コロナが少し落ち着いてきたと思ったら、次はデモで大変なNY。
NY在住の友人の話では警察はデモ隊を殺さないけど、軍隊が出て来たら本当に殺すよ・・・とのこと。
実際アメリカのコロナは落ち着いているわけでは無く、まだまだ感染者も出ているらしいし、NYの地下鉄は稲妻のような強烈な凄い光を照射してウイルスを殺す計画で、そのうち人がいても照射出来る様にするのだそう。
今のアメリカだと人間ごと殲滅しそうな?
さて、そんなデモ隊と警察が衝突する現場にタクシーで送迎する羽目になる映画をamazonプライムで見たyo
「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2018年)
家賃を払えず困っていたタクシー運転手のキム(ソン・ガンホ)は他人の仕事を横取りして、ドイツ人記者を光州まで送り大金を得るつもりだった。つたない英語でのやり取りの末、目的の光州まで来ると警察の検問所があった。
なんとか潜入に成功するが、そこは一般市民のデモ隊に容赦なく暴力をふるう警察がいて、激しい衝突が繰り返された挙句人々は血まみれで病院に担ぎ込まれているのだった・・・
評判が良かったので配信で見られるのをずっと心待ちにしていた作品。
いや~泣いたわ~
これは1980年に韓国の光州市で多数の死傷者を出した実際の事件に基づいたお話で、映画のラストに登場するドイツ人記者ご本人は、今でも親切にしてくれたタクシー運転手を探しているのだそう。
結局名乗り出てない所を見ると、今でも韓国の当局に知れると恐ろしい事が待っている現実があるのか、40年前の事なのでご存命ではないのか、とても謙虚な方なのか・・・?
光州市の若者たちはみな純朴で優しい☆
たまたま英語を話せるということで通訳を買って出てくれた大学生の哀しい結末は涙なしには見られない。
キムが「こんなデモなんかするために大学は行ったんじゃないだろう?」と問うと、彼は「大学音楽祭に出たくて大学入ったんですよ♪」と無邪気に答える。
これがまたずしんと胸に響くのだ。
海外メディアのピーターたちを暖かく歓迎してくれて、食べるものに事欠く生活なのに盛大にもてなしてくれる。
光州の市民の素朴て親切で温かさに触れて、小ずるく生きてきたキムの心を動かしていく。
勿論、何ら関係のないキムが身の危険を感じるとともに、家に残してきた幼い娘を想って途中で投げ出してソウルへ帰ろうとするのも当たり前。しかし怪我人を運ぼうとするタクシーにも発砲する警官隊を見て次第に心が動かされていく。
こちらは当時の実際の写真。
40年前と現在のNYのデモの発端となった事件が重なって見える・・・
得意の話術で検問を突破しようとするが・・・
最後は正義に目覚めるキムや、ただの普通のおっさんの光州のタクシー運転手たちが、ワイルドスピード並みのアクションでどんどん格好良く見えてくるから不思議♬
初めてカーアクションのシーンで号泣したWA☆
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
にゃむばなな
彼らは自分に出来ることを精一杯しただけだからこそ、胸に来るものがあるのでしょうね。
私もあのタクシーカーチェイスで泣きましたわ。
セレンディピティ
アメリカでは今、ジョージ・フロイドさんの警官による殺人への抗議行動が全米に広がって、たいへんな事態になっていますね。
ブラック・クランズマンのようなことが、今も繰り返し起こっていることに深い悲しみと怒りを覚えます。
そしてタクシー運転手、公開時に評価が高くて、私も気になっていた作品です。
今Amazon Primeに出ているのですね。私も近いうちに見てみます。
まだ~むさんの記事を拝見して、ますます期待が高まりました☆
ノルウェーまだ~む
>
タクシーのおっちゃんたちが本当に格好良かったですよね~
そもそも市井の人々は、素朴で良い人ばかり。
だからこそより一層、暴動を起こしているわけでもないのに発砲され、怪我人を救出しようとしているだけなのに撃ち殺されるって、本当に酷い事件だと思いました。
ノルウェーまだ~む
>
ジョージ・フロイドさんへの警官の行いは許されざるものがありますが、NYのデモは略奪なども起こったりして、少々問題もありますね。
こちらの人々は過激思想ではなく真っ当な意見で集まった田舎の素朴な人々を、容赦なく撃ち殺していくのでいたたまれないのですが、それだけに脱出を成功させたタクシー運転手たちのチームプレイに胸が熱くなりました。
是非ご覧になってみてください!!
zooey
感動ものでしたね。
40年前に隣国でこんなことが起こっていたなんて…
韓国では1200万人を動員する大ヒットを記録したそうですね。
しかし私も最近知ったのですが、運転手もドイツ人記者も二人とも亡くなられたのですって。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30571.html
ノルウェーまだ~む
>
泣きましたね~~
普通のタクシー運転手のおじさんたちが、格好良いヒーローに見えてきました!
映画にはドイツ人記者の方出てましたけど、亡くなられたのですか!?
探していた運転手さんに、映画をきっかけに最後に会えたのだと良いのですが・・・?
Nakaji
これAMAZONプライムにあるな~ってチェックしておりました。
泣きそうだな・・・見てみます!!!
ノルウェーまだ~む
>
ずっと待っていたので配信ある!って見つけると嬉しくなりますね~
この機会に是非!
泣かせようとする作品ではないので、号泣ほどでは無いですが、思っても見なかったので思わず涙しましたよ。
ごみつ
遅ればせながら私もプライムで鑑賞しました。
コメントいただき有難うございます。
ホントに素晴らしい映画でしたね。タクシーのカーチェイスシーンは泣けました。ソン・ガンホはいつでも素晴らしいですね。
色々なシーンが心に残ってますが、ピーター達が韓国家庭料理を食べるシーンで、キムチを食べて「水、水」っていうシーンが好きです。(笑)
あれ、トーマス・クレッチマン、ホントに騙されて食べたんじゃないの。(*´з`)
ノルウェーまだ~む
>
>こんばんは~
なかなか泣けるいい映画でしたよね♪
あのタクシーのおっちゃんたちが、あんなにもカッコよく見えるようになるとは思っていなかっただけに、良い涙出ましたyo(笑
家に招かれて食事をするシーンも良かったデス。
確かに辛い!ってところはごく自然でアドリブっぽかったですね☆
きさ
感想を書いた拙ブログにご訪問ありがとうございました。
私も感想を書くために検索して知ったのですが、、
この映画の公開後にタクシー運転手さんの息子さんが名乗り出てモデルの運転手さんは光州事件の4年後に病気で亡くなっていたのが分かったそうです。
映画と違って運転手さんは奥さんと息子さんと暮らしていたとか。
映画はフィクションが多く、英語も堪能でもっと知性的な人だったそうです。
仕事を横取りした訳でもないとか。
そのあたりの映画の描き方は息子さんはあまり納得していないとか。
ノルウェーまだ~む
>
実在の人物を描くのは何かと難しいですよね。
私も鑑賞してから色々調べたりしました☆
ありのままですとただの記録映画のようになってしまうので、どうしても演出が必要になりますし、そのあたりご遺族の方は納得いかないのも理解できます。
物語としてはソン・ガンホ主演ということで、初めだらしないお父さんからの~がピッタリでしたけどね♬