友達に会いにふらふら出掛けないという条件付きで息子が帰省したので、食事の用意が大変だけど、彼が加入しているネトフリを見られるというお得な特典が付いてきた!
さあ、短い期間で何本見られるか??
「マンク」2021年アカデミー賞撮影賞・美術商受賞
不朽の名作「市民ケーン」の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツをゲイリー・オールドマンが熱演。
事故で大腿骨を骨折するも、人里離れたロッジに缶詰になりアルコールを断ち切りながら締め切りまでに脚本を仕上げなければならないマンクは、かつて懇意にしていた新聞王チャールズ・ケーンの生涯を社会風刺とハリウッドの裏側も含め脚本に書き上げた。
自分がモデルになったことで激怒したケーンだが、マンクは自分が共同脚本の一人だということを明記するよう念押しし、遂にオスカーを手にするのだった。
「市民ケーン」を未見だし、物凄く沢山の人物が登場するけどモノクロなので見分けにくいし、なかなか面白くならないし~~しかしマンクを演じるゲイリー・オールドマンだけ見てれば充分面白いのだと最後には気付くのだ。
アメリカでは有名なマンキウィッツと新聞王を知らない人には、不親切な展開。でも当時のハリウッドの様子や、昔のフィルムっぽさを出した映像は本当に素晴らしく、冒頭の波打つスクリーンに映し出したような文字がゆらゆらしているところからテンションは上がってしまうのだ。
「6アンダーグラウンド」
メイケル・ベイ監督のド派手なアクションが炸裂しまくる『アメリカ版必殺仕置き人』
非合法に悪を消し去りたい6人は、1(ライアン・レイノルズ)を筆頭に自らの過去を消し存在を幽霊として、互いをナンバーで呼び合い各自の高いスキルを最大限に生かして悪人を成敗していた。
イタリアンマフィアから逃れた6人は、中東のトゥルギスタンの独裁政権で市民を苦しめる王から弟のムラットを救い出し、政権交代に手を貸すミッションに挑むのだが・・・
石畳の遺跡の街イタリアの市内で車はぶっ飛び、派手に爆発・発砲で、いったいどんな撮影方法を行ったのか?貴重な建造物や路面に傷がつくのでは?と別の意味でヒヤヒヤしちゃった。
とにかくアクションがカッコよく見えるシーンの連続で、本当にこの監督は痺れるアングルを良く知っていらっしゃる♬といった仕上がりになっている。
それは裏返してカッコいいシーンだけを撮影して繋ぎ合わせたつぎはぎ感が強く、脚本の粗さも目立つものの、コンプライアンス関係なしな配信ならではの王道ド派手アクション映画として、テンションMAX間違いなし☆
「セル」(2016年)スティーブン・キング原作
映画サイトでの評価は低いものの、実は深いメッセージがある
別れた妻に電話を掛けるが拒絶されるクレイ(ジョン・キューザック)
空港ではスマホを使っていた人が次々と凶暴化し襲い掛かってきた。命からがら地下鉄へ逃げ込み、数名の生存者(サミュエル・L・ジャクソン)と共に妻がいる家へ息子を助けに向かう。路上では集団でゾンビと化した人々が襲ってくるが、夜になるとデジタル音を出し充電しているかのように静かになった。たどり着いた家で見たのは・・・
知らずに見たらゾンビものだった。キングらしく怖がらせるシーン大集合で辻褄などお構いなし(褒めてます)なうえ、ゾンビをやっつけながら旅する王道なのだけれど、ラストのバッドエンドはある種、スマホの依存に警鐘を鳴らす見事な暗喩がこめられてるのかも?
「アイリッシュマン」The Irishman
実在したマフィアの殺し屋の手記をマーティン・スコセッシ監督が映画化。
まさか3時間29分もあるとは思わず2日に分ける羽目になった(≧▽≦)
トラックの配送で荷物を横流ししたフランク(ロバート・デニーロ)は、助けてくれた有能な弁護士に紹介されイタリア系マフィアのラッセル(ジョー・ペシ)の裏家業を手伝うことになる。
次に紹介された全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)とも懇意になり、家族ぐるみでの付き合いが始まる。
ホッファが年金の不正や裏社会との関係で投獄されている間に情勢は変化し、委員長の座を追われたことからラッセルとの関係も崩れていく。
ラッセルとホッファの間を取り持とうとするフランクだったが、遂にラッセルからの指示に・・・
中盤までは登場人物の多さに相関図が必須!と思うけれど、大物のマフィア5人くらいまで抑えておけば大丈夫!
