渋谷区が行っている公共トイレを快適にするプロジェクト「THE TOKYO TOILET」で新しくなった公衆トイレを巡るお散歩の第3弾。スケルトントイレの1度目、イカトイレの2度目はこちら。
ようやく涼しくなったので、お散歩を再開したyo
出来上がりを楽しみにしていた隈研吾デザインの松濤公園にある「森のコミチ」トイレと、代々木八幡神社の「Three Mushrooms」を目指してお散歩へGO!まずは家の近所にある神宮前トイレから。
神宮前「THE HOUSE」
いつの間にかトイレに名前がついたみたい☆ ストリートカルチャーのパイオニアNIGO®のデザイン。
昔懐かしい小さなお庭のある可愛らしい洋風一軒家をイメージしたデザイン。昭和レトロが逆に?新しいということなのかな?
真ん中が誰でもトイレ、左右に男子女子に分かれた左右対称なつくり。
中も明るい白とミルキーグリーンで統一されていて、天井にはファンが回っている。女性トイレは個室が1つと別に洗面台というかんじで贅沢なスペースの遣い方。
あえてやっているのかもだけど、昔からよくある公衆トイレのスタイルだからか目新しさが無いなぁ~
鍋島松濤公園「森のコミチ」
国立競技場もデザインした隈研吾 氏のデザイン。
松濤のビックリするようなお屋敷を眺めながら行くと現れる、緑豊かな鍋島公園にぴったりのウッディなトイレ。
中央が誰でもトイレになっていて、マークがずらり。どんな人でも使えるっていう意気込みを感じる(下から2番目が意味不明)
トイレは4つのブースに分かれていて、秘密基地探検みたいに階段を上がっていくと誰でもトイレの背後にあるのはなんと!おこちゃま専用トイレ。近所の保育園児たちや子供が遊べるお砂場もあるので喜ばれるね☆
そしてその隣には男性用の「あさがお」のある個室が2つ、一つは杖を突いたデザインで手すりがついていて、非常に手厚い印象。
壁にも木材が使われていて、さすがデザインが素晴らしい!!
さてせっかくなので利用してみましょう・・・って、あれれ?女性専用が無い!?
ジェンダーフリーを意識するあまり?女性も男性も使えますトイレになっている!男性用のあさがおトイレが2つもあるのに??
そして残念なことにあまり清潔ではなかった!!!緑も多いせいかアリンコも歩いているし・・・
このトイレプロジェクトは清掃にも力を入れていて、維持管理をするための「トイレ診断士」がいるというのがウリではなかったのかしら?
水車小屋もある趣のある公園なので、ベンチで水分補給をしながらしばらく定点観測をしてみると・・・
なるほど~~この公園は路駐OKな道に囲まれているので、次から次へとタクシーの運転手さんや配達途中のバイクの人、公園手入れ中の作業員等々・・・沢山の男性がやってきて手前にあるこの「男性も女性もOKなトイレ」を利用していくのだ。勿論男性専用あさがおも使われるけど。
そして!!この公園で暮らしていると思われる路上生活の方が2人。
こんなのってあり?着替え可能なフィッティングボードまであるのに、お化粧直ししたい女性が気持ちよく使える専用のトイレが無いってあんまりだわ!私は声を大にして言いたい!ジェンダーフリーについてもう一度よく考えて!
LGBTの方が使いやすいようにする為に、女性が気持ちよく使えるトイレを全く無くしちゃうってどゆこと!?性差別を無くす=ジェンダーレスで片づけるという発想の貧困さ。
このデザインを提案した時に、誰かNOと言えなかったのか?高名なデザイナーだからクレームを付けられなかったのか?それともジェンダーレスを意識し過ぎたためにトイレの本質的な事が見えなくなっていたのか?はたまた企画の段階から女性目線の意見を取り入れようとする気持ちがなかったのか?もしそういう事なら、まさにジェンダーがフリーになっていないと言わざるを得ないのだ。
誰でもが使えるトイレは、誰もが気持ちよく使えなくては意味が無いのに!!
代々木八幡公衆トイレ 「Three Mushrooms」伊東豊雄 氏デザイン
代々木八幡神社の境内入り口に3つのキノコ発見!!
