ああ、これは全く評判どおり☆この年に見ていたら私もベストに入れていたかも。
「17歳の肖像」で高校生だったキャリー・マラガンがすっかり大人になって怪しげな女性を好演している。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」 公式サイト
コーヒーショップでやる気なく働く30歳のキャシー(キャリー・マラガン)は、夜な夜なバーで泥酔した振りをして、自分をお持ち帰りした男に鉄槌を下す日々を送っていた。
実は医大を中退したキャシーには親友を亡くした辛い過去があり、彼女を死に追いやった人たちへの復習を企てていたのだった。
年ごろの娘を心配する両親だったが、そんなキャシーも再会した同級生と恋に落ち、やっと人並みの幸せをつかんだように見えたのだが・・・
化粧っ気もなく中学生みたいな服装のキャシーが、恋をして次第に洋服やカフェの中までキュートな色合いに満ちていく様子は、さすが若い女性監督ならでは☆ ここらへんはキュンなラブコメターン。
冒頭からいきなり夜のバーでスリリングかつダークな世界へ引きずり込む手法は見事。
このポップな色合いと謎に満ちてヒヤヒヤするサスペンスフルなギャップがまた面白い☆
公開当時の評判から勝手に『韓国映画』並みに愚かな男たちにバイオレンス的にリベンジを果たす映画かと勝手に思って腰が引けていたのだけど、実際は「コラッ!」と言うだけの、意外にもどちらにとっても寸止めな展開に拍子抜けしていたら・・・
彼氏が同級生ということでおおよその結末は予測できたけど、初めから詳細を明らかにせず徐々にジワジワと真綿で首を絞めていく怖さがたまらない♬
それにしてもこんなに爽快なラストなのに胸が苦しい映画って今まであったかしら?
『酔っぱらった(もしくは薬を盛って酔わせた)女性をレイプし動画を仲間にシェアして面白がっていた』事がどれだけ人の人生を狂わせるか、つまりこれはイジメ動画拡散と同等で実は立派な社会派の映画だったというわけ。
だからこそこれだけ胸がざわつくのでしょう。
インタビューで監督が「誰も悪い人が出てこない映画」と話していたけど、これ間違いなく男が悪いからね?

プロミシング・ヤング・ウーマン(字幕版) - キャリー・マリガン, ラヴァーン・コックス, ボー・バーナム, アリソン・ブリー, コニー・ブリットン, ジェニファー・クーリッジ, クリストファー・ミンツ=プラッセ, サム・リチャードソン, モリー・シャノン, クランシー・ブラウン, エメラルド・フェネル, エメラルド・フェネル, マーゴット・ロビー, トム・アカーリー, ジョニー・マクナマラ, ベン・ブラウニング, エメラルド・フェネル, アシュリー・フォックス
この記事へのコメント
セレンディピティ
わ~、偶然ですが、私もつい最近本作を見たばかりです。
私も公開時は、バイオレンスな映画と思ってみるのを躊躇してしまっていたのです。
暴力的なシーンをまったく入れずに、でもメッセージはしっかり伝わってきて。
監督は女性の方だったのですね。なるほど納得です。
ふじき78
ノルウェーまだ~む
>
全くおんなじです~
勝手に男たちをバイオレンス的に成敗していく話と思い込んでいましたが、そう思わせるシーンを盛り込んでいるけど、実はカツを入れるだけっていうのも逆に良かったですよね。
最後は行きすぎな感じもしましたが、彼女はある程度覚悟していたのかな?って感じてました。
監督は女優さんもしている若くてクレバーな女性なんですよ☆
ノルウェーまだ~む
>
ヘタレなら大歓迎でしょう。
外で酩酊するのも考え物ですけど、ヘタレでなくても酔いつぶれたサラリーマンの財布を盗むことはしないはず☆同等に考えるのはなんですけど・・・
ここなつ
>インタビューで監督が「誰も悪い人が出てこない映画」と話していたけど、これ間違いなく男が悪いからね?
コレ、ホントですか!?私も絶対に男が悪いと思います。いや、動画を見たり拡散したりした女学生の罪だって思い。むしろ、「全員が悪い人」の映画のような気がしますが…
ノルウェーまだ~む
>
ねー?そう思うでしょう?
多分、皆悪ふざけのつもりでいて、正しく言うなら「悪い事をしていると思ってやっている人が出てこない」と言いたかったのだと思います。
先ず問題は「まるで誘っているような、ぐでんぐでんの女が悪い」と男たちが言っている事が重罪だし、いじめの動画拡散にしても周囲で止めずに笑って見ている、しかも面白がって動画拡散しちゃう奴らも全くの同罪なんですよね☆
でも拡散されて初めて罪が発覚する場合もあって、これが秘密裏になると・・・