単にご主人が甘えているだけな気がするけど、深い所にイスラムの血が垣間見えるような気がしたので、今回はイスラム圏の映画をチョイスしてみた☆
「別離」 イラン(2011年)

別離 (字幕版) - レイラ・ハタミ, ペイマン・モアディ, シャハブ・ホセイニ, サレー・バヤト, サリナ・ファルハディ, ババク・カリミ, アスガー・ファルハディ, アスガー・ファルハディ, アスガー・ファルハディ
シミンは娘の教育の為に街を出ようとするが夫のナデルの同意を得られないことで離婚を決意した。ナデルは重度の認知症の父を自分で面倒見ようとヘルパーの女性を雇う。幼い子供を連れて仕事に来るヘルパーは厚い信仰心から父親のシモの世話ができないと訴えるも、職を失った夫の代わりに仕方なく通っていた。ある日ナデルが帰ると父は手首をベットに縛られ倒れており・・・
重たい映画が好きな私でも胃のあたりがズシンと重たくなり、途中で休憩をはさんだくらい。この映画は介護の本当の大変さが描かれていて実にリアル。
加えて宗教の縛り、イスラム圏にありがちな(?)高圧的で話を聞こうとしない夫からの精神的圧、金銭的問題とがんじがらめにされるのは女性ばかりなのだ。そもそもあんなマント羽織って介護職とかムリ~
とはいえ誰も間違ってない分、余計に辛い。ラストの父にも母にも気を遣う娘の涙で声をあげて泣いてしまった・・・
「ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を」
アゼルバイジャン・ドイツ合作(2018年)

ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を(字幕版) - ミキ・マノイロヴィッチ, ドニ・ラヴァン, パス・ヴェガ, チュルパン・ハマートヴァ, マヤ・モルゲンステルン, フランキー・ウォラック, ボリアナ・マノイロワ, イルメナ・チチコヴァ, レオニ―・ガイシンガー, ファイト・ヘルマー, ファイト・ヘルマー
落とし物のブラジャーの持ち主を捜し歩くシンデレラ的お話(?)全編台詞なし!!
定年退職を迎えた真面目な鉄道運転士は、最終日に引っ掛けてしまった洗濯物のブラジャーを持ち主に返そうと、線路沿いの家を一軒一軒回っていた。
追い返されたり夫に疑いを掛けられながらも、何故か皆ブラを付けて見せてくれるが、なかなかピッタリと合う人がいなかった。
犬小屋に住む少年と協力をしてあの手この手で捜索するが、遂に勘違いした夫たちに殴られ線路に縛り付けられてしまう・・・
思えばとんだふざけた設定なのだけど、荒涼とした山々が連なる大自然から、列車が来るたびに洗濯物を外したり線路上でチェスをしている人たちがテーブルをどけたりする狭い町(花やしきのジェットコースターみたい)とか、初めて見るアゼルバイジャンという国に興味が搔き立てられて目が離せなくなる。
普通ならどう考えても変態のする事のようなのに、定年したおじいが大真面目にブラを持って右往左往する姿にほっこりしてしまう。要するにアイテムがブラなだけで、ブラウスでも良かった話なのだけど(笑
イスラム圏でありながら皆女性は奔放で、頼んでもいないのにブラを着けて見せるなど意外な一面も発見。
特にラストはほっこりして90分と短いのでさっくり見られるおすすめ映画。
「もうひとりの息子」 フランス(2012年)

もうひとりの息子(字幕版) - エマニュエル・ドゥヴォス, パスカル・エルベ, ロレーヌ・レヴィ
外国版「そして父になる」イスラエルとパレスチナ家族だからもっと複雑だけど
兵役検査に引っかかったイスラエル人の青年。紛争の最中、避難した時に出産した子供を取り違えられたと聞かされた両親は困惑する。産婦人科医の母は変わらぬ愛を注いでくれるが、ミュージシャン志望の青年は壁の向こうのパレスチナに住む音楽一家の実の両親を訪ねていく。
一方、パレスチナ人の青年はフランスの大学の医学部へ進学が決まっていたが、事実を知った実の兄から敵だと冷たく当たられて・・
取り違えが起きていたとはいえ、育ててきた息子に変わらぬ愛情を注ぎ互いの家庭をすぐに尊重し合う母親に対し、息子のことよりも敵対心をむき出しにする父親たちのなんと愚かなことか?
逆に息子同士は打ち解け、互いの文化をスポンジのように吸収していく。人種も国も言葉も宗教も関係なしに、人はその遺伝子と環境が作り出すのだと実感できる話。紛争も壁も作り出すのは大人たちのエゴでしかない。
ケガを負ったイスラエル人青年が「死んだらどっちの葬式をするの?ユダヤ式?イスラム式?」と笑いながら問うシーンが印象的。

