最近の私のお気に入りはamazonプライムで配信中の「廃墟お宝ハンター」というアメリカの番組。
ジェイとダンとマークのでこぼこトリオが廃墟を探索してお宝を発掘、修復して再び世に送り出すというもの。
廃墟を必要以上に恐ろしいものにせず、トレジャーハンターのような楽しさとして撮影しているのがとても良いのだ。
彼らは持ち主の許可を得て廃墟に潜入、そこで古き良きデザインのものを探し出すのだけれど、この番組のいいところはアメリカの繁栄した時代の歴史とアメリカブランドの説明を、当時の写真と共に判り易く説明してくれること。
栄華を誇った当時の写真と現在の廃墟となった建物を見比べると、その栄枯盛衰が見て取れてなんとも哀愁が漂うのだけど、ちっとも寂しくならないのはこの3人組がとっても楽しそうだから。
ボスのジェイは事務所で指示を飛ばす奥さんに頭が上がらず、
幼馴染のダンは高所恐怖症、
天然の新入りマークはビビリなので、埃だらけの狭い穴に隠れて突然飛び出してくるジェイに毎度驚かされる始末。
廃墟はいつも閉めきられているので、臭いも酷く、時には動物の全身骨格もあったりと、これがイギリスの番組なら恐ろしい方向に持っていくのでしょうけれど、
さすがアメリカ番組、まるで少年みたいな3人が埃まみれ泥まみれになりながらいかにも楽しそうで、あっけらかんとしているのが実に面白い。
短い時間の中で、建物に潜入➡真っ暗な中を探索➡掘り出し物を見つける➡値段交渉➡修復➡おおよその販売価格(儲け)というのが番組の流れ。
屋根裏の床板を踏み抜いて落ちそうになったり、値段を釣り上げようと持ち主がゴネて交渉が決裂することもあり、順風満帆というわけにはいかないものの、廃墟にゴミ同然に打ち捨てられていたものが、新品のように蘇って、お金をかけて修復しても十分もうけが出るほどまでに蘇ったのを見ると、ボスのジェイも太刀打ちできない奥さんが最後に製品を見て喜ぶ様子はこちらまで嬉しくなってしまうのだった。
何より彼らが本当にヴィンテージ物が大好きで、その価値を十分に知ったうえで、打ち捨ててあったものを『褒めて』値段交渉に入る姿勢が素晴らしい。
それにしてもアメリカにはこんなヴィンテージのお宝が眠る廃墟が、随分沢山あるのね…と感心してしまった。
見てるとヴィンテージものが欲しくなっちゃうYO
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この記事へのコメント
セレンディピティ
おもしろそうな番組ですね。
私もアンティークやヴィンテージは昔から大好きで、アメリカでもマーケットやショップをのぞいて、少しですが買い集めましたよ。
どのようなお宝が発掘されたのか、気になります☆
ノルウェーまだ~む
うわ~どんなヴィンテージをお持ちなのかしら??是非見てみたいわ~~
こちらの番組では1800年代のものから近代のヴィンテージまで、様々なお宝を見つけるのですけど、どれも本当に素敵なデザインなんですよ。
錆とホコリだらけで一部壊れていても、修復したりリメイクしたりして美しく蘇るので本当にびっくりします。
隆
アメリカらしいというか、新自由主義は、こうした古いものを、
半ば強引にでも引っ張り出して、改めさせるもので、何でも古いから
と言って、聖域とか大切にしすぎたり、リフォームをしない方が、
もったいないと思いました。
一見、ジェイは、やり手で海賊のような冒険心のある人ですが、
宝の持ち主との、繊細な交渉や、奥さんとのやり取りなどを観ると、
紳士に思えて来ましたよ。
サバイバル、いや威張ってない!!
ノルウェーまだ~む
番組ご覧になりましたか??
ほんと仰る通り、ジェイは意外と気遣いが出来て、しっかり紳士ですよね☆
持ち主にきちんと敬意いを払っているところがとても好感が持てるので、見ているこちらも応援したくなっちゃうんですよ~