平凡な題名から予測される、よくあるお涙ちょうだいのお話かと思って、特に気に留めていなかった私。
中々評判も良いので観てみたら・・・・まるで予想もしていなかった人から、突然貰ったプレゼントのような素敵なお話だったyo!!
なんといってもこのポスターがいいよね!イケメン俳優を起用しながら、ピントは少女にあっているんだから!
「ギフテッド」 公式サイト
<ストーリー>
天才的な数学の頭脳を持つメアリー(マッケンア・グレイス)は幼い時に母を亡くし、優しい叔父のフランク(クリス・エバンス)に育てられていたが、普通の学校では退屈で度々問題を起こしていた。
頑なにメアリーの英才教育を拒むフランクのもとへやってきた数学者の母イブリン(リンゼイ・ダンカン)は、孫のメアリーに特別な教育を受けさせようと画策し・・・・
フランクはメアリーに愛情を注いでいるけれど過保護にはならず、こましゃくれた発言の多い彼女をしかりつけず優しく諭す。
親のお手本のような姿だけど、中々こうはいかないもので…
メアリーを見ていると何だかねえねの幼い時を思い出す私。
ここまで天才では無かったけれど(特に数学的才能は皆無)、2歳から大人の様に話すねえねはまさにメアリーそのものだったし(≧▽≦)
天才的頭脳を持っているけれど、ちゃんと子供らしい一面を垣間見せる重要なシーン
愛情たっぷりの二人の関係性がとってもあったかくて素敵☆
それをごくごく自然体に演じるクリスと少女がとにかく素晴らしい!!まるで本当に生まれたときから一緒に居たかのよう…
近所に住む黒人のロバータ(オクタヴィア・スペンサー)は毎週メアリーを預かる家族のような存在
彼女のメアリーに対する愛情の注ぎ方も素敵☆
こういった愛情深い人たちに囲まれた環境と、対照的に描かれるのが祖母のイブリン。
一見、数学者として歴史に名を遺す事だけに心血を注いでいるように見える彼女が、果たして愛情のかけらもない冷たい人間なのかというとそうとも言いきれない。
実際オリンピックで活躍するような選手の方たちは、幼いころから厳しいトレーニングを積んできた人も多い。
彼らは天才的才能に加え、友達とも遊ぶ時間なく親から厳しい練習を課せられて今がある。
それが不幸な事だったかと言うとそうでもないし、愛情がないかというとそうではないわけで。
先生といいかんじになるところはいらないかな…
子育てに正解は無い。
鶴亀算を使おうと、方程式を使おうと、答えを導き出すのはその子本人。
親や周囲の大人がしてやれるのは、その子がどんな答えを出してもいいように環境を整えてやることと、無理強いをしないことくらいなんじゃないかな☆
なかなかそのバランスが難しいのだけどね・・・・
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この記事へのコメント
セレンディピティ
子を持つ親として、誰もが共感できる、考えさせられる作品になっていましたね。天才ではなくても、子どもの時にスパルタで身に着けたことが後で幸せを運ぶこともあるでしょうし...難しいです。
メアリー、かわいかったですね。
同級生の男の子のアートをみんなの前でほめるところ、勇気があるな~と思いました。大好きなシーンのひとつです。
zooey
リリコが、この冬一番の映画だって言ってたんですって。
>過保護にはならず、こましゃくれた発言の多い彼女をしかりつけず優しく諭す
本当にあんな風にできたら理想的なんだけど
実際には難しいよねえ。
子育て時は、まったくそんな余裕はありませんでした、私。
q上手い
天才レベルのギフテッド
そして
ギフテッドの子に最適な人生
子一人一人によって違う
それは
ギフテッドとはいえ
一人の人間であり
美しい子供でもある
実は叔父も祖母も
素直さが足りなかった。
なーんて
ニセ華麗なる独身貴族
結婚も出産も子育てもしていない私
ノルウェーまだ~む
メアリーはこましゃくれているだけではなく、きちんと正しい事は正しいと発言出来るところがまた素晴らしいのですよね。
このハッキリ意見を言うというのが、幼い頃は敬遠されがちなのですけど…
英才教育も受け、更に同じ年の子供たちとも触れ会う機会を持つと言う選択は大正解だったですね~
ノルウェーまだ~む
本当にいい映画でした!!観て良かった~~って心から思いましたよ。
子育てはなかなか映画の様にスムーズに行くのは難しいですよね。特にシングルだと更に大変でしょうし。
zooeyさんの息子さんたちは立派に独り立ちなさっているのだから、きちんと育てられた証ですよ!大手企業に勤めるイケメン二人、羨ましいです~☆
ノルウェーまだ~む
フランクも姉も親との確執があって、より頑ななかんじがしましたね。
一つだけ引っかかったのは、そういったスパルタに育てられてきたフランクが姪にあれだけ優しく冷静に対応できるものなのか?というところです。
普通は嫌だと思いつつ、自分も気付くと親と同じような台詞を子供に吐いていたりするのです…(苦笑)
どちらも己が信じる「メアリーにとっての最善」を尽くそうとした結果がこれなのかもしれないけれど、最初からフランクが英才教育の学校に入れながら子供たちとも触れ合っていれば、裁判にならなかったのにね…
にゃむばなな
この文章が凄くステキですね。あえて「遠回り」とかを使わず、数学に合わせた言葉選びがこの作品の良さを表現しているところが素晴らしいですよ。
ノルウェーまだ~む
ありがとうございます!お褒め頂くとは思いもよらず…嬉しいです♪
多分、鶴亀算的に勉強を進めたとしても、本人が勉強したくなったら、今の世の中ネットでも何でもいくらでも勉強できると思うのですよね。
子供がもっとやりたい!ってなったら、どんどん投資してあげればよいと思う~~っていうか、無理やりやらせたら、結局マイナスにしかならなくて、えー??やんなくていいよ…っていうと凄く頑張り出すのが子供なんですよね(笑)
ふじき78
微妙。邪魔な気もするんだけど、彼が姉の子供の面倒を見る事によって、彼自身の生活を犠牲にするエピソードになっていて、その辺は彼を聖人にしてないのは好感持てる。
ノルウェーまだ~む
そうなんですけどね…イケメンなんだから、相手が学校の先生なのではなく、普通にガールズと遊ぶのでもよかったような?
博学で昔、教授だったからといって、バーで女の子を引っ掛けないほどの聖人にする必要ないですものね。