マーベルのアベンジャーズシリーズを卒業した私だけれど、DC映画はちょっと気になる。
というのも、スカッとヒーローが活躍して終わるいかにもハリウッドな映画より、DCの屈折した感じが好きなのだ。
しかも普通にしていても影のあるロバート・パティンソンなら尚ぴったりなのでは!?
「THE BATMAN(ザ バットマン)」公式サイト
両親を殺されたブルースは復讐を誓い夜の街で悪党を一掃していた。
ある日、警察関係者や検事を狙った連続猟奇殺人が起き、知能犯リドラーが犯行声明と共にバットマンへの謎々をカードに残していた。
汚職にまみれた街の裏側を暴きながら、ブルースへの挑戦状を突き付けて来るリドラーはブルースの両親の殺害の秘密を突き付け、平静さを失ったバットマンは・・・
バットマンはロバート・パティンソンで9代目!!
私が最初に観たのはクリスチャン・ベール&ヒース・レジャーの「ダークナイト」これがあまりに素晴らしかったので、その後ベン・アフレック版とマイケルキートン版を見てみたけどジャックニコルソンのジョーカーのキワモノっぽいかんじが凄く嫌だったので、ある意味「バットマン」は添え物で実はヴィランの魅力がこのシリーズを支えていたのだと気付いた。
ところが今回は「バットマン」が主役として輝く作品に仕上がっていたのがとても印象的☆
社会現象にもなった「トワイライト~初恋」で爽やかだけど陰のある美青年を演じたときから本当にヴァンパイアじゃないかと思うくらい青白かったロバート・パティンソン(笑
その後あまり見かけなくなったと思ったら、実はアート系作品を目指していてほとんど無職になっていたらしいけど、「黒髪の痩せた男」役をやりたかったとのことで、今回はまさにそのもの!
目のクマメイク必要ないくらい目が落ちくぼんでるし(笑)立派なムキムキボディーも披露したけど、大量にプロテイン飲んでも頬はコケたままに仕上げるって凄いわっ☆
そしてまだ感情を抑制出来ず復讐心でカッとなる「青さ」もあって彼にピッタリ☆
公式サイトに既に名前が挙がっているので書いちゃうけど、今回のリドラーは『屈折した青年をやらせたら右に出るものが居ない』ポール・ダノ。
歴代リドラーで私が知っているのはコミックを踏襲した全身みどりタイツのジム・キャリーなのだけど特にコミックファンでもないので、この手のザ・コミックなコスプレっぽいヴィランがとにかく苦手だった。
今作の現代でも通用するリアルなポール・ダノリドラーはとにかく最高!
SNSを駆使し多くの仲間を集めて、ほぼテロ行為を揺動するところは実にリアルで、荒唐無稽じゃないDCらしい重厚な「バットマン」の新たなシリーズが期待できる。
バットマンと言えば192㎝あるベン・アフレックみたいな体格のいい人物が定番で、今回もスーツの影響もあって大男に見えるけど、ロバート・パティンソンは痩せてひょろっとした中肉中背イメージ(実際は183cmあるらしい)が強かったのでシークレットブーツかな?と鑑賞中ずっと気になってしまった。
ちなみに今回のキャットウーマンのゾーイ・グラビッツは157cmというかわいさで丁度いいのね♬
一番の驚きは宿敵ペンギン。本当にペンギンのような尖った鼻を持っていて…と思った後で調べたら、なんとコリン・ファレルだった!!
微塵もコリン・ファレルがいませんけど?
映画は全体的に暗く、黒く、やたら雨が多くて見えにくいのだけれど、それがバットマンの雰囲気をより一層ダークに仕上げていて秀逸。
今後の続編にも期待が出来そう♬
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この記事へのコメント
きさ
ロバート・パティンソンのバットマン、ゾーイ・クラヴィッツのキャットウーマンを始め俳優陣が素晴らしい。
マット・リーヴス監督の演出も冴えています。
ジェフリー・ライト、ジョン・タトゥーロ、ポール・ダノ、ピーター・サースガードといった渋い役者が脇を固めています。
特にポール・ダノは良かったですね。
ペンギンを演じるコリン・ファレルは特殊メイクで素顔はわかりません。やりすぎ。
続編がありそうな終わり方なので、次回作にも期待。
ノルウェーまだ~む
>
ポール・ダノはマスク時とノーマスクとどちらも怪演が光っていましたね。
私もコリン・ファレルは余りにやり過ぎと思いましたよ。
特殊メイクでもどこかコリン・ファレルらしさを残さないと・・・
セレンディピティ
マーベルとDCの区別もよくわかっていない私。
アメコミは卒業の私ですが、バットマンは好きなので気になります。
でもたぶん見に行かないかな...。
最後の写真はコリン・ファレル?!
何度見てもわかりませんでした。
たしかにこれはやりすぎですね!
ノルウェーまだ~む
>
どちらもアメコミなのですけど、マーベルはよくご存じのアイアンマン~アベンジャーズですね?DCのほうはバットマンとスーパーマン、ワンダーウーマン、スーサイドスクワット、ジョーカーあたりです。
全体的にトーンが暗めで対象年齢を高めに設定しているかんじかな?
