世界の21の映画祭が集結して行われた10日間のデジタル国際映画祭は、仕事が疲れすぎて気付くのが遅れてしまったけれど、YouTubeで見られるみたいなのでいくつか一気見してみたyo
「夢見るキカイ」湯浅政明監督 15分
⇒YouTube「夢見るキカイ」リンク(プレミア公開後も繰り返し視聴可能)
愛らしい赤ちゃんのみ登場するにもかかわらず、精神にくる作品。
湯浅監督はちびまるこちゃんやクレヨンしんちゃんを手掛けた人らしいけど、アニメなのにどこかイッちゃってる感じはどこか今敏監督っぽくて好き♬
「いなべ」吉本興業制作 38分
⇒YouTube「いなべ」リンク(プレミア公開後も繰り返し視聴可能)
連絡もせず17年ぶりに帰って来た姉と、子供の頃の想い出を語り合いながら実家の周辺を、昔こっそり埋めた宝物を掘り起こしたりしながらダラダラと歩くと・・・
出演者もよしもとの芸人さんだけど、しっとりとした良い作品に仕上がっている。
途中で薄々気が付く結末でも、たわいのない絶滅危惧種の話で胸にグッと来てしまう。お母さん役はもう少し演技してほしかった。
「ヤルタ会談 オンライン」 40分
⇒YouTube「ヤルタ会談 オンライン」リンク
「すたーりん」と「るーずべると」と「ちゃーちる」はコロナ禍においてオンラインでヤルタ会談を決行。なかなか本音を言わないところを、カマをかけたり喧嘩になったり本題はまとまらず、2度目の会談ものらりくらりと終わるのだった。
第二次大戦終結後の戦後支配について、きわどい戦争の話を今どきの若者のノリで痛烈なパロディをぶちかまして笑いを誘う。
日本語ならではのギャグや世界中の人がこれを見て大丈夫なの??と不安になるくらいヤバめのネタ。
「アイスと雨音」松居大悟監督 74分
⇒YouTube「アイスと雨音」リンク
初舞台に向けて演劇を頑張っていた若者6人は、突然の中止に戸惑い舞台初日の日にがらんとした劇場に忍び込む。
演劇の好きな人は好みかもしれないけど、意味があるのか判らない難解な設定(背景?)に消化不良がさく裂する。
ワンカット映像は見事!
主役の女の子が蒼井優ちゃんに顔も声も似ているのだけが印象に残る作品。
「勝手にふるえてろ」 大九明子監督 117分
綿矢りさの同名小説の映画化。
10年間脳内恋愛に縛られ初恋の人が忘れられないまま、恋愛経験も無く過ごしているヨシカは同期の「二」から告白され有頂天になる。
しかし、恋愛に踏み込めずもう一度初恋のICHIに会いたくて同窓会を企画、何とか直接話す機会を得るが衝撃的な事実を知ることになる・・・
これは面白い!!
主演の松岡茉優が妄想に憑りつかれ恋愛に奥手な一人暮らしの寂しいOLを自然体で演じている。
この手の女子は案外多く存在していて、あまりのリアルな実態に胸が痛い人も多いかも?
自らの思い込みで人生の全てに『勝手にふるえて』居た事に気付いたとき、周りの景色が違って見えてくるのだ。
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この記事へのコメント
ごみつ
デジタル国債映画祭なんてあったんですね。
コロナの今、ピッタリな映画祭ですね。
映画祭らしい、ちょっと実験的な作品もあったりと、面白そうです。
「勝手にふるえてろ」はアマプラにもありましたよ。無料からはずれちゃう前に見たいです。
それと!「タクシー運転手」もプライムの無料にあがってきたんですね!こっちも早めに見ます!
ノルウェーまだ~む
>
私もドンピシャでのデジタル国際映画祭は見逃しちゃったので、海外版は見る事が出来てないのです~
一部のアニメがYouTubeに上がっていて、ちょっぴり見られました♬
「勝手に~」と「タクシー運転手」はお早めに是非ご覧になってくださいっ!
どちらもなかなか良かったデス!!
セレンディピティ
コロナ禍で上演中止になった歌舞伎をYouTube配信したり
美術館がバーチャルツアーを公開したり
あちこちでいろいろ工夫されていたようですが
デジタル国際映画祭というのもあったのですね。
「勝手にふるえてろ」は綿矢りささんの小説が出た時に気になってましたが
こういうお話だったのですね~
ちょっとフランシス・ハみたい?なテイストも感じて
おもしろそうです。
ノルウェーまだ~む
>
自分を見つめ直して一歩前進するお話としてなら、大きな括りで言うと「フランシス・ハ」のジャンルになるのかもしれないのですが、『恋愛に臆病な奥手のオタク的女子』という日本ならでは?のお話で全く違うタイプの女の子とも言えますね☆
フランシスが先の事を『ちゃんと』考えないポジティブの極致としたら、こちらは考え過ぎて前へ進めない対極にあるネガティブ女子なんです~
ボー
ノルウェーまだ~む
そーです!松岡茉優さんお好きですか~?