「スパイダーマン スパイダーバース」☆王道の中にある意外性

昨年のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した作品。
公開当初からとっても評判良かったのに観なかったので、ずっと楽しみに待っていたらアマプラでレンタルしていたので早速視聴☆

物語は王道ながら斬新なアニメーション技法に一時も目を離せない！
「スパイダーマン　スパイダーバース」（2018年）
Spider-Man: Into the Spider-Verse

名門中学に通うマイルスは厳格な父とは疎遠になっている叔父のところへ宿舎から抜け出しては会いに行き、NYの裏路地でスプレーアートを楽しむ日々。ある時クモに刺され特殊な能力を得るが、上手くコントロールできずにいた。
何者かによって時空が歪められたせいで異次元のピーター・パーカーと出会ったマイルズは能力を使いこなす特訓を受けながら、敵のアジトへ乗り込むも異次元の扉を開く装置のスイッチを切ることが出来ずに・・・

今回の主人公マイルスはスパイダーマンシリーズでは初の黒人。
地元では人気者だけど名門私立中学ではちょっぴり居心地が悪いなど、パターンとしては新しい。

実はパラレルワールドものは余り好きじゃないのだけど、アメコミの「スパイダーマン」シリーズ、「アメイジングスパイダーマン」シリーズ、他の作品に登場するスパイダーマンと、過去の映画作品で登場する異次元の彼らをひとまとめに集めた・・・つまりそれぞれの映画を踏襲したアニメになっているというのを知って、なるほど！それは面白い～となったのだった。

マイルズの世界ではスパイダーマンは倒され、異次元のピーター・パーカーと共にメイおばさんに会いに行く。

アクションのシーンは物凄い迫力！！
スピード感がハンパないと思ったら、今度はスローモーションからの劇画調のコマ割りありとあえて様々な技法を混ぜることで、飽きずに見続けられる☆
どの技法のパターンでもアメコミらしさが炸裂してて、モノクロスパイダーマンですらクールでカッコいい。

とはいえ、ブタのスパイダーマンと日本アニメの制服少女＆攻殻機動隊っぽいロボットはさすがにどうなの？？
なんて思いながら見ているうちに、リアルなCGスパイダーマンと二次元制服少女が並んでいても次第に違和感も薄れ、スパイダーブタマンが『トムとジェリー』っぽい大きな木槌で敵をやっつけても、全くOKになってくるから不思議（笑

最も違和感があったのは、敵キャラが失った妻と息子を取り戻すために異次元の扉を開きたい一心で街をぐちゃぐちゃにするその背景の描き方があっさりすぎて、悪役に寄り添えなかった事くらいかな・・・
まあ、完膚なきまでにやっつけるには寄り添いたくなるような敵キャラではダメなんだけどね。

Comments

[セレンディピティ]

まだ～むさん、こんばんは。
スパイダーマン好きなので、本作も公開時に気になっていたのですよね。
アクションシーンがすごいというのも話題になっていましたが
是非一度体感してみたいものです。
早速AmazonPrime をチェックしなくちゃ。

ストーリーは過去のスパイダーマンを合わせたような内容になっているのですね？？
日本のアニメ風キャラクターまで登場するなんてびっくり。
いろいろ詰め込んでも違和感がないというのがすごいですね。

[ボー]

気分アゲアゲ。燃えるわー。かっこいいわー。勇気でるわー。笑えるわー。
と、自分の記事を見直したら、書いてました。というか、それしか書いてない
（笑）！　がっくりだわー。

[ノルウェーまだ～む]

>セレンディピティさん
>
最初に2次元のジャパニーズアニメが登場した時は、CGアニメの中に２次元があると、同じ「アニメ」でありながら凄い違和感！と物凄く驚いたのですが、だんだんと「あり」になっていくのが逆に不思議な感覚でしたよ☆
大筋は王道中の王道なんですけど、スパイダーマン好きならきっとかなり楽しめると思います！！GWに息子さんと是非！

[ノルウェーまだ～む]

>ボーさん
>
きっとよっぽどテンション上がったのでしょうね～（笑
ちなみに私この記事を書くまで「スパイダーマン　スパイダース」という題名だと思い込んでいました。

[にゃむばなな]

この作品の素晴らしさは、困っている人々を助けてきたヒーローも困っていたら助けてもらってもいいじゃないかというところですよね。
それがスタン・リーの言葉に凝縮されているのがいい！
真のスーパーヒーローたるものが何かがスタン・リーから語られるのは、やっぱりいいですよね。

[ノルウェーまだ～む]

>にゃむばななさん
>
その通りですね～
スパイダーマンはどのシリーズでも共通して、スーパーマンのようには完璧なヒーローではないというところがいいんですよね♬
その最たるものがマイルスなのでしょう☆

[ノラネコ]

これがアリなら、もう実写キャラとの共演もアリかと。
トムホの次の映画でも過去スパイディが勢揃いするみたいだし、SONYレーベルは本家ディズニー／マーベルよりも色々ゆるいので、実写とアニメが入り乱れてのバトルロワイヤルを期待しちゃいます。

[ノルウェーまだ～む]

>ノラネコさん
>
わぁ～その手がありましたか！？
夢は無限大ですね～～
CGと平面２次元アニメが共演できるなら、今はもう実写との競演もアリなのかもしれないですね☆
その代わりトムとジェリーや「マスク」的にコメディ要素が強くなっちゃうかも・・・

[メビウス]

まだ～むさんこんばんわ♪コメントが遅れて申し訳ありませんーー;

近年のCGアニメーションもアクション映画と同じく凄い映像や演出ですっかり目が肥えていたと思っていたのですが、本作の手法はとても斬新で、そこに好きなヒーローでもあるスパイダーマンに平行宇宙諸々加えてと、公開当時は個人的に驚きと興奮が冷めやらなかったですね。それくらい好きな作品になりました＾＾
デジタル版とかも購入して定期的に鑑賞してるんですが、まだ全然飽きてませんねｗ

[ノルウェーまだ～む]

>メビウスさん
>
すごい～定期的に鑑賞なさっているのですね！？
確かに何度見ても新しい発見がありそう♬
もう出尽くされたように思われた映像技術でも、まだまだ発展の余地ありっていうのが映画ファンとしては嬉しいですよね。今後も楽しみです～～！