4月2日から公開されていたけど見逃していた映画が、早くもネットフィリックスで見られるようになったということで早速チェック。
緊急事態宣言が出て軒並み劇場がクローズになっても、素早く対応するって凄いな~
実は以前数日間で全巻一気読みしたことがある漫画「ホムンクルス」が実写化になったと聞いて、かなり気になっていたのだった。
他にはない斬新なアイデアとビジュアルで、最初のほうこそ絵が下手っぴだったのが、巻を追うごとに内容も絵も素晴らしくなっていって、かなり印象深い作品だった記憶がある。
実写化は相当無理だろうな~と思っていたら、あの「呪怨」の清水崇監が作っちゃったって!・・・で、逆に腰が引けてなかなか劇場へ行けなかったのだった。
「ホムンクルス」 公式サイト
新宿中央公園付近で車上生活を送る名越(綾野剛)は、幾らでも使えるカードを持っているにもかかわらず、記憶が全てなく感情すら持っていなかった。
ある日突然現れた若い研修医の伊藤(成田凌)におでこに穴を開けるトレパネーション手術を受ける実験に参加しないかと持ち掛けられる。
他人の深層心理が見えるようになるという手術は、伊藤の予想以上の成果をあげ、名越は様々な人の深層心理を言い当て彼らのトラウマを取り除き解放する。しかしその取り除いた姿が自分へと移ってしまうのだった。
ある日伊藤を訪ねた病院で、のっぺらぼうの女性を見た名越はあることを思い出し・・・
自身のトラウマが姿となって表れるということだけど、ブリッジで歩く人はどんなトラウマがあるのかしら??(爆
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原作漫画と大きく違うところは中盤から現れる「謎の女性」菜々子(岸井ゆきの)とラスト。
外資系エリート銀行マンだった名越が実は整形をする前の本当の姿を知っている、自身も整形をして嘘に包まれているのが原作の菜々子。
映画でも名越の真の姿を知ってはいるけど、自分もある理由から記憶を失っていて、それぞれ自身のトラウマと正面から対峙していくことになる。
この点で名越がラスト破滅に向かっていく原作と違って、かなりヒューマンドラマ色が強くなり、あれ?清水崇監督だからもっとホラー展開かと思ったら良い話なんじゃん~~とビックリ☆変幻自在の成田凌が見事!!
パンク調の派手ないでたちから真面目な研修医、マッドサイエンティストぶりまで1つの映画でこんなにも楽しませてくれる俳優さんも少ないのではないかしら?
原作と違うラストの狂気ぶりも素晴らしい☆
他人のトラウマのビジュアル的形容はなかなか理解しがたいけれど、トラウマから解放されるヤクザの組長(内野聖陽)や女子高生(石井杏奈)のターンもなかなかに涙がこぼれる。
トラウマを乗り越えて自分を見つめるために「自分探し」をするという、バッドエンド好きな私が認めた(笑)原作のラストとは大きく違う実はいいお話になっているので恐れずに見てほしい☆
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この記事へのコメント
ここなつ
これ観たいんですよね~。でも緊急事態宣言で映画館が軒並みクローズド…ネトフリにも未だに入れておらず、悩ましいです。
ノルウェーまだ~む
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そうなんですよ~
私も映画館がクローズしてしまって、困ったな…と思っていたら、なんと!ネトフリで配信になったと知って逆に気軽に見られました~~
ふじき78
あの時、「エクソシスト」を見た直後にブリッジさえしなければ、悪魔に憑りつかれなかったのに! みたいなトラウマか、ブリッジするとパンチュ見えそうで楽しそう、みたいなトラエマか。
ノルウェーまだ~む
>
むむむ・・・どちらも有りかもだし、無いかもですね(笑
ビジュアル重視にしてしまったことで、少々重みが足りない映画になっちゃったのかも・・・