ひたすら真っ直ぐ走るだけの映画なのに、何故にこんなに面白いのだろう!?
(ここからややネタバレ)
ワイスピのような派手さも無いし荒唐無稽を一切排除しているのに、尚スリル満点。
鉱山事故の怪しい経営陣や、自らの命の危険を冒してまで策略に加担する輩は、いったい見返りは幾ら貰えるわけ?などと野暮なことは置いといて・・・
そんな悪役の動機としては頭をひねる脚本の不自然さを凌駕するほど、割れそうな湖に張った氷の道をただひたすら走るスリル!!
「アイス・ロード」 公式サイト
ダイヤモンド鉱山で崩落事故が起き26人が閉じ込められた。30時間以内に助け出さなければ窒息死してしまう。
ガスが充満していく中で助けられる方法は重さ30tのガス抜きの装置を届けるしかない。しかしその為には凍った湖をトラックに載せて突っ切らなくては間に合わない。春先の閉鎖されたアイスロードを抜けて命がけでマイク(リーアム・ニーソン)はトラックを走らせるのだが・・
リーアム兄さんあるあるで、今回もテーマは『家族を助ける』
実際鉱山に閉じ込められている中にマイクの家族はいないけれど、一緒にトラックに乗っている『弟を助ける』ことが様々な原動力となっていることに変わりはない。
それにしてもさすがのリーアム兄さんもお年を召しました☆ 防寒着を着ていたら普通のおじい様だし(笑
そんなリーアムが実際に極寒の湖で割れた氷に落ちるシーンを撮影するなど、年齢を感じさせないアクションでまだまだ頑張ってくれているのは本当に嬉しい☆
とにかく寒い。
見終わると体の芯まで冷え切ってしまうので(気分的に)出来れば十分暖かくして観に行ってほしい。
それにしてもトラックが氷の湖に沈んでいったり、ミシミシと割れていく様子は実際の氷上で撮影したからこその迫力があり、映画的というより撮影の過酷さを想像して尚スリルが増してしまうのだった。
早い段階でトラックは横転してしまうのにちゃんと立て直して凄い!リアルに現実的な方法を見せてくれて、ちょっと感動してしまったwa!ワイスピみたいに磁石でバーン!とかじゃないんだもの(笑
ところでノルウェーでは冬の救急隊は車の後ろに必ずボートを積んでいる。
冬は湖や池、湾の中では海の上でも氷が張って、アイススケートを楽しんだり穴を開けて釣りをしたりするのだけれど、たまに氷が割れて落ちる人が居るため、常にボートを準備して出動できるようにしているのだ。
本来なら鉱山に閉じ込められた人たちで映画が一本出来るのに、今回は救出するために頑張る人たちが主役というのも着目点が面白い。
とはいえ、あまりにサラッと流してしまうので鉱山の中の人間ドラマが薄いし、もし26人が命を落としたら莫大な補償が必要になるのに、それを超えるいったいどんな利益が発生するのか見え難かったのは残念なところ。
しかもあそこまで苦労して届けた装置で、どうやって助け出されたのかも端折られていて・・・
見終わったらサウナに直行したくなる!せめて熱々のスンドゥブでも食べましょうか☆
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この記事へのコメント
セレンディピティ
私も今日、ひょんなことから見に行ってきました。
もっと単純な話だと思っていたので
思いのほか楽しめちゃいました。
つっこみどころはたくさんありますが
悪役が意外としつこくて、最後の最後まで追ってくるので
はらはらドキドキ、手に汗握りました。
おもしろかったですね☆
ノルウェーまだ~む
>
わはは!ひょんなことって!!(爆
自然の驚異と闘うところも、本当にスリル満点でしたよね~
私は撮影中氷が割れたり、湖に半分沈んだトラックをどうやって引き上げたのか?とかそちらが気になってハラハラしました!!
瞳
予告でみて気になっていました!(^^)!
リーアム・ニーソン、演技派からアクション派まで幅広く活躍していますよね。
アクションも、格闘とかはそれほどしないのに、とにかく頼れる感が半端ないのがスゴイと思ってます(笑)
映像見てるだけで寒そう~~。
温かいものが食べたくなりますね!(^^)!
ituka
時として、こういうリアル志向の映画に出くわすとやっぱりいいな~と思います。
これって本物のアイスロード作っちゃったんですよね。
CGばかりの映画では味わえない本物感がしっかり伝わってきました。
ワイヤーに足が絡まったシーンだけは映画アルアルでしたね(笑)
ノルウェーまだ~む
>
見ているだけで震えが来ちゃいましたよ~
スンドゥブかお鍋かおでんか・・・?温かいもの必須ですね。
いつもならアクションで負けなしなリーアム・ニーソンですけど、今度の相手は大自然なのでその点でもかなりスリルありました!
ノルウェーまだ~む
>
ワイヤーのシーンは作り物っぽかったですけど、それでも私かなり顔をしかめちゃいました!
全く起きない事故でもないところがリアルで…案外実際あんなふうにぐにゃ~~んってなるのかも?
荒唐無稽なアクションはさらりと安心して(笑)観られますけど、本当に起きるかも?な部分はハラハラしましたね☆
ここなつ
実際に極寒の地の居住経験がおありのまだ~むさんなら、アイス・ロードの恐怖は実感としてお判りでしょうねぇ。
私なんて、ケンワースの外に(修理とかで)出るだけで、「ダメ!凍え死んじゃう!」と心の中で叫んでいた位です。
>早い段階でトラックは横転してしまうのにちゃんと立て直して凄い!リアルに現実的な方法を見せてくれて、ちょっと感動してしまったwa!ワイスピみたいに磁石でバーン!とかじゃないんだもの(笑
↑はいはい!特にこれとかは、私も凄いと思いましたよ!
お話自体は、本をただせば、リスク管理を勘違いしてしまった経営者のおバカが招いたことだったと思います。
ノルウェーまだ~む
>
リスク管理の勘違いで人命を落とすとか、ありそうななさそうな・・・極端な話でしたけど案外悪徳経営者のいる国とかありそうですよね~
実際私、凍てついた駐車場で切り返しが上手くいかなくて、隣の車にこつんと当てたことがあって、30分ほど外で車の人とやり取りしていたら、凍えてそのあと3時間以上震えが止まらなかった経験あります(涙
瞳
そうでしたね!まだ~むさんは寒いころ劇場でご覧になったので、さぞや観終わって冷え冷え~になったでしょうね。
今頃観たので、氷や雪がとっても綺麗に見えましたが(笑)それでもやっぱりドキドキハラハラでした。
そうそう、リアルな立て直し・・でしたね。
橋のところも、滑り止めを使うとか、現実的でよけい、ハラハラしました。
新車のトラックのナンバー(トラックトラックトラック)に泣けました。
ノルウェーまだ~む
>
これも多分試写会だったと思うのですが、11月末頃なので本当に身体が冷え切りましたよ。
逆に今だとクーラー要らずでいいかも♬
新車のナンバー泣けましたよね~
リーアム・ニーソンが演じると、家族想いの設定が実にしっくりきて、余計に胸が熱くなるんです☆