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この記事へのコメント
瞳
「別離」は練られた脚本に唸りましたが・・・観ていてとっても疲れてしまう、辛い作品でしたね。
>ラストの父にも母にも気を遣う娘
これがね~~、涙が出ちゃいますね(>_<)
「ブラ!ブラ!ブラ!~」こちらはとっても楽しそうですね。
レビュー読んでるだけで笑ってしまいました(*^-^*)
シンデレラのガラスの靴じゃなくってブラジャー!しかも持ってくるの、おじいちゃんって!!
でもちゃんと付けてくれるんですね!(爆笑)
これ観たいです(*^-^*)
ノルウェーまだ~む
>
「別離」はずっと気になっていた作品だったんですけど、こんなにリアルな辛さとは思ってもみませんでしたよ。
誰にでも、そこらじゅうで同じような事が起きていそうで…
それだけ身近なだけに辛さが染みました。
「ブラ~」は本当におすすめ!色々なタイプの映画をご覧になる瞳さんならきっと気に入って頂けると思います!
ちょっぴりフランス映画っぽいんですよ☆是非!
瞳
「ブラ!ブラ!ブラ!」観ました~♪
ヌルランの持ち主探し!最後は結構過激?になってビックリしました!(^^)!
でも哀愁溢れる眼差しになんだか許せちゃう。
ラストはほっこり、良かったですね(一時はどうなることかと・・・)
雄大な山並みやあの住宅街!私も映像に見入りました。
カラフルなインテリアや女性たちのファッション、おとぎ話のような世界観でもありましたね。
面白いの観れて良かったです。オススメありがとうございます。
ノルウェーまだ~む
>
きゃあ!早速見てくださったのですね!?
これ、いいですよね~?
知らない国の普通の暮らしを垣間見ることが出来て、それが何より興味深かったです。
夜2階から忍び込んだりしたら、そりゃ旦那たちからボコられるのも判らないでもないですが、かなり過激でびっくりしましたよね。求婚するときの手土産も笑いました。
セレンディピティ
「別離」見ました!
http://serendipitydiary.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-2e25.html
ファルハディ監督は大好きな監督のひとりですが、本作も見応えがありましたね。
結末を見る者にゆだねる、という作り方もファルハディ監督ならではですが、見る側もどうすればよいのか... 何度も考え、考え、堂々巡りに陥ってしまいます。ラストの娘の心のうちを思うと、なんともやるせない気持ちになりますね。
もうひとりの息子も心に残った作品です。(なぜか過去記事が見つからない)「そして父になる」とはくらべものにならないほど事実を知った時の衝撃は大きかったと思いますが、どちらも理解ある愛情あふれる家庭であったことが救いでしたね。
そして「ブラ!ブラ!ブラ!」公開時に気になっていましたが、まだ~むさんのお話をうかがって、ますます見たくなりました。楽しみです。^^
ノルウェーまだ~む
>
イスラム圏の映画には重厚なものが多いですよね。「別離」も「もうひとりの息子」も素晴らしい作品でした。
どちらにも共通しているのは、『どうにもならない事実』だと思います。
特に「別離」のラストはホントやるせないですね…
夫婦も「何度も話し合った」と言っていましたが、多分考えても答えは出ない事なのでしょう。
「ブラ!ブラ!ブラ!」は公開した時ご存じでしたか??私全く知らなかったので、面白い作品見つけた!ってうれしくなっちゃいましたょ☆