実は「マーシーミー」どころかクリスチャンロックという分野があることなど知らなかった私。
正直、史上最も売れたコンテンポラリークリスチャンソングがどのように生まれたか・・・なんて、クリスチャンじゃない私にはどうでも良い事だったのだけど・・・
「アイ・キャン・オンリー・イマジン」(11月13日公開)
暴力的で威圧的な父の元で育ったバート(J・マイケル・フィンリー)は、歌の才能を見出され音楽の道を進むことを決意する。
思春期になり父の元を去ってバンド活動で人気が出るが、あと一歩のところでメジャーデビューに繋がらず、壁にぶち当たっていた。
自らと向き合うべく故郷へ帰ると、父アーサーは悔い改め別人の様になっていた。息子と判り合おうとする父を信用せず冷たい言葉を投げつけるバートだったが、父が末期がんであると知り・・・
バート役の俳優さんはあまり知られていないけど、歌が本当に上手!
本物の「マーシーミー」のボーカルの方の歌声より、ぐっと情熱的に歌われているので、映画の内容と相まって非常に胸を打つ。
幼少期を演じた少年がとても愛らしい。いい意味で。
ボーカルの半生を描いた、非常に判らずやで怒りっぽく暴力夫であり暴力父との確執を描いている実話だけに、冷静に考えるとよくある「厳格なお父さん」とも言えるので十分共感しやすい。
バンドで本当に食って行けるのか?って普通、どの親も一度は言うよね・・・
座る位置が幼い頃と逆になったことで、彼らの立ち位置が逆転している様子を演出するなど、細部にもなかなかこだわっている。
暴力的だった父との確執が、大人になって和解するベタな展開は、予想をしていたのに何故か大量の涙・涙・・・
大ホールでの夢の舞台で多くの観客に見守られているのに、その実亡くなった父一人からの賞賛の拍手だけになるシーンではもう号泣!
ハレルヤなどの歌詞があっても、誰にでも共感できる内容の歌詞が胸にすーっと入って来て心が温かくなるかんじ。
たまにはストレートに胸に響くお話も良いね☆
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
セレンディピティ
MercyMe の "I Can Only Imagine" 聴いてみました♪
まっすぐな思いの伝わってくるすてきな歌ですね。
音楽を題材にした映画が好きで、クリスチャンでもある私としては
是非見てみたいです。
お話をうかがって、ちょっとイーストウッドの
「15時17分、パリ行き」を思い出しました。
(勇気ある行動をした3人は敬虔なクリスチャンだったので)
アメリカらしい作品だな~という気もします。
ノルウェーまだ~む
>
「15時17分パリ行き」ってそういう映画だったのですか!??てっきりアクションものと思っていました。
こちらは父との確執を乗り越えることで、自らの成功に導かれるお話なので気持ちよく見られると思います。
クリスチャンの方なら絶対響くと思いますyo☆
ごみつ
私もマーシーミーも、クリスチャン・ロックっていうジャンルがあるのも初めて知りました。でもアメリカならあってもおかしくない気がします。
私もYoutubeで聴いてみましたが良いですね!どんなジャンルにせよ音楽性の高さが成功の要因なのでしょうが、記事でストーリーを読ませていただくと、そこに至るまでの心の物語があるんだな・・と思いました。
最近では試写会もオンラインがあるんですね。
面白そうなので、公開になったら見に行きたいな~。(*´ω`)
ノルウェーまだ~む
>
マイナーな映画なので興味を持ってくださる人は少ないかな?と思っていましたので、嬉しいデス。
大ヒットした歌を生み出すまでの物語は、ベタではあるけれど人々の心の奥にある自分との葛藤なんだというテーマは、誰の胸にもぐっとくるものがあるな~って思いました。
是非ご覧になって見てくださいっ☆