義母が作っていた御霊供膳(おりょうぐぜん)を、今こうして自分で作るようになって、まだまだ勉強しなければならない事が人生にはいっぱい有るのだと身に染みた私。
そんな私みたいな新米さんの為にも、供膳日記を記録として残そうと思う。
ちなみに供膳は暗くなる前に下げて、仏様のお下がりを頂くのだそう。油ものはNG なのは料理が痛まない用にする古来からの工夫なのかも?
並べ方は白い炊きたてご飯の隣が汁物、真ん中は豆、左手前が香の物、右手前が煮物が基本型。
ネギやニンニクなど匂いのキツいものは使えない。
彩りが綺麗と思って使った紅芯大根などの酢の物も強く匂うのでオススメしない。
香の物は3切れだと身を切ると言って縁起が悪いので2切れか沢山盛るのだそう。
ご飯をこんもり丸くするコツは、白米を盛ってから小刻みに回転させていくと底の丸い部分が上部へ入れ代わる。この技は義母に習ってた❗
勿論精進料理なので、鰹出汁も使えないから全て昆布出汁で。白ご飯が基本と知らないときは、パパンの畑の枝豆で豆のご飯もしたけれど、故人の好きなものをお供えするのがベストと思うのでこれも有りかな⭐
四十九日までの毎朝作るのは大変なので、初七日までは毎日、そのあとは七日七日で作ると良いそう。
香の物や煮豆は成分表示を見て鰹だしを使ってなければ買ってきたものを使ってもOK
私は個人的に遺された人が少しずつ立ち直っていく為に葬儀や法要があると思ってるので、御霊供膳は出来るだけパパンの畑のものを使ってあげたかったし、パパンの間引き蕪がめっちゃミニチュアで、直径5cm の器にぴったり☆
これが四十九日法要の時の御霊供膳。気遣いた方がいるかな?途中からご飯の位置を間違えてる私。お坊さんに直されちゃった(笑
一番最初に作った白と緑ばかりの供膳から、最後はだんだんママゴトみたいに楽しくなってきたけど、ようやく供膳作りから解放されたと思ったら…
愛媛にだけ伝わる謎の風習「みんま」へとつづく…
この記事へのコメント
ごみつ
御霊供膳って、私も仏教徒なのに全然知りませんでした。
もう都会ではあまりやらなくなってるんでしょうか?うちの祖父母もやってなかったし。
御霊供膳の器セットって、アマゾンとかでも売ってますね!何だか、今回のまだ~むさんの記事、とても勉強になりました。
器の並べ方とかは、宗派によっても違うんですね。
それにしてもパパンさんの畑の収穫物で作れるなんて、お義母様も喜んでらっしゃるでしょうね。
そして「みんま」・・・。気になります!(; ・`д・´)
ノルウェーまだ~む
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興味を持って下さって本当にありがとうございます。
この手の記事はぐっとアクセスも少ないし…ションボリしておりましたが、少数でも情報を求めている人が絶対居るはず!と思い頑張って記事にしたんです〰️
ご祖父母様もやっていらっしゃらなかったとな⁉️うぐく…
うちは真言宗なのですが、ごみつさんのところは??
他宗派だと一汁五菜だったり色々みたいですね。義母は霊供膳の両サイドに「餓鬼の飯」というのを置いてました(2センチくらいの小さなおにぎり)がそこは省きました。こうして簡略化したり、そのうち無くなっていくのでしょうね。
今日は庭の松の剪定を1日かけてやって、手が筋肉痛でヨレヨレなので「みんま」は明日アップ予定です。楽しみにしてくださってありがとうございます❗
隆
もてなし、と言うと、派手さや豪華な食事とかが、イメージされますが、健康な身体づくりをしたり、ヴィーガン食とかでの、日本の精進料理が食べられる事もあると思いますよね。お客では無いかも知れませんが、身内の方々に美味しい精進料理を出された事も、もてなし、では無いでしょうか。
うちは神道なので、精進料理は無いと思います。四季のものが出されたり、神饌といえば、鮑でも供されるようなので、旬のものを季節によって食べて、多様に変るのでは無いでしょうか。
ノルウェーまだ~む
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神道では鮑も召し上がるのですね⁉️それは羨ましい限りです❗
こちらの写真の精進料理は、御霊供膳ですから完全に仏様にお供えする為にだけ作るもので、お下がりは食べますが、来客をもてなす仕出し弁当は別に注文してあるんですよ。
そちらは精進落としですから普通に天ぷらやお刺身とか伊勢海老とかも入ってました。
セレンディピティ
御霊供膳、存じ上げなかったです。
愛媛の風習?と思いきや、仏教の風習なのですね。
まだ~むさんの御霊供膳、最初は少々ぎこちなく?
でもだんだんとお料理がカラフルで豪華になってきて
まだ~むさんが作るのを楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。
体にもよさそうですし、とってもおいしそう!
ご自宅の畑の野菜を使っていらっしゃるのがなんとも贅沢。
義母様も喜んでいらっしゃることでしょう。
みんまはどんな風習なのでしょう... どきどき、気になります。
ノルウェーまだ~む
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ありがとうございます❗
私の勝手な印象ですと、家族を亡くして食事も喉を通らないような時にも、きちんと食事出来るようにするための温かい仏教の教えなのかなと思ってます。
とは言え、小さく具材を切って昆布出汁だけで自分たちの分まで作るのは面倒なので、小鍋でチマチマとやってたらだんだんオママゴトみたいに楽しくなってきましたよ🎵