一見白かった壁が薄汚れたのかな?と思わなくもない茶色のグラデーションも、大好きなキノコなのね♬と思えばとってもキュート☆
こちらにはちゃんと女性用個室が2つあり、中はシンプルだけど個室内に手洗いが付いていて清潔だし完璧☆
夜は光るキノコみたいになるらしい♬
神社の緑を背に女性用キノコ、ユニバーサルきのこ、男性用キノコと分かれており、男性用には個室の他に2つのあさがおが設置されている。
この狭いスペースを立派に有効利用していて素晴らしい☆
関係ないけど提灯の名前が気になったのでパチリ(爆
このあとせっかくなので代々木八幡神社をお参り。
境内にはなんと!代々木八幡遺跡があり、発掘調査で見つかった住居跡に竪穴住居が復元されていた。
神社と遺跡の取り合わせにびっくり~
境内からは縄文時代の土器や石器が出土していて、後で分かったのだけど神楽殿の横に出土品と縄文人の生活を紹介したスペースがあるのだそう。見逃してしまったので次のお散歩のときにまた見てみようかな☆
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この記事へのコメント
セレンディピティ
トイレをテーマにした散策、というのもおもしろいですね。
隈研吾さんのトイレは、以前ネットで紹介されていて、写真を見たことがありましたが、見た目おしゃれでも、実際に使う人の視点が欠けているのは残念ですね。最近の建築では、例えばコンサートホールなど、女性のトイレの個室の数を多くしたり、ずいぶん考えられているなーと感じるようになりましたが...。
ノルウェーまだ~む
>
公共トイレ巡りなんて誰も興味持ってくれないとは思うのですけど(笑)目的なく散歩するのが苦手で、全17か所が今年中にできるようなので、全てコンプリートするまで頑張ろうと思ってます☆
実際私も使ってみるまで、この事実に気が付きませんでした。観察するとある意味男性ばかり使用しているので、もう女性専用が無くてもいいやって思ったのかもしれないですが、女性でも気軽に使えるようにするっていうのが確かウリだったように思うのですよ~
様々な点で日本がまだまだユニバーサルな思考に追い付いていないと感じました。
latifa
あの後、全部の記事を凄く楽しく読みましたよ!
でもなー、私も憤慨しちゃった。
>鍋島松濤公園「森のコミチ」隈研吾氏の
とか、他にも女性専用を削ってしまった処もあって、ガーン!
あさがお?が2つもあるのに女性専用が無いって・・・。
でも最近はトランスジェンダーの人が入り難いとか何とかトラブルもあるみたいだけど、でもでもーー!
駅のトイレ、コンサート会場のトイレ、どこも女性のトイレの方が行列で混んでるのにね。
やっぱり女性デザイナーさんの設計のは良いなって思ったなー。
ノルウェーまだ~むさんの一軒一軒探訪して、実際入ってみての感想、素晴らしかったわ。行けないけど、堪能させてもらいました。ありがとう!
で、映画の感想も編集中なのか、コメントが書けなかったので、こちらで^^
そうそう、すごく同じ日常。
でも自由って素晴らしいのよね。
私も実家の親が異常にうるさく厳しくて凄く窮屈だったの。映画の役所さんみたいにお金持ちじゃなく平民だったんだけど。
毎日のルーティーンの中にもちょっとした幸せや楽しみをみつけて生きたいですね
私は、こうやって映画見て、ブログやって、時々お話して、ってのが密かに人生の楽しみの一つになっています♪
ノルウェーまだ~む
>
全てのトイレプロジェクト記事を楽しんでいただけて嬉しかったです!
女性専用を無くすなんて酷いでしょう?スケルトントイレ等は、夜暗いときに変な人が潜んでいないか確認し易いっていうのがウリだったはずなので、誰でもトイレしか作って無いとかもう有り得ない!って驚いたわ!
プロジェクトの初期から書いてるから当のプロジェクトの人が見てくれないかな?と思っていたんだけど、女性専用の個室に関しては何ら影響を与えてないところを見ると、誰も見てくれてないな?とプンスカしている私ですwww
映画の平山の生き方はとても共感出来て、実にホッコリしましたね☆
私もブログで見つけた小さな出来事をこうしてコメントでやり取りできるのが日々の細やかな歓びになっています。latifaさんいつもありがとうございます😊