ひとり リヴァー・フェニックスまつり「エクスプロラーズ」「スタンド・バイ・ミー」「ダーク・ブラッド」

ホアキンフェニックスの見事なまでの「ジョーカー」にすっかり圧倒され、ここまでの演技力を引き出した土壌は何なのかな?と思って色々調べ始めたら、あらま、あの若くして亡くなった「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックスの弟さんだったのよね・・・
知ってはいたものの、なんとなくピンとこないでいた私。

フェニックス兄弟は宗教団体「神の子供たち」に入っていたヒッピーの両親に、幼いころからあちこち連れ回されていたらしい。
思えば二人は似ているようで随分違って見えるのは、大人から子供まで性的に開放する団体だったことが影響してる?
勿論若い頃の映像しかないリヴァーと今のホアキンを比べるのはあんまりな事だけれども。

宗教団体から脱退した家族はアメリカに渡って貧しい生活を送り、子供たちが路上で歌を歌ったりして稼いでいたこともあったそう。
様々な苦労が今の彼を創っているのね☆
エクスプロラーズ (字幕版)
エクスプロラーズ (字幕版)(1985年)
夢に出てきた電子回路を同級生のオタク友達にパソコンに入力してもらうと、謎の球体が出現することがわかり、仲間3人で廃材から宇宙船を手作って球体に入れ空を飛び、ついには月まで行くとそこには…
同じ年に作られた「グーニーズ」的な、B級感満載の少年たちの冒険SF物語。思えば最近この手の作品無いのはどうしてかな?

目の綺麗な美しい少年がてっきりリヴァーだと思ったら、イーサン・ホークだった(爆)リヴァーはぽっちゃりの眼鏡オタク少年!
男の子たちはきっとこの映画を観てワクワクしたのでしょうね☆


スタンド・バイ・ミー  (字幕版)   
スタンド・バイ・ミー (字幕版)   (1986年)
小学校を卒業した夏、いつものツリーハウスで盛り上がった4人の少年たちは、線路わきに行方不明になっている少年の死体があることを聞きつけ、第一発見者として有名になるべく寝袋を持って線路伝いに歩いて行ったが・・・
何が起こるでもないひと夏の冒険なのにあまりにキラキラしていて、30年以上たった今でも新鮮でなんの古さも感じない。
完璧な配役・完璧な展開・完璧な音楽と映像。永遠の名作!!!

これこそがスティーブン・キングが望んだ、「ハッピーエンドでもない終わり方」なのでしょうけど、これがまた良いno♪エンディングテーマが掛かると自然に涙がこぼれる☆
キングがモデルになっていると思われる「将来小説家になる真面目な少年」の設定や見た目も「IT」にそっくり。きっとキングも仲間たちと過ごした楽しい想い出があるに違いないne
1年前の「エクスプロラーズ」のデブキャラとは打って変わって、カリスマ性が前面に溢れ出ているリヴァー・フェニックスも素敵♪


Clipboard01883311.jpg「ダーク・ブラッド」(2014年)没後20周年を記念して編集がなされた未完の作品。
砂漠を旅行中の女優と俳優の夫婦は、途中でエンストし立往生。夜中に明かりを見つけてたどり着くと、そこにいたのは若きボーイ(リバー・フェニックス)だった。
車の修理をと飲食を提供してもらうものの、女優の若い時のヌード写真を貼っていたボーイがしきりと彼女に言い寄るのが面白くない夫は、女優ともボーイとも揉めてばかり。
何かと修理を遅らせているのではと訝った夫はついに・・・

どこか哲学的で、時々サイコな雰囲気でドキドキするものの、前半の悠長な展開は監督が撮影中のリヴァーの死後、見切り発車のまま繋げて出来た感もありやや眠気をさそう。
繊細さと若者特有の素直さと大胆さを併せ持ったリヴァーが醸し出す雰囲気が実に最高!

この作品の撮影中に23歳のリヴァーがヘロインとコカインの過剰摂取で倒れ、その時ナイトクラブに一緒にいた弟ホアキンが救急へ通報し搬送されたものの心不全で死亡した。
若くして逝去した兄。生まれ持ったカリスマ性を兼ね備えた兄を超えようとして、今のホアキンがいるとしたら、それはそれで運命だったのだと思うしかないのでしょう☆

この記事へのコメント

  • ホアキンの若い頃の経験が、演技に生きているというのは、どんな苦労もいつか実ると考えられる事で、アメリカンドリームという成功への希望を実現しと人でもあって、また、一方で、「ジョーカー」では、成功者から弾かれたヒールだと思います。そのネガティブな輪があると言う事ですね。

