18年ぶりの新刊で盛り上がる「十二国記」45話一気に見る

なんと新刊が発表されたのは18年ぶりなのだそうだ。タイトルは「白銀の墟 玄の月」(全4巻)
1991年から熱烈なファンも多い小野不由美の「十二国記」シリーズは今まで全部で11巻。
ねえねがハマって一気に揃えて読破してからどっぷり小野不由美ファンとなって、途中「屍鬼」へ以降したもののアニメ化された2002年から2003年に再熱。
そして今年の秋の台風の日(『蝕』の日)待ちに待った新刊が発売されて、ちょっとしたプチパニック状態になっているのだ(笑)
そんなねえねの熱烈な要望に応え、一緒にアニメ40話を3日で視聴したら…
「十二国記」公式サイト
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古代中国に似た異世界に12の国があり、麒麟と呼ばれる生き物が天意により選んだ王がその土地を治める世界を描いた物語。
女子高生の陽子は突然現れた男性にかしづかれ、異世界へ連れ去られてしまう。
言葉も通じない中国の様な土地で、よそ者扱いを受けながら襲ってくる妖魔と戦いつつ旅を続けていると、自分が慶の国を治める王となる運命にあると知らされる。
自分がそのような器ではないと悩みながらも、多くの友から学びついに玉座につくのだが・・・

先ずはバイオニ空閑という芸人さんのツイートを見て欲しい。

見てお分かりの様にメガネの方が十二国記の大ファン。緑の服の相方が一般の人(笑)ちなみに最初の私はそちらの相方の気持ち。
何しろ原作は漢字2文字の熟語の羅列が、名前なのか愛称なのか役職なのか土地なのか、しかも登場人物が多くてもう読んでいるうちに混乱しまくってしまうのだ。
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バイオニ空閑と同様ねえねに勧められて「魔性の子」から読んだ私。
これはエピソード0と呼ばれていて、麒麟の実がなる木から蝕(台風)によって日本へ飛ばされた泰麒(タイキ)が9歳になって再び十二国記の泰の国へ戻って行くまでのお話。
魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)
魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)
泰麒のエピソードを途中ちょっぴり挟んでいるが、アニメの方は主役が陽子でいずれにしても壮大な大河ドラマといったかんじ。
わたしのお気に入りは陽子を陰から支える半獣の楽俊(らくしゅん)。もふもふのネズミの姿でもイケメンの人間になった姿でもチャーミングな上に頭が良いのにとにかく人間が(ねずみが?)出来ている。
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45話を一気に見るのはなかなか大変だったけど、様々な苦難を乗り越え少しずつ成長していく物語は、登場人物たちだけでなく見ているこちらも考えさせられる深いテーマばかりで、相関図を書きながら見ないと混乱してくる事以外は案外あっという間の45話だった。


そして気が付くと・・・私はすっかりバイオニの漫才のメガネくんの方になっていたのだった!!
中国の歴史、三国志などお好きな人はゼッタイ楽しめると思う作品。オススメですっ☆

この記事へのコメント

  • こんばんは。面白そうですね。三国志と違って、十二国もあればその全てを平らげようという大業、あるいは侵略を起こす気も失せる気がします。中国の戦国時代よりも細かい国の分け方ですね。

    未読ですが、モンゴルのチンギス・ハーンも、部族をまとめて中国に打って出る野心を抱いたわけで、部族が割拠している時代というのは、小競り合いもあるでしょうが、部族同士が同盟していたり、トップの仲が良い時代でもあると思います。

    三国志では蜀は小国ゆえに外交官を輩出したと言われますが、大国こそが、戦争回避あるいは、ライバルとの拮抗の為に外交が必要だと思います。

    麒麟が天命を下すというのは、現代中国のラマのようですね。戦国時代的であり、欧州的であり、中国的でもあると。それぞれの理想の時代の要素をかき集めて、理想の国を描いているんですかね。中国で、圧制や汚職に対して、抵抗したのは儒者であり、宗教勢力でした。特に、麒麟という信仰的なアイコンが印象的ですが、宗教勢力というのは、強い中国を嫌う、つまり、中華思想という保守本流に対して、異端者であり武力ではなく、政治や外交、あるいは徳によって、平和的な安定を望む場合が多いように思います。
    2019年12月22日 20:41
  • ノルウェーまだ~む

    >隆さん
    >
    こちらの作品は基本ファンタジーなので、三国志のような人物・軍隊・王・民など登場しますが、戦争の話ではないのです~
    加えて宗教的なものは無く、12の国は他国の政治に影響を与えることは天より禁じられているという設定になっています。良い国王は500年生きるんですよ(笑
    どちらかというと運命に翻弄された女子高生の青春物語ってところでしょうか。
    2019年12月22日 23:21
  • ごみつ

    こんばんは。

    小野不由美さんは昔、「屍鬼」だけ読みました。凄~く面白かったのですが、それ以降、彼女の作品読んでないんですよね。

    「十二国記」の最新刊、鳴り物入りで発売になりましたが、凄く売れてますよ~。やっぱり読者を夢中にさせるストーリーなんですね。

    麒麟は中国では、太平の世になると姿をあらわす聖獣なんですよね。中国の歴史や文化をベースにしたファンタジーとは興味津々なのですが、いかんせん巻数が多すぎるので、とりかかるのは厳しいかも。
    アニメならいけるかな~?(*'ω'*)
    2019年12月23日 01:50
  • ノルウェーまだ~む

    >ごみつさん
    >
    書店では異例の0時発売など企画があったそうですね?台風で泣く泣く断念したそうですが・・・

    きっと三国志好きのごみつさんなら必ずやハマると思いますよ!!
    とにかく名前や地名や役職名が難しくって、そのあたりはアニメから入るのがいいかもしれないです。
    まずは薄いのでさくっと「魔性の子」だけは読んでほしい~!ちょっと世界観が他のものと違うのですけど、実は・・・と言う点なども含めぐっと引き込まれること間違いなしです♪
    2019年12月23日 14:08

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