言葉少ない息子だけど、映画の話では盛り上がれるので今年のお正月も一緒に映画三昧~☆
「燃ゆる女の肖像」 (2020年)フランス

燃ゆる女の肖像(字幕版) - ノエミ・メルラン, アデル・エネル, ルアナ・バイラミ, ヴァレリア・ゴリノ, セリーヌ・シアマ, セリーヌ・シアマ
離島のお屋敷で、自殺した姉の代わりに嫁に行くことになっている娘の肖像画を描くことになったマリアンヌは、なかなか心を開こうとしないエロイーズの絵に苦心していた。画家であることを隠して密かに絵を仕上げるが、本来の出来ではない事を指摘され顔を消してしまう。
互いの気持ちを知り恋に落ちる二人だったが、遂に美しい肖像画を仕上げ別れの時がやってくる・・・
大変多くの人が高く評価していた作品。評判通りに素晴らしかった~
ポスターの燃えているエロイーズは、象徴的なものかと思っていたらホントにスカートに火が付いたシーンだったという・・・
当時許されなかった女性同士の恋に加え、絵を仕上げたら二人の関係が終わるというジレンマ、画家としてのプライドと様々な要因が絡まって切なさも倍増。
冥界で振り向いてしまったオルフェウスの物語から、「振り返って私を見てと妻が誘ったのかも」と感想を述べたエロイーズは実際邸を出るマリアンヌに「振り向いて」と叫び『永遠の別れ』を告げる。画家として生きるマリアンヌ(詩人として生きるオルフェウス)想い出として冥界で生きる事を選んだエロイーズ。相手を愛しているからこそ、想い出の中でだけで生きていく決意をして、決して劇場で目を合わせなかったラストがより切ない。
「フェイク」 (1997年)アメリカ

フェイク - アル・パチーノ, ジョニー・デップ, ブルーノ・カービイ, マイケル・マドセン, ジェームズ・ルッソ, アン・ヘッシュ, マイク・ニューウェル, バリー・レヴィンソン
FBI潜入捜査官のジョーは偽名を使ってマフィアに潜入、なんとかのし上がろうとしている下っ端のレフティ(アル・パチーノ)に近づく。何かと目を掛けて貰ううちに絆が生まれ友情と職務の間で葛藤する・・・
ジョニデの作品だし評判も良いし、実話ベースの映画なのに何故か見てなかった!
アルパチーノがボス感が強く、どうしても下っ端に見えないので違和感がぬぐえないけど、最後まで目が離せない。若きジョニデが素敵♬
「友だちのうちはどこ?」(2021年)イラン映画

友だちのうちはどこ?(字幕版) - ババク・アハマッドプール, アハマッド・アハマッドプール, ホダバフシュ・デファイ, イラン・オタリ, アッバス・キアロスタミ, アッバス・キアロスタミ, アリ・レザ・ザリン
学校で友達のノートを間違えて持って帰ってしまったアハマッドは、その子が次に先生に叱られると退学させられると焦り家まで届けようとするが、大人たちは何かと用事を言いつけ行かせてくれない。遂に家を飛び出したアハマッドだが・・・
大人の「しつけ」と言う名の理不尽な要求に、何一つ思うようにいかない子供の、友達を想うピュアな気持ちに感動する。
私は子供の話を聞こうとしない母を見て反省、パパンは叱られてばかりだった子供時代を思い出して苦笑。その子にとって本当に大切なのは何かを考えさせられる。イランの子供たちって大変だなぁ~
まるでドキュメンタリーのように延々と繰り返されるアハマッドの苦労は、途中意識が飛びそうだけどこれはオススメ!
「インシディアス 序章」 (2015年)アメリカ

