上野の森美術館「ゴッホ展」は「たゆたえども沈まず」

ゴッホ展が始まってすぐにお誘いいただいたのに、私の仕事が終わるのを待ってもらっていたので今頃になってしまった。
彼女と出掛ける時は決まって晴天なのだけど、この日もポカポカ ♪
10月からの開催にもかからわず、会場はなかなかの混雑。それでも最前列でしっかり作品を見られて良かったwa♪

ゴッホ展 公式HP  上野の森美術館 大人1800円
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実は原田マハ原作の「たゆたえども沈まず」のハードカバー本を彼女に借りたのがゴッホ展を見に来るきっかけとなったのだった。
たゆたえども沈まず
たゆたえども沈まず
ゴッホの代表作となっている作品「糸杉」が表紙になっているこの作品は、実際にゴッホと弟テオがパリに在住していた同じ頃にパリで画商をしていた林忠正という日本人と弟テオの目を通してゴッホの人となりを描き、紹介した浮世絵がゴッホに強く影響していく・・・といった物語になっている。
しかし実在していた人物であるが、実際関わりがあったかどうかは資料が無いのだとマハさんは講演会で語っている。
物語は架空のことだったとしても、ゴッホがテオに宛てた書簡を基に綴られた部分は真実であるので、ゴッホが画商から転身して画家となり様々に苦悩しながらも作品を生み出していく様子は実にリアリティーがあるのだ。
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木漏れ日にゴッホの作品が良く似合う☆

最近の展覧会はテーマを絞って展示作品をチョイスし、テーマとしての説明を詳しくしているのでより興味を惹かれるものが多いのだけど、今回もゴッホがハーグ派の先輩たちから教えを受けた時代から、様々な画家の影響をうけ、のちに印象派へ画風が変化していき遂に自分のスタイルを確立するまでの様子を、その先輩たちの作品と共に展示しているので大変判りやすい。

また弟テオへ宛てた書簡もあって、彼が先輩の絵を見てどう感銘を受けたか、先輩と自分の作品の事で喧嘩したことなど彼の心情をつぶさに知ることが出来て大変面白かった☆
まさに「たゆたえども沈まず」に描かれていたことがそのまま当てはまっていて、もうマハからのゴッホ展にテンション上がりまくり♪
これもsomさまのお陰♪ありがと~~!

ちなみにロンドンで行った「ゴッホ展」の様子はこちら→ロンドン美術館めぐり☆ゴッホ展ゴッホの直筆の手紙(テオ宛の)見てたんだ私・・・

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この日のランチは「レ クアトロスタジオーニ」
上野公園の端っこにあって、結構なキャパの大雑把なお店かと思ったら、ピザ窯もある本格イタリアンだったYO!
パスタランチ1,250円~ピザランチ1,300円~(選ぶ食材によって変わる)たっぷりのサラダとドリンク付き
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すでにサラダでお腹いっぱいになるボリューム。二人でシェアして大満足だったので、帰りに駅構内のカフェでココアを注文した時のパンダが微妙すぎたけど許すwa~~(≧▽≦)
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この記事へのコメント

  • ゴッホは死後に評価された人ですね。ゲイかどうかは知りませんが、南方の地中海の暮らしに憧れを抱き、新天地としたそうですね。絵にも橙色の太陽の明るさが、暗い画調の中に観えるとか。「ひまわり」とかは好きですね。

    ハードなゴッホと、ココアのパンダの緩さが絶妙ですね。これも垢ぬけたカフェの創作でしょうか。

    ゴッホって、彼だけの事では無いですが、木漏れ日の看板のお洒落さ然り、そうしたものを作り出せる後継者が育つ事が作家にとっては、一番大切なんでしょうね。無論、ファンは居るわけで、我がままは看過されるのでしょうが、メディアが最も重要な後継者では無いでしょうか。

    ゴッホはマッチョだとは思いませんが、フィジカルに自信の無い人は、リベラルに落ちるんじゃないでしょうか。無論、多士済々だとは思いますが、ゴッホが何を思って自分の耳を切ったかとか、自殺したとか、重要なのは、同時代に直言を言える本当の友人が居る事でしょうね。
    2019年12月24日 20:40
  • ノルウェーまだ~む

    >隆さん
    >
    この本を読むとゴッホがどのように自分と格闘したかが良く判ります。
    同時に親友でもあり保護者でもあった弟テオや、心を許したゴーギャンとですら上手く距離感を保てなかった彼の苦悩が伝わります。
    ゴッホの苦悩は、同時にテオの苦悩でもあって、精神的病を抱える人を支える家族の気持ちに思いをはせました。
    今回、大量に絵具を盛って大胆に描かれた「糸杉」をじかに見て、絵画を多産するゴッホを支えたテオの顔が糸杉の向こう側に見えた気がしました。
    2019年12月24日 23:30
  • セレンディピティ

    まだ~むさん、おはようございます。
    私も原田マハさんが好きで、「たゆえども沈まず」も読みましたよ~
    https://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/952c86c1a9c649e564115bcb386812cf

    史実の制約がある中でのイマジネーションの世界を楽しみました。
    小説と展覧会のコラボレーション、すてきなプランですね☆

    森の中のイタリアンランチにパンダちゃんのココアと
    上野を満喫されましたね☆
    2019年12月25日 08:56
  • ノルウェーまだ~む

    >セレンディピティさん
    >
    そうなんですよね、史実を忠実に守りながらそこに巧く物語の人物を絡ませていく、しかも実在の人物というのが面白かったデス。
    画家のプライベートな部分を知って絵画展に行くという、新しい楽しみ方を習得しましたよ(笑
    本当はデフォーさんの「永遠の門 ゴッホの見た未来」も合わせて観たかったのですけど、ほぼ公開が終わっちゃってて残念でした。
    2019年12月25日 09:25
  • Som

    まだ〜む。
    今ごろコメントごめんなさい?
    一緒に行けて楽しかったです?
    まだまだマハ本たくさんあるので、会えるようになったら是非読んでみて!
    昨日は、少しだけ参加って思ったけど1時間は参加できていたんだなあって☺️
    またやろうね!
    2020年05月18日 09:36
  • ノルウェーまだ~む

    >Somさん
    >
    わ~い♬気付いてもらえた~~(笑)
    昨日楽しかったね♪私は夜遅い人だから何時でもいいのだけど、somさんは時間制限あるもんね。
    本当はティータイムがいいかも?

    マハさんの「キネマの神様」が面白いよと聞いたのだけど本屋にも行けずまだ読んでないの~持ってる?
    2020年05月18日 15:15

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