登場人物たちはデジタル処理で若い頃から老人まで違和感なく年を重ねていて見事。
ジョー・ペシを見たことある~~~??と悩んでいたら、「ホームアローン」の泥棒さんだったwa♬
家族のために頑張っていたお父さんの寂しい晩年は、何とも虚しさが込み上げる。
こうして配信オリジナル作品もたくさん見ると、やりたい放題やってる・・・と言った印象(笑)いい意味でも悪い意味でも。
とにかく大御所俳優大集合でここまで魅せてくれる贅沢な作品はそうないのでは?
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この記事へのコメント
セレンディピティ
わ~、息子さんの帰省に思いがけないおみやげでしたね。(^_-)-☆
うらやましい限りです。
そしてこうしてラインナップを改めて見ると、
やっぱりNetflixは魅力的だわ~
どれもほんとうにおもしろそう!
アイリッシュマンは劇場で見ましたが、スコセッシ監督の集大成
ともいうべき、見応えのあるドラマでしたね。
市民ケーンはたしかAamazonPrimeにあった気がするので
この機会に見ておこうかしら。いつかマンクも見てみたいです。
車好きとしては、マイケル・ベイ監督のアクションもだ~い好きです♪
ごみつ
わ~、良いな~。ネットフリックスは魅力的なオリジナル作品がたくさんあるので入会したいけど、アマプラはやめたくないし、そんなにたくさん視聴出来ないので辛いところです。
「マンク」は劇場で見ました。「市民ケーン」は旧い映画ですが、当時としては非常に前衛的で斬新な作品で、「マンク」はそれを見事に表現してました。「市民ケーン」、お話も面白いのでいつか機会ありましたら。
「セル」はキングの小説が最高だったので、以前DVDレンタルで見ました。けっこうひどいお話ですよね。(;^ω^)
ラストのウォーキングシーンで流れる曲、大好きなんですが、この映画のせいでイメージがダークになってしまいました。(笑)
Gerry & The Pacemakers You'll Never Walk Alone
https://www.youtube.com/watch?v=QOXwzvk1WTc
「アイリッシュマン」は早く見たい!ツタヤのレンタルにもないのでいつ見れる事か・・。
マイケル・ベイのも面白そう!です。(*'ω'*)
ノルウェーまだ~む
>
毎度のことながら手ぶらで帰ってきましたがwwこのお土産で十分~でした♬
ド派手なカーアクションのマイケル・ベイ祭りも最高!でしたよ~
私は「市民ケーン」見ずに「マンク」を見たことを反省して、すぐにでもアマプラで見なくては!と思っているところです。
アイリッシュマンは3時間越えなので劇場で観るのは大変だったのではないですか??物悲しいラストが印象的でしたよね☆
ノルウェーまだ~む
>
でしょうでしょう?私もネトフリを諦めていたので、この機会にとマジで一気見しておりますっ!!
「マンク」は確かごみつさんが絶賛なさっていたな~と思い今回一番に観たのですが、先に「市民ケーン」を見ないとだったのですよね?後でごみつさんのレビューにもお邪魔しますね☆
ちなみにオリジナルの配信映画ってDVDになるのかしら?
にゃむばなな
でもこんな昔からフェイクニュースがあったという事実が一番の驚きでした。
『アイリッシュマン』はマーティン・スコセッシの集大成とも言える作品。
それを20世紀の名優たちが監督の盟友として演じているのも素晴らしい。
やっぱりマーティン・スコセッシの作品はこうでないと!
ノルウェーまだ~む
>
やっぱりですか~「市民ケーン」は一度チャレンジしたのですが、抑揚のない最初の語り部分で気を失いそうになって、以来まだ見れてないのです・・・(涙
「アイリッシュマン」はとっても楽しめました!ラストは切なかったです。
ノラネコ
両方を観るといろんな発見があって面白いと思います。
きさ
久々に観客一人でしたが。
ハーマンが『市民ケーン』のモデルだったハーストと情婦のマリオンと親交があったという話は初めて知りました。
モノクロだし地味ですし観客に親切な作りではないですが、見せますね。
主人公のゲイリー・オールドマンはじめ俳優陣は好演していました。
ノルウェーまだ~む
>
そうなんですよ~
それですぐに「市民ケーン」も見始めたのですけど、ちょっと寝不足も手伝って冒頭の、あの昔ならではのナレーションで躓き、まだその先にいけてません(涙
ノルウェーまだ~む
>
ゲイリー・オールドマンが見事でしたね☆
彼の演技を見る映画だったのだと思います。