんにちは。
    富山で撮影されていたので、見に行きたいと思いつつやっと見に行ってきました。
    たしかにあの音楽とエンドロールが、昔の日本映画だな~って思ってしまいまいた。
    小栗君がすごくいいな~って思った映画でした。
    2017年06月05日 21:17
  • ノルウェーまだ~む

    Nakajiさん☆
    富山が舞台でしたね!
    遠くに連なる山の頂が実に美しかったデス。
    小栗くんはこのところ映画にドラマに出ずっぱりで活躍してますね~
    どれも真剣勝負でなかなか素晴らしいです。
    2017年06月05日 23:50
  • yukarin

    こんにちは、今ごろでごめんなさーいっっ
    そうそう音楽と映像が良かったですね。
    富山の風景もほんと素敵でした!
    真犯人...わかってもすっきりしない所がありましたよね。
    2017年06月13日 12:45
  • ノルウェーまだ~む

    yukarinさん☆
    意外性を求めるが故に造られたお話は、どこか無理があったりしますね…
    人々が求めるのはどんでん返しばかりじゃないって、気付いてほしいよね。
    2017年06月16日 00:22

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