映画ブロガーの瞳さんがオススメされていた映画「レベッカ」を視聴。
ミステリアスなサスペンス&ちょっぴりホラーテイストもあってぞくぞくが止まらない!!
せっかくなので1940年のヒッチコック版も一緒に見てみた。
「レベッカ」 Netflix配信
使用人として雇われホッパー夫人とリゾートの高級ホテルに滞在していた”わたし”(リリー・ジェームス)は、富豪のマキシム(アーミー・ハマー)と運命的に出会い、結婚して彼の英国の豪邸マンダレーへやって来た。
しかし厳格な執事たちを束ねる家政婦のダンバースがことあるごとに事故で亡くなった前妻と比較するので、次第に精神的に追い詰められていく。
周囲の人たちから怪しい噂を聞き、前妻のことを夫に尋ねるも不機嫌になるばかり。
夫の留守中にやって来た従兄弟と名乗る男から、馬の乗り方を教えてもらった事を知ったマキシムは激高し・・・
とにかくアーミー・ハマーの英国貴族が似合う似合う☆
そして途中からどこかキレ気味の怪しげな雰囲気を醸し出して、ミステリアスでサスペンスフルなお話をより盛り上げてくれる。
彼らがお屋敷に戻ると一転『何かある!?』感じになり、一挙に不安が増して最初から最後までざわ・・・ざわ・・・でドキドキが止まらなくなってしまうのだ。
勿論ロマンスも!南の国のリゾートでうっとりするような日々が展開されていく。デートに着ていくお洋服がどれも可愛いったら♬
それにしても出会いの時は使用人だったのに、いっぱいお洋服持ってるのね・・・?
後半は次第にホラーチックな場面もあり、物語の方向性が見えずぞくぞくしてくる。
ちなみにマンダレー屋敷として登場した豪邸は外観は別のお屋敷だけど、中の金色の廊下はハットフィールドハウスのロングギャラリー。
ハットフィールドは様々な映画のロケで使われるお屋敷で、このロングギャラリーや白と黒の格子柄タイルが印象的な廊下は「女王陛下のお気に入り」でも使われていた。図書室や美しいグリーンの寝室もこちらのお屋敷と思われる。
実際に隠し扉などが存在する場所なので、ダンバースのような氷の様に冷たい家政婦が扉の向こう側に突然現れると、10センチくらい飛び上がってしまうのも無理はない(笑
小説でも”わたし”として登場する主人公は、そう言えば最後まで名前で呼ばれることが無いというのも斬新。
「レベッカ」 (1940年)ヒッチコック
レベッカ(字幕版) - ローレンス・オリヴィエ, ジョーン・フォンテイン, アルフレッド・ヒッチコック
ヒッチコックが監督をしたオリジナル版。
物語の進行はほぼ同じ。私は冒頭のシーンこそちょっとホラーっぽさが漂っていたけれど、ダンバース夫人が「レベッカは屋敷にいる」と説明しちゃうヒッチコック版より、思わせぶりな岬の小屋の男やその空に飛ぶ鳥の群れ、勝手にレベッカの亡霊に怯える”わたし”など、ネトフリ版のほうがずっとヒッチコックっぽいと思っちゃった。
あとオリジナルの方の”わたし”が純粋で感情移入しやすかったのに対し、ネトフリ版はマキシムに目を付けて最初から狙っていた感じがして、”わたし”にあまりいい印象を持てなかった。その分逆にミステリアスさが増してたけど。
まあ、結末を知ってから見たのでその分割り引いたとして、オリジナル版のほうがレベッカとの関係性も分かり易く『素直』だったかも。
勿論どちらも見応え充分☆
この記事へのコメント
ごみつ
お〜、まだ〜むさんも新旧「レベッカ」ご覧になったんですね。
瞳さんの記事を読むとがぜん映画鑑賞したくなっちゃいますよね!
「レベッカ」はヒッチコックの渡米第一作目でアカデミー作品賞をとってるんだけど、大物プロデューサーのセルズニックのよこやりが凄くて、「あれはセルズニックに与えられた賞だ!」って怒ってたらしいですよ。(それでも私はこの映画が好きですけど。)
なので、逆に後から撮られたネトフリ版の方が、ヒッチコックらしさが強く反映されてたのかもしれませんね。
私も早くネトフリ版見てみたいな〜。(^O^)
ノルウェーまだ~む
>
はい!なかなか新旧を見終わるまでUpが遅くなっちゃいましたが、結末を知ってても、どちらも凄く面白く見られましたよ~
なるほどイギリス出身だからこそのリアリティがあったわけですね。雰囲気がバッチリでした♬
見終わってから夫とあれ?ヒッチコック出てた?ってなって、結局見逃しましたが、どうだったんだろう??
もしかしたらヨコヤリのせいで、出演してなかったのかもしれないですね。
瞳
わ~!!まだ~むさんのレビューが読めて嬉しいです。
ヒッチコック版もご覧になったんですね!!