    人気のシュワルツネッガーやヒュー・ジャックマンではありませんが、肉体派の俳優という正統派に対して、ホアキンは、必ずもフィジカルに恵まれた人ではありませんね。ですが、凄い存在感で、苦労経験然り、心を鍛えている人なんじゃないでしょうか。
    2019年11月23日 11:51
  • ノルウェーまだ~む

    >隆さん
    >
    私も彼は若い時から精神的に鍛え抜かれた人なのではないかと思いました。
    そう言う意味からも、逆に「精神が壊れていく」人物を見事に演じた事に感動を覚えますよね☆
    2019年11月23日 22:11
  • セレンディピティ

    まだ~むさん、こんばんは。
    ホアキン... ならぬ、リヴァー・フェニックス祭りだったのですね。
    2人が兄弟なのは知っていましたが
    そうした過酷な過去があったことは知りませんでした。
    ほんとうに、そうしたさまざまな悲しみや苦労が今の彼を形作っているのでしょうね。

    この中で見ているのは、スタンド・バイ・三―だけですが
    少年から大人への... 青春映画の傑作ですね。
    久しぶりに見たくなりました。

    イーサン・ホークもはっとするほどの美少年でしたよね。
    2019年11月24日 00:48
  • ノルウェーまだ~む

    >セレンディピティさん
    >
    イーサンが子役出身とは知らなかったので、正直ビックリしました。あのレヴァーが太っちょさんの役なのも驚きましたけど…
    スタンドバイミーは何度見ても実に傑作ですよね☆
    ダーク・ブラッドは作品的には未完なのでいまひとつですが、レヴァーの存在感が素晴らしいです。
    もう一つくらい見たかったのですけど、仕事忙しすぎて家でもぐったりで見られませんでした(涙
    2019年11月24日 13:47
  • ごみつ

    こんばんは!

    「エクスプローラーズ」懐かしい!劇場に見に行きましたよ、これ。そうそう、リヴァー・フェニックス、最初はぽっちゃり少年だったんですよね。
    「スタンド・バイ・ミー」は、キング映画屈指の名作ですよね。私も久しぶりでで見返したくなりました。

    「ダーク・ブラッド」は未見です。この映画の撮影中に亡くなったんですね・・。遺作だし、近いうちに是非見てみます。
    2019年11月24日 19:03
  • 「スタンド・バイ・ミー」やっぱり面白いですね。

    ITのようにルーザーズというわけでは無く、夢も希望も持った少年達の物語が良かったです。同じ年齢だからこそ青春を共有出来るのでしょう。少年には、友達と対等である事が何より大切なんでしょうね。だから、なんでも言い合えるし、大人になってからとはまた違う思い出となるのだと思います。

    森の冒険は宝探しのようで、死体を取り合うというものおかしな話なんですが、その行為の中や人間である事にこそ、宝探しがあるのだと思いました。好きな映画のベストに挙げる人が多いのも分かる気がしました。
    2019年11月25日 18:25
  • ノルウェーまだ~む

    >ごみつさん
    >
    wao!「エクスプローラーズ」劇場でご覧になったのです!
    私グーニーズだけは覚えているんですが、他の少年冒険ものってあまり知らなくて…
    レヴァーは「スタンド・バイ・ミー」で、まだちょっとだけふっくらの面影ありなのですけど、大人になっていい感じに成長してくれましたよね♪
    本当は「スタンド・バイ・ミー」と遺作の間くらいの作品を探したのですけど、fuluでもamazonでも見られるものがなくって…
    次はホアキン祭り!と思っていたのに、昨夜は「シャイニング」見ちゃいました(笑
    2019年11月25日 18:33
  • ノルウェーまだ~む

    >隆さん
    >
    >再びありがとうございます。
    キングがきっと子供の頃に良い仲間と良い想い出を作れたのだろうと、様々な作品から想像できますね。
    何でも言い合える友達は大人になって疎遠になっても、一生の宝になるのでしょう。
    かくいう私もやっぱり好きな映画ベストに入れたいデス♪
    2019年11月25日 18:44
  • zooey

    「スタンド・バイ・ミー」大好きでした。
    原作本も、映画も、あの音楽も。
    でも私もあの中の美少年がリバー・フェニックスだったと思い込んでいました。
    思い込みって恐ろしいねえ!?
    2019年12月02日 12:03
  • ノルウェーまだ~む

    >zooeyさん
    >
    「スタンドバイミー」良いですよね~~?
    あの中の美少年というと、主役のちょい真面目な男の子のことですか?
    私はリヴァーフェニックスがあの中では一番光っていたと思います♪
    2019年12月03日 00:31

この記事へのトラックバック

人気記事