ストーリーはいたって簡単な、少年たちのひと夏の冒険&成長物語なのに、とにっかく怖い。
それぞれが抱えるトラウマを克服したら事件は解決するのが判っているから、安心して観ていられるのに、めちゃくちゃ怖い、
久しぶりにぞわぞわと鳥肌が何回も立ってしまって…
これ子供が見たら(R15+だけど)、一生トラウマになるYO
「IT イッツ ’それ’が見えたら終わり」 公式サイト
<ストーリー>
内気な少年ビルの弟は大雨の日に大量の血痕を残して行方不明になった。
自分を責め続けるビルの前に「それ」は現れ、以後恐怖におびえる日々が続く。
小学校を卒業したビルと仲間たちは、いじめっ子の不良から逃げつつも、夏休みを楽しもうとしていた。
新しくメンバーに加わった転校生が、図書館で調べていた「この町は異様に子供の行方不明事件が多い」という記録から、ビルは町の地下に伸びる排水口に秘密があると思い、未だ見つからない弟探しを始めるのだが・・・・
予告編でも見られるこのシーン、くるよねくるよね…と思いながら、めっちゃビビるしっ!!
期待通りにくる怖がらせ方に加え、何でもないシーンに挟まれる映像の乱れ?のような奇妙な早送り、予想を超えてくるピエロの動き。
どれも従来の大きな音で怖がらせるようなものが一切ないのに、ぞわぞわ、ぞわぞわ、わわわわ…と鳥肌が立つ☆
それぞれがトラウマを抱えている
小学校卒業の12~3歳の子供たち。
ベバリーは父親から性的虐待を受けており、町でもウワサになっていて居場所が無い。喘息持ちで潔癖症の子、ユダヤ教の成人の儀式が精神的負担になっている子、羊のと殺を手伝わされている子…
それぞれの恐怖にどのように打ち勝っていくかは、ほぼ「スタンド・バイ・ミー」のようなものなのだけど、各自のトラウマは結構重たい。
そうでなくても子供の頃って、必要以上に何でもないものが『怖く』見えたりするものだものね、無駄に怖がっていたあの頃、判るわかる~
廃墟探検~~あったらするよねぇ~??
必要以上に怖がるくせに、廃墟があったら冒険したくなるもの♪
しかしいざ廃墟へ侵入してから、最後のピエロをやっつけるところまでは、次第に怖くなくなっちゃうのが不思議。
ここからはいかにもホラー然としていて、逆に興ざめしちゃったかも。
何度見ても怖い映写機のシーン
やはり恐怖と言うのは『何だか判らない』ことが一番怖いわけで。
恐怖の正体=ピエロ=各々のトラウマと気付いてからは、王道のホラーなので安心して(?)怖がれる。
わーしゃわしゃわしゃわしゃ~~~っと近づいてくるところは、のけぞる怖さ
しかし不思議なのは、ホラーでよく登場する「ピエロ」は、もとはサーカスの道化師で、パーティなどでも重宝される子供たちに人気のお笑い部門担当なはず?
どうしてこうまでホラーのキャラクターになってしまったのか?
いえいえ、もともとピエロって怖くない?そもそもあの顔で『子供たちに人気』なほうが不自然~~と、この辺は欧米の人との感覚の違いなのかな?
ともあれ、ちょこちょこと見え隠れしているうちはぞっとするほど怖かったのに、いざ目の前に現れて今にも子供を食おうとしているときのピエロは何故か怖くない。
それは思うにピエロ役のビル・スカルスガルドがイケメンすぎて、『怖い』象徴として登場するはずなのに、それこそ逆に愛らしくなっちゃってるからかも!
それともあえて少しずつ怖くなくなっていってるのを、狙っていたのだとしたら中々のものである。
この記事へのコメント
セレンディピティ
「ゲット・アウト」同様、これも見たいけど絶対怖そう~と躊躇しています。まずは原作からトライしようかな...。
ピエロって私の中では憂いがある、悲しいイメージでした。怖いイメージが定着したのは、ひょっとして(小説の)ITがきっかけだったのかな?
ノルウェーまだ~む
色々な映画でもピエロはホラー的に扱われる事多いですよね。
子供たちの人気者が豹変するからこその怖さもあるのでしょうけれど、どうみてもメイクは泣いているし、憂いがありますよね…
なんだかもの悲しくなって、ピエロに対しては笑えないです~
kossy
定着したのは『バットマン』のジョーカーかな~てな感じで。
日本じゃサーカスも身近じゃないし、
いいイメージしかないですよね。
yukarin
ペニーワイズの動きがおかしくて笑ってしまいましたし、、、
ビル・スカルスガルドて....イケメンさんなのにあんなメイクもったいないーっ 笑
ノルウェーまだ~む
いえいえ、逆にピエロが身近でない分、そういった映画のイメージが強くて、私などは悪いイメージしかないんですよ~
さすがにアメリカでもピエロ恐怖症になっているのですね?
もともとピエロはどこか捉えどころが無くて怖いです(≧▽≦)
ノルウェーまだ~む
え~?そうなの??私は結構怖かったわ~~
ピニーワイズの動きがオカシイのは、結構本来のピエロの動きなのかも!
おかしいのと怖いのはやっぱり紙一重なのかな…?!
