余命宣告を受けたことで息子と孫たちが全員集合し、告知をしなかったことで元気を取り戻す物語。そう、いつでも命の源は家族の愛なのだ。
「フェアウェル」 (2020年)アメリカ
母ナイナイの癌の余命宣告を知らされたアメリカ在住の長男家族と、日本在住の次男家族が甥の結婚式という想定で勢ぞろいした。
悲しみに暮れる一族の中で、ひときわ悲しみが顔に出てしまう孫のビリーは、アメリカの様に本人に告知をして残りの人生を謳歌するべきと主張するが、中国の習わしで告知はしなかった。何も知らないナイナイは近く行われる(偽の)結婚式の準備に張り切って、生き生きとしていたのだが・・・
さすが中国!食卓にはたっくさん美味しいものが並んでる~!!
やはり大人数で食卓を囲むのは楽しいわけで、自然と元気がみなぎってくるのも当然。 ずっと長い事一人だった義母に思いを馳せ、少々胸が痛む私。ただし、映画にも何度も登場する料理をするシーン。これだけ大人数で何品も毎日料理をするお嫁さん達ってホント大変!!ここは同じアジアだな~とじみじみ。
親族でも色々な意見が衝突するのも当然。
中国では告知をしないのが一般的と言われてアメリカ育ちの主人公ビリーは反発するし、より一層ナイナイにバレるのではと一同がひやひやする。
個人主義のアメリカに対して、「命は自分だけのものでは無い、家族みんなのものなのよ。」と話すナイナイを、皆が大切にしているのが本当に心温かい☆
また一方ではお嫁さん同士のちょっとした言い合いで、テーブルが凍り付く場面も・・・そんな時何も口を挟めない男性陣ww
ちなみに日本人のお嫁さん役の女の子は、水原碧衣(みずはらあおい)さん。映画では中国語が判らずボンヤリしてる役だけど、中国語は勿論、何か国語も操れる才女でなんと!実はメンサの会員なのだとか。

劇中でも『告知が精神的ダメージを与える』と病院の先生が言うように、何も知らずいることで、沢山の喜びと程よい運動が癌すらも克服させてくれるエンディングにしれっと挟み込む最後のオチもなかなか。

フェアウェル(字幕版) - オークワフィナ, ツィ・マー, ダイアナ・リン, チャオ・シュウチェン, 水原碧衣, ルル・ワン, ルル・ワン
この記事へのコメント
セレンディピティ
本作、オークワフィナが主演というので、
公開時にちょっと気になっていましたが、見逃していました。
同じアジア人として、共感する場面がたくさんありそうですね。
まだ~むさんは特にお義母様を亡くしたばかりで
いろいろ思うところがおありになったことでしょう。
笑いは最大の薬というのは、パッチ・アダムスだったかしら?
ある意味真実なのかもしれませんね。
元気がもらえそうな作品ですね。
ノルウェーまだ~む
>
なんと!主役の女の子をご存じなのですね~?
私、この方を存じ上げなかったので、自身の経験を映画にした監督さんご自身の方が美人なのに・・・って思っちゃってました(笑
アメリカ的発想とアジア的なしきたりや考え方だと、やっぱり中国的なことのほうが私にはしっくりくるので、ぐっと心情が理解しやすかったですね。
深刻になり過ぎないで、ほっこりできる作品です。
セレンディピティ
主演のオークワフィナ、ちょっと個性的ですよね。
私は「オーシャンズ8」(女性版オーシャンズ)で彼女を初めて知っのですが
その後「クレイジー・リッチ!」でも見ています。
もとはラッパーだそうで、かなり過激な歌を歌っているみたいです。
本作、なんとなく「ミナリ」っぽいなーと思っていたのですが
いずれ見てみようと思います。
ノルウェーまだ~む
>
再びありがとうございます!
オークワフィナって結構色々なのに出演していたんですね!?知らなかった~~
そういえば「オーシャンズ8」まだ見てなかったです。あ、見たかも?記憶に残ってなくて・・・(笑
「ミナリ」は移民がテーマでしたね。確かにその移民となった主人公が、故郷の習慣に触れる点で、「ミナリ」の逆バージョンとも言えますね。是非、いつかご覧になって感想お聞かせください!