インシディアス 序章 (字幕版) - ダーモット・マローニー, Stefanie Scott, リン・シェイ, リー・ワネル, アンガス・サンプソン, Leigh Whannell, Jason Blum, Oren Peli, James Wan
母を亡くしたクインは霊能者の女性に交霊を頼むと、彼女はクインに悪霊が憑りついている事に気が付く。霊能術を引退していたエリーズだったが、度重なるクインの危機に立ち上がる。
インシディアスシリーズの順番を間違えて鑑賞(笑)ただし、これはエピソードゼロなのであながち間違ってはない?
来るなぁ~?と思ったタイミングでドンっと霊が登場するので、さして怖くも面白くもなかった。それにしてもアメリカのアパートメントは霊だらけなの??
息子のチョイスした映画祭りは毎年恒例正月からホラー多めになっちゃうのでこのへんで。この後見た「テリファー」とかスプラッターで最悪! 色々な方がオススメのベスト入り映画の配信が待ち遠しい~
この記事へのコメント
ここなつ
東京にお戻りになっているのですね?!
そして息子さんもコロナは大変だったでしょうが、帰省されていて何よりです。ご一緒にアマプラ観られるの羨ましいわぁ。
「燃ゆる女の肖像」良かったですよね!
正にオルフェウスがモチーフでしたね。
>相手を愛しているからこそ、想い出の中でだけで生きていく決意をして、決して劇場で目を合わせなかったラストがより切ない。
これこれ!正にコレなんだなぁ。あのエピローグには胸を締め付けられましたよね。
ノルウェーまだ~む
>
はい、何とか通常モードになっております~☆
息子と一緒に映画も良いのですが、私が希望する皆さんのオススメの良き映画は大抵見てしまっているらしく、今回は結構な数のスプラッタームービーに付き合わされたので、お正月早々参っております(笑
「燃ゆる女の~」のラストは実に秀逸でしたよね!劇場で観ていたら間違いなくその年のベストに入ってました!
瞳
息子さんと映画祭り~、いいですね(*^-^*)
ふふふ、ホラー多め(笑)
「燃ゆる女の肖像」素晴らしかったですね。劇中の音楽の使い方もファッションもキャストも大満足でした。
「友だちのうちはどこ?」これ大好きです。
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/blog-entry-1185.html
「少年が間違えて持って帰ってしまった友だちのノートを届けに行くという、まさにこれだけのお話なのに、
家々の光景やジグザクの道、ロバの鈴や風が抜ける音、すごく豊かな映画だと感嘆しました。
少年の揺れる瞳も良かったな~。登場人物たちがみんなすご~く自然でしたよね。
「フェイク」懐かしいです!!
latifa
うわーん、羨ましいなー、映画好きな息子さんと一緒に映画だなんてー!
あ、そういえば、他のブロガーさんの中に息子さんと映画の話が出来る方々がいらっしゃって、みんな良いなぁーー!!羨ましいなあー。
「燃ゆる女の肖像」
これ、良かったですよねー。とても印象に残っている映画です。
「フェイク」
以前見た事があるのですが、もう殆ど記憶に残ってない・・・。
「友だちのうちはどこ?」
これ、確か90年頃に岩波ホール・・かな?に、見に行ったのですよ。で、数年前再見したら、自分の感想が若干変わってたの。
少年が可哀想って、それを強く感じちゃってね。
映像とか雰囲気は独特で良いんだけども。
ノルウェーまだ~む
>
>こんばんは。
>
息子とホラーを見ているうちはまだ良かったのですが、調子に乗ってスプラッター多めだったのがお正月からちょっと…でしたyo
「友だちの~」ご覧になられていたのですね!?瞳さんのブログで探してみたのですけど、見つからなかったんですよ~
少年が大人に翻弄されているようで、最後に雷と共にピカッとひらめいたところはナイスでした。友達想いの少年にほっこりしまたね。
ノルウェーまだ~む
>
そうなんです~普段は全く喋らなくてスマホばかりの息子なのですけど、映画だったらリビングに留まってくれるので、ホラー多めでも「次は何見る?」ってかんじになってます☆
流石に正月早々のスプラッターは辟易としましたが(苦笑
「友だちの~」は少年が気の毒でしたよね~
大人が如何にいい加減で、自分勝手で、身勝手な事をしているかと、子育てをしてみて初めて気が付くことも多いのかもしれませんね。