ごみつ
私も先日行ってきました。
実は私、スティーブン・キングの大ファンなのです!
映画は思いのほか、オーソドックスなお化け屋敷タイプで、ちょっと拍子抜けでしたが、場面、場面は凄く怖いですよね!
ただ、その怖いシーンにたよりすぎてて、全体的にちょっと・・な印象でした。
映画見てる最中に思い出したのですが、この作品、成人パートがあるんですよね。第2章が今から楽しみです。
誰が誰を演じるのかな~?
原作は、成人パート(メインストーリー)と、子供パートが交互に語られていくので、その都度途中で展開を断ち切られて、イライラしながらも夢中で読んだのを思い出しましたよ!
ノルウェーまだ~む
やっぱりですね!?ごみつさんならスティーブン・キング好きだと思ってました♪うちの主人と好みが似てるぅ~~(笑)
我が家にもスティーブンキングがほぼ全作品揃っているのですが、何故かこのITだけは無いんですよねぇ(≧▽≦)
物語は怖いくせにお子様向けな感じでしたよね。
わお!成人パートあるの!?続きがありそうだな~と思ってました☆いつやるのかなぁ??
そして間もなく「ダーク・タワー」公開ですね!でもチラシを見たらものすごいB級感が漂っていて…(滝汗)
ふじき78
私もユカリンさん同様そんなには、の口です。
ノルウェーまだ~む
あらま、そんなに怖くなかったですかー?
私も後半はちっとも怖くなくなっちゃったですけど(≧▽≦)
確かに石を投げ合う喧嘩とか、結局犯罪者になっちゃった親子の確執と過の方が怖かったかも。
やっぱり有り得ないことをどう怖く描くかって、共感しにくいことは怖く感じないですよね☆
にゃむばなな
お面なら表情は皆無ですが、ピエロは化粧ですからね。
それにしても下水道にピエロって…。アメリカではそんな怖い話が昔からあるんですかね?
風情☭
>廃墟探検~~あったらするよねぇ~??
間違いなくしますねぇ~!
ボクが子供のころなんかは普通に廃屋や廃マンションが残って
てよくエアガンやロケット花火で遊んでました。
それはさておき、ピエロオバケとか恐怖の対象や親・大人への
畏怖と子供時代のトラウマ等の描きかたはさすがモダンホラー
の帝王キングといったところでした。
第2部の大人篇が楽しみですね♪ (゚▽゚)v
ノルウェーまだ~む
下水道に人が居たらピエロじゃなくても怖いですけどね~~(爆)
普通は表情が無い方が怖い気もしますが、お面ではなくてぐわっとキモイ口を開けたりするのもミソだったりしましたね。
最初はその口も怖かったりしたけど、何度も出てくるので慣れちゃいました(≧▽≦)
ノルウェーまだ~む
廃墟でエアガンって楽しそう!!でもロケット花火は火事になるのでやめましょうね(≧▽≦)
子供の頃の(ある意味不必要なほどの)トラウマは誰にでもあって共感できる恐怖の描き方でしたよね。
そこへいくと廃墟の地下冒険はそれこそめったにないので共感も出来ず、逆に怖くなくなっちゃいました。
でもキング作品の醍醐味、次回作も楽しみです☆
ノラネコ
主人公たちと同じ、中学生の頃に観たかった。
それほど残酷な描写もないし、なぜR15なのかちょっと疑問です。
ノルウェーまだ~む
私も同世代が見るのにうってつけだと思いました。
でも、同世代となると彼らは多分12~13歳、小学6年から中1くらいですものね。充分トラウマになると思いますよーっ!!
葛藤を抱えた子供だからこそ怖いのだし、親を殺めたりするのでやっぱりR15になるのかな?
ボー
ノルウェーまだ~む
ほんと、キングっぽかったですね~
キングっぽいとはいえ、最後宗教色のごり押しがないのは良かったデス。
最初の登場シーンはピエロでなくても怖いですぅ…
ここなつ
ホント、いつからピエロって、恐怖担当のポジションになってしまったのでしょうか?
でも確かに、小さい時にイベントとかで見たピエロって妙に怖かったけれど。あと、私はみんなが大好きな着ぐるみ(たとえミッ●ーとかでも)が苦手で…近寄られるとおお泣きしておりました。
ノルウェーまだ~む
着ぐるみって確かにどこかしら不気味だったりしますよね。
あの「満面の笑みの無表情」が…
ピエロはさらに泣き顔なので、怖くて当然な気もします(笑)
ピエロの恐怖担当はこの映画のモデルともなった連続殺人鬼かららしいですyo
SGA屋伍一
モディリアーニの絵の女の人も怖い反面なかなかヘンテコでインパクト強かったですねー まだ~むさんはいまだに怖いキャラとか生き物とかあります?
ノルウェーまだ~む
そうねぇ、やっぱりピエロは苦手かな。
あと呪怨の男の子とクリオネがご飯食べるところ。
それにクモは絶対いや!!
小説読んだ人にバラされちゃったけど、これの正体は実は…
伍一くんは何が怖いのかな?
SGA屋伍一
ノルウェーまだ~む
私もそれ苦手です!
作ったお話ならいくらグロイホラーでも平気なのだけど、「本当にあった怖い話」的なのは、マジ勘弁ですね~