黒川温泉で十分すぎるほど温泉に入ったので、台風25号が直撃する前に少しでも前に進もう~
思えば黒川温泉は人が少なくて露天風呂もほぼ独り占めできてラッキーと思っていたのは、やっぱり台風でキャンセルも多かったせいらしく、あとになって「今人気の黒川温泉でよく宿が取れたねー?」と地元出身の人に驚かれたりしたのだった。
黒川温泉を出て、晴れていれば阿蘇が見えるカフェでランチ♪の予定は勿論無くなり『星のみえる丘』と銘打たれた久住高原道を台風の雨の中ひた走る。星どころか道の向こう側も見えないけど(≧▽≦)
レインウエア上下に手袋カバー、ブーツカバー完全防備でも次第に雨は浸みこみはじめ、蒸し暑さで中からもじっとり。
豊後竹田でトイレ休憩。
入ったのは珍スポとしてネットで紹介されていた「アートスペース&カフェ大蔵清水湯」 江戸時代の米蔵を改装して1978年まで実際に銭湯として使われ所をカフェにしたのだそう。ここで謎の生姜のお菓子とメロンが付いてきたマンゴージュースで一休み。
湯船の部分に板を渡してベンチシートにしているのが判るかな?
最近、使われなくなった銭湯をアートスペースにする例は多いけれど、大変な費用を掛けて改築したのが成功しているかと言うと判断が難しい。まずは棚に靴を置いてスリッパに履き替える場所が外というのが間違っているような?
「放尿はせぬこと」「洗濯はやめましょう」などとマナーが書かれた当時の看板(≧▽≦)
2階の屋根裏は広々としたスペースで、わりと雑然とてんでばらばらなアートが展示されている。それだけでなく、季節外れの扇風機や掃除機?が置きっぱなし、展示してあるのか片付いていないのか様々な印刷物が雑然としていて、カフェなの?銭湯なの?誰かの家なの?といった感じが否めない。
といいつつ、すっかりノンビリ。翌日既に台風の影響でフェリー欠航が決まったことで(この旅2度目!)、急遽その先の宿をキャンセルしたり・・・・という電話を、他にお客も居ないのをいいことにこのカフェで済ませる事が出来ちゃった♪
店を出るとスッカリ雨は上がっていた。細い路地を行くと小さな観音寺の隣の岩の上に、何やら怪しげな「十六羅漢」を発見。
ガイドブックにも無かったけどこういうの初めて見たwa
岩の上に16体の羅漢さんがちょこんとしてる!
湿度が多いのか苔むしたかんじが趣があってなかなかにビビるムード。
民家の間を抜けて行くと瀧廉太郎トンネル。人が通ると彼の歌が流れる仕組み。「はとぽっぽ」「荒城の月」など3曲がランダムで流れるらしい。
瀧廉太郎の生家。23歳で亡くなるなんて信じられないほど、実家は立派で裕福そう。
豊後竹田はそれなりに趣のある古民家も残っているけれど、がらんとして人の気配もなく、所々に道標は立っているけど町全体の案内図がどこにもないので観光スポットが判りにくい。
そもそも竹田の歴史資料館の駐車場にバイクを停めようとしたのに建物自体がなく草の伸びた空き地になっていたし、市が補助金を出して整備した「趣のある通り」はほんの一区画。大分の観光や町おこしに対する取り組みに疑問を抱かずにはいられない。
武家屋敷通り。立派な門構えは残っていても、その奥はほとんどが空き地。
事前に調べておいた「隠れキリシタンの洞窟礼拝堂」をグーグルを頼りに探す。現存する最古のキリシタン礼拝堂なのだそう。
しかし、いくら隠れキリシタンだからといって、ひっそりと手書きの小さな看板があるのみ。今でも隠れ続けるつもりなのかしら!?
しかも普通の住宅の裏手の、うっそうとしたジャングル的な場所にそれはあったyo
ザビエルの布教でキリシタン大名となる大友宗麟により、表向きは改宗したと見せかけ、実は結構手厚い保護を受けて密かに礼拝していたのだそう。
奥行幅3m程度で正面には十字と隣に燭台のようなものが彫られている。
とんでもなく蒸し暑くなったので、レインウエアを脱いで豊後竹田を後にする…と、しっかり雨に降られる(涙)
虹を追いかけながらひた走る。初めて虹の根元を見たよ!!川から生えていた!!