最後、全くコリン・ファレルと気が付きませんよね?これでは正直表情も出にくいし、彼でなくても…と思いますが、確かにやたら登場するので脇キャラじゃないな?と感じました。
にゃむばなな
まさに『トロピック・サンダー』のトム・クルーズ級でしたよ。
一方で映画本編は暗い映像と暗い物語が見事にバットマンの心の闇とリンクしているのがいいですね。だからラストの夜明けに希望を感じる。
ますます続編への期待が高まってしまいますね。
ノルウェーまだ~む
>
そうなんですよ~
終始暗いし雨が降って目に入りそうだし(笑)良く見えない状態なのですけど、希望が持てるシーンは朝焼けが美しくクリアでその対比が見事でした。
ファルコーネは誰だか考える前に薄暗い部屋の中でもサングラスなのが気になっちゃって・・・(笑
風情☭
おっしゃる通り DC はヴィランの魅力がこのシリーズを支えていると
思います。
ティム・バートン 監督版からその傾向にありましたしね。
今までの バットマン にはなかった SNS を多用した現代的なヴィラン
の登場に、また新しい機軸が加わった感じもしましたし、アクション
控え目、謎解き多しの展開もオモシロかったです。
とにもかくにも続編が楽しみです♪ (゚▽゚)v
ノルウェーまだ~む
>
ある意味謎解きバトルなのは、今までのバットマンと違いますね。アクション好きの人にもサスペンス好きな人にも楽しめる感じになっていました。
ただ、結構謎解きは執事のアルフレッドにお任せな所もあって、案外ブルースはそこまでキレ者じゃないの?って思っちゃいました(笑
ノラネコ
このかなり青臭いブルースを見ちゃうと、クリスチャンは貫禄あったなあと。
まあ本作はまだ自分の正義に迷ってる若者じゃないと成立しないので、これで良いのですけど。
ノルウェーまだ~む
>
ええーっ!?クリスチャン・ベール相当落ち着いて仕上がっているかんじでしたよね?
青臭さがこの映画の非常に重要な部分であったから、年齢はともかくロバート・パティンソンはぴったりでしたよね?
そういう意味で、彼がこれからどう貫録を付けていくが正念場な気がします。
ごみつ
先日、眼の手術をしたのですが、その直前に見に行ってきました!
遅ればせながらのコメントになりますが、凄く良かったですよね。
予告篇で見た時は、「何か、ますますダークになっていくな~。ちょっとやりすぎなんじゃないの?」とか思っちゃって、それほど期待していなかったのですが、蓋をあけたら素晴らしかった。
バットマンになって2年目の物語。復讐にとりつかれているバットマンとリドラーは合わせ鏡の様に、実は全く同じキャラクターなんですよね。
しかも、序盤は猟奇連続殺人を追うディティクテブストーリーになってるのも新鮮だった!
そしてバットマンがヒーローとして目覚めていくまでの成長譚になってて、3時間なんてあっという間でした。
ちなみに私のバットマン映画ベストは「バットマン・フォーエヴァー」だったりします。(;^ω^)(爆)次がノーランの「バットマン・ビギンズ」です。
ノルウェーまだ~む
>
ええーっ!!?それは大変でしたね?
今はもう大丈夫なのですか?くれぐれもご無理なさいませんように☆
バットマンは画面もダークでしたから、眼の方に負担がかかったのでは?(笑)
正義を盾に自らが悪へ落ちていくか、ちゃんとした正義に目覚めるか表裏一体なかんじが見事でしたね。
このところのダークヒーローは全てその傾向にありますけど、バットマンは別格な気がします。
ところで「バットマン・フォーエバー」ですか!?きゃー
ふじき78
私、ヴィランがすんげえイカレタ奴が好き。それはアメコミ映画が怪獣映画の延長みたいな見方で見てるからかもしれない。
だから、私、この映画では特別な技能もないのに度胸と体一つでバットマンとタメを張るペンギンが好き。
ノルウェーまだ~む
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なるほど~!?
そもそもアメコミのキャラクターですものね。漫画チックで全く問題ないし、むしろそれを楽しむのが正統派かもしれません。
私は人間味のあるキャラが好きなので、よりリアリティを追求してしまいがちです~
SGA屋伍一
パティンソン氏、少し前の『テネット』も良かったですよね。いろんな役が出来るんだなあと。『トワイライト』の顔の青白いイメージが完全に拭われました。今回もなかなか日の当たるところが苦手そうだったけどw
ノルウェーまだ~む
>
パティンソンくんは日の当たるところ苦手キャラがぴったりですね。
白塗りなしでイケるところが凄いと思います。
ジムキャリーのリドラーは緑色が鮮やかすぎて、ほぼ「マスク」でしたけど、あのアメコミならではの赤い髪色に普通に染める若者が続出する未来が来るとは、当時誰も思わなかったでしょうね(爆