ハーレーで行く温泉巡りとぐるぐるグルメの旅⑯日本三大秘境「祖谷」で平家の落人『野猿』と豪華ジャグジー

長い事お付き合いいただいたハーレーで走る四国・九州めぐりの旅も今回で終わり。
先ずは桃源郷山里の古民家宿に別れを告げ、事務所のお姉さんおススメの奥祖谷にある二重かずら橋へ。

最初の難関は宿からくねくねとガードレールの無い坂道を下っていく恐怖。しかも崖っぷち!
パパンが負傷した手でブレーキを握る力が無くなったら…と思うと、生きた心地もしなかったよぉう。
こんな道をいつも通っている村の人々って凄い(本人たちはガードレールが無い事に気付いてなかったそう…つまり気に掛けた事が無かったらしい)
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前の日に賑わっていた「かずら橋」よりもさらに上流へ登って行く。延々と…上流はやっぱり清流の透明度が違うne♪
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途中に村があり、細い山道の両脇に既に廃墟?な民宿やトレッキング客が泊まる宿を過ぎると、突如現れる天空の村・かかしの里。10月7日がかかし祭りだそうで、早くも集まっている様子(爆)
こちらのカカシは物語仕立てになっているのが面白い☆
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こんなに遠いなら無理して来なくて良かったのでは?と思い始めた頃、ようやく「二重かずら橋」に到着。さすがに山奥すぎて観光客も数組だけ。600円
前日に渡った小歩危のかずら橋とほぼほぼ一緒なのだけど~~(≧▽≦)
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今回の旅ですっかり吊り橋慣れしたパパンはするすると渡って行くyo
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一つ目の橋を渡って次の橋で引き返す。河の向こうにもう一つの吊り橋が見えるのが判るかな?平家の落人が馬場へ行くために作ったと言われる男橋と女橋で二つ合わせて夫婦橋とも呼ばれているそう。
それより楽しい「野猿」と言う乗り物があったYO
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これは吊り橋が渡れない幼い子供などを運ぶのに使った乗り物。自分でロープを引いて対岸に渡る仕組み。
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結構な力で引っ張らないとならないので、女性だけでは大変かも。乗り心地は良かったwa♪
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崖っぷちに張り出して建っている「祖谷美人」の蕎麦処でお昼ご飯。
本当は女子好みのこの宿に宿泊したかったのだけど満室だったのだ。こんな崖に張り出していたら落ち着かないとパパン(笑)
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「ぼけあげそば」850円 幅の広い手打ち蕎麦に、甘くふっくらと煮たでっかいお揚げが超美味しい~~!!テラスからにゅっと渓谷に飛び出した信楽焼の狸は時々ピューッとおしっこを飛ばすらしい(笑)
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蛇行した祖谷川が「ひ」の字に見えることから「ひの字渓谷」と名が付いたミシュラングリーンガイドにも選ばれている、ここが祖谷渓☆物凄く高い所から見下ろす絶景は思わず「ひ~~っ!」と声が漏れるYO
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断崖絶壁に張り出したところに立つ小便小僧。パパンは見下ろすことも出来ないって(≧▽≦)
祖谷の観光スポットをコンプリートしたので、あとは明日のフェリーに備えてここから一気に徳島港の近くにある宿へひた走る。

今回の旅では、1泊700円(会社からの補助金を引いて)の元ラブホから、ひなびた温泉旅館の離れ、ツリーハウスに、古民家宿1棟借りと泊まって、最後はゴルフ場が併設されているホテルなのだけど…
ホテルのディナー用の服までは積めなかったので、海沿いの食堂でお夕飯を済ませよう~☆
「びんびや」食べログtop5000にもなっている海産物土産&食堂
高速道路ができたせい?で、海岸沿いにはかつて賑わっていた頃の昭和の「レストハウス」的な廃墟がいくつもあるなかで、唯一車が沢山泊まっているお店。
店内は飾り気のないザ食堂っていうかんじ。店の前には大きな生け簀がある
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生ものにはもう飽きていたので、パパンはたこめし700円、私は「びんびめし」600円(釜めし)を注文。わかめみっしりの味噌汁が付く。びんびとはお魚のことらしい(笑)
こ~~~~れが超絶品!!お魚に火を通してこんなに美味しいなんて!!魚臭さが無くて鮮度の良さを実感☆

さて食事が終わったら日が暮れてしまったので、宿を見つけるのが大変!海沿いの灯りの消えてる門から山へ入って行く。行けども行けども何も無いよ?その真っ暗な山道から突然、煌びやかなクリスマスの様なイルミネーションが延々続き、あれ?私何処かで事故って既に死んでる?と思う様な場違いに大きなスパニッシュ様式のお邸が現れたYO
実はこちらは会員制の高級ホテルで、私たちは一つ向こうの丘にある別棟だったと知り再び延々と走る。この施設の門を入ってからどんだけ走ったんだか?
ホテルグランドエクシブ鳴門朝起きて山の向こう~の方にある高級な方のホテルを望遠でやっと撮影(笑)
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こんなバブリーな露天ジャグジー風呂には入った事ないよ?ここでもお風呂独り占め♪
私たちの泊まった方の建物も、中央が吹き抜けになったかなり巨大な施設。お風呂は巡回バスに乗って、お風呂だけの施設に案内され、かなりゴージャスな設えになっている。(上の写真はお風呂の待合室)
あんなに廃墟を見てきただけに、ここだけ異空間が広がっていて不思議な感覚。しかもこんなに巨大施設なのに、人居ないし…と思って出て来たら脱衣所に15人くらい一気に入ってくるところだった(笑)

ともかく最後にゆったりと疲れを落とせてよかったwa


<総括>
四国と九州の高速道路と山の中を一気に走り抜けた今回の旅。
畑で藁を燃やす煙や牛舎などの生活の匂いがした四国。
農村部なのに整然としていてピカピカの真新しい茶色い瓦屋根の家ばかりで、田舎の匂いが全くしない山口県。
屋根瓦が苔むしている古い木造家屋が目立つ熊本・大分県。朽ち果てて潰れかけている家も結構あるのに、山奥に立派な先祖のお墓をちょいちょい見かけた。自分たちの家より先祖を大事にする地域なのかな?

観光地だけ回るツアーでは見られない景色を沢山見て、台風の過酷さ以上に様々なものを吸収できた旅だった。
何より無事に帰ってこれたのが一番(笑)
長々と旅日記にお付き合いいただきありがとうございました~~