雨脚が強くなってきたので道の駅で雨宿りしながら『原尻の滝』を見学。
緒方川にかかる滝見橋、その名の通りこの吊り橋の正面に原尻の滝がある。
九重大橋に続く吊り橋第2弾(≧▽≦)高所恐怖症のパパンも、まさかこの後もっと大変な吊り橋に出会うとはこの時は思いもせず…
吊り橋からより迫力のある滝の足元からパチリ。
豪快な水しぶきなのか雨なのかミストたっぷり(≧▽≦)
滝に近寄ってみるとダムのように見えていたのは沈下橋だったことが判明。
台風の豪雨で増水しているのでほとんど沈下している~っ!!本来この滝はもう少し細い滝が何本も落ちる繊細な滝で「日本の滝100選」に選ばれているのだそう☆
ちなみに川の真ん中に鳥居があるYO
これからどんどん台風が近づいてくるらしい…とにかく宿に辿り着かなくてはっ!!
山道で迷いながらもようやく辿り着いた宿で、まさかの台風直撃。この後とんでもない目に…
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この記事へのコメント
zooey
25号が来たのは夜中だったので我家は特に被害はなかったのですが
一晩中タロウは暴風雨に震えておりました。
その時に九州に行かれたのだから、大変でしたね。
元温泉カフェや名もない十六羅漢や虹の根元を訪れるなど、
まるで十代の若者のような旅をなさいましたね~!
ごみつ
台風に2回も遭遇とは本当に大変でしたね!
東京もけっこう凄かったから(特に2回目)、況や九州をや。(;゚Д゚)
続きが気になります!
それにしても、これだけ大変だったからこそ、長く記憶に残る旅になりそうですね。
前の記事もですが、ホント、普段は行けない様なところばっかりで、ちょっと目をみはりますね。
十六羅漢さんは、確かにちょっと怖い!
ノルウェーまだ~む
基本的に我が家の旅はツアーを使わず独自に調べて、しかも人気観光地を避ける傾向にあるので(混んでいるのが嫌だから)どうしても珍スポやひとくせあるディープな場所を選びやすいのでした。
いずれにしても貧乏旅行なので(笑)学生みたいでしょう?
ノルウェーまだ~む
そうなんです、東京でも猛威を振るった台風を九州でがっつり体験してきましたよ~~(苦笑)
基本、観光地を巡るというよりは、フェリーの起点となる港の町まで行く道の途中にある観光スポットは何処か?その近辺で評判の高いご当地グルメを食べさせるお店は何処なのかを探しつつ旅の行程を決める為、普段人が行かないような場所に行くといった感じになります。
なのでいつも観光客は私たちの他に2~3組いればいいってかんじですね。(九重大橋と太宰府天満宮と原尻の滝は人が多かったですが)
しかし目を見張るのはこれからですから!
セレンディピティ
雨の中をバイクで移動するのはたいへんですね! ご無事でよかったです。
銭湯を改装したカフェ、以前尾道で入ったことがあります。食のセレクトショップが併設されていて、おしゃれすぎないレトロ空間がなかなか楽しかったです。
こちらの竹田のお風呂カフェも独特のセンスがあって、あれこれつっこみつつまったり楽しめそうです。^^
十六羅漢や滝廉太郎トンネル、隠れキリシタンの洞窟礼拝堂など、私も好きな路上観察学会の人たちが喜びそう。^^
地方のこういう古い屋敷町は、維持するのがたいへんだし、かといってなかなか観光客もよべないのでたいへんですね...
日本の未来を考えさせられますね。
ノルウェーまだ~む
風雨の中よろよろと走っていてどんどん車に抜かれましたが安全運転を第一に心掛けて走ってくれました☆
銭湯のカフェは珍スポ大好きな私たちは十分楽しめましたyo~♪
でも土地柄「歴女」など女性観光客を集めるには、あちこちがちょっと中途半端な印象でしたね。勿論、台風の最中ですから人も少なかったのでしょうけど…っていうか人が誰も居なかったww(爆)