もう泣けて泣けて・・・
姉として、母として妹を守りたい。その母性を見逃さなかった繊細な演出に、舌を巻くばかり。
「消えない罪」原題The Unforgivableネットフィリックス配信
保安官を殺害するという重罪で20年の服役を終えたルース(サンドラ・ブロック)は、何度手紙を書いても返事が来ない妹の消息を心配していた。街へ戻るとルースに世間の風は冷たかったが、保護観察官の紹介で職も得て少しずつ居場所を見つけていった。
昔住んでいた家を訪ねると、そこに弁護士が住んでいたことから事情を打ち明け妹を育ててくれた人に合わせてくれるよう懇願する。
そんなとき、ルースに父親を殺された保安官の息子たちはルースの居場所を突き止め復習の機会を狙って・・・
髪の毛ボサボサで疲れ切った服役囚をサンドラが好演。
「保安官を殺した」罪は、普通の発作的な殺人であっても特別に重たい・・・らしい。その辺、日本ではピンとこないし、とかく警察は映画の中では裏金を貰ってヤクザとつるんでいたり、特にアメリカなんて黒人を必要以上に痛めつけたりと、あまりいいイメージじゃないのだけど。
ただ邦題では「消えない罪」となっているけれど、原題の「許せない」といったニュアンスの方が内容的には合っているような気がする。
バイプレイヤーでお馴染みジョン・バーンサルがまた良い人のようなそれ程でもないような、いつものパターンで出演(笑
立ち直ろうとするのに、彼の余計な一言でハブられる羽目になるのは見ていて辛い。
ただ、アンジェリーナジョリーとサンドラブロックなら必ず倒されても立ち上がる!と脳内に刷り込まれているせいか、ここからの巻き返しを期待できて強い気持ちになっていく私。
妹が育てられている家の家族が登場してからは、フラグが立ってヒヤヒヤの連続。
なぜ、親切な保安官を撃つことになったのか?モヤモヤは最後にしっかりと明かされ、そこからは怒涛の涙が止まらない。
「妹は夜良く寝たかしら?あの子はなかなか寝なかったのよ。」の一言で、一瞬にしてルースが妹を娘のように育ててきたのだと理解する育ての母親の表情が秀逸。
言葉では何も説明がないのに、そこからラストまで一気にすべてを理解するくだりでは何度見ても熱い涙がほとばしる。
必見!!
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この記事へのコメント
セレンディピティ
今日は上司に合わせてお休みをいただいたので昨日が仕事納めでした。
朝からぼ~っとした時間を楽しんでいます。^^
この作品、Twitterで見かけて気になっていました。
サンドラ・ブロックといえば、明るくポップな役が多いですが
こちらはぐっとテーマが重そうな作品ですね。
お休み中にNetflixを登録しようと思っているので
久しぶりに彼女の演技派としての作品を見てみたいです。
(私は「しあわせの隠れ場所」が大好き!)
楽しみです。
Nakaji
なんかレビュー読んでるだけでもっと気になってきた!!!!
ノルウェーまだ~む
>
サンドラのヒューマンドラマといえば「しあわせの隠れ場所」ですよね~
あれに匹敵する良いお話でした。
刑務所上がりのボロボロな姿で熱演しています。
是非!ネトフリお試しの間に見て~~
ノルウェーまだ~む
>
ありがとうございます。
本当におすすめですよ~
私このところ劇場公開の映画より、配信のほうが良い映画に当たるんです。