ヒッチコックのカメオ出演は、ジャックと警官が話してるシーンでたしか、後ろを通ったと思います。
あの廊下はハットフィールドだったんですね~!!ネトフリの「レベッカ」はお屋敷も庭も、すっごく綺麗でしたよね。
そうそう、あの鳥のシーン、あれはヒッチコック!!って感じ、ゾクゾクしましたね。
名前はあるけど(回想シーンとかでも)一切姿は出てこなかったレベッカと、ヒロインだけど名前はない“わたし”この対比がすごいですよね。
オリジナルの“わたし”の方がおとなしめでピュアな印象でしたね。
セレンディピティ
レベッカの新旧両作品、ご覧になられたのですね。
私も早く見て、どきどき、ぞくぞくしたいです。
新作の場面の数々、映像がとても美しくてますます期待が高まりました。ヒロインのファッションも楽しみです。
オリジナル版は、クラシックムービーらしいシンプルな魅力があるようですね。
どちらも楽しみです♪
隆
ダンバース夫人が心酔するぐらいで、レベッカが魅力と恐さをあわせ持った人だったのだろうと思いました。ダンバース夫人の言葉からは、旦那さんが支配されている、立場だったのだろうと思いましたが、秘密が露わになるにつれて、リアルの夫婦の絆が強まったり、意外な内容もありました。
ヒッチコック画は初めて観ましたが、セレブの新婚生活を夢の中のように描きながら、サスペンス調もあって、面白かったです。
ノルウェーまだ~む
>
さすが!瞳さん。気になっていたヒッチコックのカメオ出演を教えてくださって有難いです~☆
警官と話しているシーンですね、よし!再度見直してみます(笑
そうそう、名前があっても出てこない人物の影と、ヒロインなのに名前が一度も出てこない対比素晴らしかったです。
リメイクではまあまあ後ろ姿とか出てきましたけど・・・
私はオリジナルのピュアな”わたし”の方が好きでした☆
ノルウェーまだ~む
>
是非是非、セレンさんもご覧になって~
どちらを先に見るか・・・?悩ましい所なのですけど、話の進展が判らずドキドキが大きいのは新作のほうなので、そちらを先に見る方がより謎めいた感じを楽しめると思います。
最近リメイクしている映画とか多いので、新旧共に見ると時間かかってしまって・・・(笑
ノルウェーまだ~む
>
ヒッチコック初めてですか~!? 今回旧作も見て、やっぱり大御所ヒッチコックは凄いなって思いました。
一瞬、レベッカはダンバース夫人の子供なのかな?って思ったりもしましたがどうでしょう?
例えば富豪が召使いに産ませたのがレベッカで、その召使と一緒に嫁いできたなんてことも考えちゃいました。
隆
レベッカが夫人の子供説、面白いですね~。
黒髪の美人だし、似ているかも知れません。だから、「わたし」を子供扱いしてたんですかね、その線だと、マキシムも夫人には頭が上がらない事にw
ちょいホラーの要素もあるので、レベッカは謎の人ですし、序盤で、あたかも帰って行くように海に出て、亡くなったという話が出るし、ちょっと、物の怪っぽいですよね🍂
ノルウェーまだ~む
>
再びありがとうございます。
確かに二人共黒髪ですね♪
ダンバース夫人のあの異様なレベッカへの入れこみ様といい、「女性だって自由であるべき!」と浮気三昧のレベッカを擁護していることからも、立場をわきまえず家政婦なのにお屋敷のご主人の子供を身ごもって追放された的な?そんな裏エピソードを想像してしまいました。
謎が謎のままなのもかえってミステリアスで良かったですよね。
セレンディピティ
新作レベッカ、見ましたよ。
映像もすばらしかったし、おもしろかったです。
途中まで本作がサスペンスだということをすっかり忘れていましたが
後半、意外な事実が明らかになる展開に目が釘付けになりました。
それにしても、夫は自分の秘密を妻に打ち明けられない
という葛藤はよくわかりましたが、それにしても
彼女の不安を取り除くようなフォローが欲しかったわ。
「ダンヴァース夫人には僕から注意しておくよ」とか
「レベッカは君が思っているような完璧な妻ではないよ」とか。
それだけで彼女の心がどれだけラクになったことか...。
(でもそれは映画になりませんね)
ノルウェーまだ~む
>
再びコメントありがとうございます。
確かに確かに!ちょっとしたフォローさえあれば・・・って思いますよねぇ。
でも夫のどうしても言えない秘密があっての心の余裕が無い感じが、余計に「わたし」を不安にさせたり、彼女が一方的に感じる劣等感は、なかなか夫には伝えにくいもので・・・
あと男性優位なかんじは元々が古い時代の話なのと、貴族社会っていうのもあるかもですね。
その辺の心理的なものをサスペンスに仕上げるっていうのがみごとでした♬
ヨモギ
Margotさんのブログ経由でおじゃましました。^^。
旧作のレベッカを、テレビで見たことがあります。
レベッカの影におびえる「わたし」の心がヒシヒシと伝わってくる、
名作だったと思います。
女中頭?の女性の不気味さも印象的でした。
新作の「わたし」は、ナオミ・ワッツさんに似ているような気がしました。
わたしのテレビではネットフリックスが見れませんので
新作のほうは見られなくて。。残念です。
ノルウェーまだ~む
>
初めまして!!ようこそおいでいただきました♪
旧作の方をご覧になられたのですね~
色鮮やかな出会いのリゾートの美しさは、はやりカラーの新作のほうが素敵でしたけど、旧作の主人公の方がピュアで感情移入しやすかったですよね~確かに名作でした!
また良かったら遊びに来てくださいませ~~~
ボー
ネトフリは見られませんが、WOWOWに来る可能性も…。(「ベルファスト」もずいぶん後ですが来た)
「レベッカ」を見てから、我が家の使用人が怖くてクビにしました…(はじめから、いないっての)
ノルウェーまだ~む
>
他の配信でも配信のオリジナル作品を見ることが出来るといいですよね~
使用人の方はクビにしたんですか!?(笑