かねてからいつか習ってみたいなと思っていたのが、割れたり欠けたりした食器を漆と金を使って修復する「金継ぎ」の手法。
古き良きものを大切にしていく文化と、日本人の繊細さが生み出す世界唯一の「漆を使った食器の再生方法」は、実は海外でも重用されていて、ロンドンにいた頃、お友達からアンティークのものを金継ぎで修復するプロとして日本からイギリスへ住み着いて長い事活躍している知人がいると聞いた時から、ずっと気になっていたのだった。
そんな折、セレンディピティさんがブログでご紹介なさっていた金継ぎのワークショップの記事を見て、これは!と思い立ちご紹介いただくことに。
Maders' Base ワークショップ「はじめての金継ぎ体験」都立大学駅より2分 通常6,600円のところ期間限定で4,950円
連れて行っていただいたのは、色々なクラフトを体験できるワークショップの工房が集まったビル。
テーブル貸し(?)になっているらしく、他のブースにはミシンや革細工・アクセサリーなどの材料や出来上がった作品が並んでいたり、上下階には大きな機械が設えてあってかなり大きな音を立てて何やら作業している様子?
先生はともするとミシンの音にかき消されるくらい穏やかに説明してくださる物腰の柔らかい若いお兄さん先生☆今風の見た目とのギャップも楽しい♬
今回私が持ち込んだのはこちらの3点。
ロンドンのポートベローアンティークマーケットで購入したJOHNSON BROsのティーポットと、1度目のノルウェーで購入した北欧シロクマのクリスタルオブジェでお馴染みのHadeland(ハーデランド)のサラダボウル。
まだ上手にアンティークのものを探せないときに買ったもので、今思えば買った時から既に注ぎ口が欠けていたのだった(涙)
ちなみに天然の漆による金継ぎは、古くは縄文土器にもみられる日本の伝統的な手法なのだそうで、本物の漆を使うと何か月もかかるうえにカブレる危険性もあるので、こちらでは食品衛生法に適した『なんちゃって漆』を使うとのこと。
先生の見本はこちら★
金色の継ぎ目が逆にいい味を出している。やっぱり和食器が似合うかも~
では作業開始!最初にうるしの代用素材とパテの2種類をよおくこねて、食器の足りない部分を修復し、しっかり硬くなったらでこぼこした部分をやすりで整える。もたもたしているとカチカチになるので、ちょっぴり気が急いてしまう~
この上に真鍮粉とうるし風塗料を混ぜたものを塗り、だいたい乾いたところで真鍮粉を刷毛でササっとコーティングするというのが一連の作業となっている。
ワークショップでは刷毛で真鍮粉を塗るところまで。この時点では乾いていないので、そっと持って帰り3日してから余分な粉を洗い流すと⇧のようになるというわけ☆
ちょっぴりぽってりしちゃったけど、ちょっとしたアクセントになってより一層愛着が沸いてきたwa
ちなみにレンジや食器洗い機、60度以上の熱は不可。普通に洗剤とスポンジで洗うことが出来る。
金継ぎといっても使っているのは真鍮粉だそうで、次第にこの金色は黒っぽくなってくるのだそう。
ティーポットはかなり大きく欠損しているので心配だったけれど、先生に相談すると大丈夫とのこと。パックリ割れたり欠損部があってもパテで上手に修復できる!
そもそもパテがぽってりしてしまったうえに沢山塗りすぎたのか、うるし風塗料&真鍮粉が重力で下方にてれ~んとたまってしまい、加えて慎重に持って帰ったつもりが乾かないうちに何かに触れてしまったらしく、最終的な仕上がりはちょっぴり残念なことに(涙)でも裏側だからいっか♬
皆さん誰もお喋りすることもなく真剣に取り組まれていたし、男性の方の参加者もいてビックリ。
私は手芸などは好きなほうで、いつも自分で工夫して作るばかりだったけど、知らない世界を教えて頂けて久しぶりのクラフト体験は本当に楽しかったwa!!
割れたお皿が無くても、先生が見事に割った(?)陶器を用意してくださっているので、手ぶらで参加もOK!
これぞ究極のSDGs!!持って帰るとき用の箱だけは準備して是非体験してみて~
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この記事へのコメント
ごみつ
あ~、セレンさんが体験していらした金継ぎ、早速参加されてきたんですね。
アクションが早い!
それに、とてもステキに補修が出来てて凄いです。
大切な陶器がもっと愛着わく物になりそうです。
何事も新しい体験は、自分にとっても良い刺激になりますよね。(*'ω'*)
セレンディピティ
わ~、すてきな記事にまとめられましたね。
いつの間にかこんなにたくさんお写真を撮られていらしたなんて
ちっとも気がつかなかったわ! さすがベテランブロガーですね。
まだ~むさんが金継ぎで修復されたアンティークポットと北欧のガラス器
とってもすてきです。ますます愛着がわきますね。
金継ぎ、いっしょにできて楽しかったです♪
ありがとうございました。
ノルウェーまだ~む
>
いつもモタモタしている間にやりそびれることが多くて、思い切って行ってみて良かったです!
特に日本では手に入らないものだったので、このまま捨ててしまうより大切に飾っておけるし(ポットは熱い湯を入れられないので)、何より久しぶりに物つくりをして楽しかったですよ~♬
ノルウェーまだ~む
>
こちらこそ、とっても素敵なワークショップに連れて行っていただき、本当にありがとうございました!!
なかなか一人だと逡巡した挙句やらないで終わってしまう事が多いので・・・
写真はパチパチ撮りまくったので、先生に叱られるのでは?と内心ビクビクしていました(笑
セレンさんのバリンと割れたお皿も見事に修復なさって素敵でしたyo!
先生のインスタにはもう一人の方のお皿もまだ掲載されてなかったけど、そのうちセレンさんの作品が登場したらお知らせしますね☆