流石にダルくて映画を観る気にもなれなかったけど、久々のお休みは邪悪な気分がむくむくと湧いてきて(?)サスペンスホラーを見る事に。うむ、体力が復活してきたと言う事かな☆
「アンテベラム」 (2020年)アメリカ

アンテベラム(字幕版) - ジャネール・モネイ, エリック・ラング, ジェナ・マローン, ジャック・ヒューストン, カーシー・クレモンズ, ガボレイ・シディベ, ジェラルド・ブッシュ, クリストファー・レンツ, ジェラルド・ブッシュ, クリストファー・レンツ女性人権活動家で博士号を持つ社会学者のベェロニカは、出張先で講演を終えて友人とのディナーを楽しんでいた。
途中で分かれ一足早く家族の元へ戻ろうとタクシーに乗ると・・・
南部の綿花のプランテーションで過酷な奴隷労働を強いられているエデンは、白人から受ける酷い仕打ちにひたすら耐えていた。仲間と脱疽を測るのだが、仕打ちに耐えられず一人一人…と命を落としていくのだった・・・
予告編がマジで怖くて、観るのをためらっていた作品。
「アンテベラム」とはアメリカにおける南北戦争前(の時代)を指すのだそう。
目覚めるといきなり奴隷の人生へと転落している恐怖が待っている。タイムリープもののような摩訶不思議な時間軸が展開し、私たちを惑わせる。初めは裕福で賢く美しいヴェロニカが女性の人権を声高に訴え、多くの支持を得ている華やかな生活が描かれる。一見アメリカも遂にそんな時代になった・・・と最初は思わせて、実は今現在でも根強く差別は生きている~~というのは、冒頭の華やかなレストランやホテルのシーンでもしっかり見え隠れしている。
外から見ていると、既にアメリカは平等の国なのだと思ってしまいがちだけれど、根っこの部分で何も問題が解決していないのだと強く主張している実は社会派映画だった。
「search サーチ」 (2018年)アメリカ

search/サーチ - ジョン・チョー, デブラ・メッシング, ジョセフ・リー, ミシェル・ラー, アニーシュ・チャガンティ, セブ・オハニアン
愛する妻を亡くしたデビットは娘の事が気掛かりで、何かにつけてLINEをしていた。ある晩、友達の家で勉強会と電話で話した娘がそのまま戻らなかった。フェイスブックなどで交友関係を調べるが、彼女に友人がいないという事実に突き当たる。
大々的に報道され警察が捜査に当たるが、デビットが突き止めたSNS上の繋がりを持つ人物は・・・
評判通りとっても面白かった!
冒頭のPCのフォルダーに格納されていく写真や動画だけで、仲の良い家族とその愛する妻がガンで亡くなるところまで一瞬で見せる技が見事。そしてその短い冒頭部分でもう泣いちゃうのだ。
序盤はちょっとウザめのパパの存在や、娘がいつも一人ぼっちだった事実を知ったり、車に湖が沈んでいたという展開が続くのでなかなかに辛い。ほとんどがPCの画面で構成される映画が、いったいどう展開していくのか?と思っていたら、ズームで捜査官と会議したり、撮影した動画や報道を見るという形で外界に繋がっていく。そして意外な犯人と意外な結末!!!
それにしてもSNSの全てが真実ではないという点や、残されたデータから推理していく洞察力と、またSNSに振り回されて疑心暗鬼に陥るなど現代だからこそが盛り込まれている。
最期は親の真っ直ぐな愛と曲がった愛に胸が熱くなるのだった。
サーチの2は現在公開中。これもいつか観たいな~
この記事へのコメント
セレンディピティ
GW中もお仕事お疲れ様でした。
「アンテベラム」知らなかったです。見るのに覚悟が要りそうですが、見応えのある作品のようですね。
「Search」は公開時に気になっていました! ワンシチュエーションで展開し、ギルティのお好きなまだ~むさんにはきっと楽しめたことでしょう。こちらも見てみたいです。
瞳
GWお仕事お疲れさまでした。
邪悪な気分が~~!!ああっ、わかります~!(^^)!
そして「アンテベラム」昨日見つけてマイリストに入れたところでした。見たらまたお話させてくださいね。
「サーチ」これ面白かったですよね~!!
ネット時代だけど(映画で)ここまですべてがパソコンの画面上の映像で進行していくとは!!驚きました。
自分が知っていた娘の姿とは全然違う別人のようなマーゴットを知ったり、母を亡くした娘を想い傷つかないように取った行動がかえって彼女を傷つけていた・・という部分も見せて、今時風のPC画面演出!というだけじゃない(いつの時代の親子にも通じる)関係をちゃんと描いていたところにも好感が持てました。
「2」も気になりますね~♪
ノルウェーまだ~む
>
「アンテベラム」は息子が勧めてくれてた映画で、ポスターと予告編を見るとホラーなのかと恐る恐る見ましたが、決してそんなことはありませんでした。多分セレンさんも楽しめると思いますよ~
「サーチ」はご想像通りで、ギルティファンの私好みでしたし、それ以上に斬新な手法が非常に素晴らしいアイデアに満ちていて楽しめました!
今はアマプラで「アンテベラム」ネトフリで「サーチ」が配信中です~~
ノルウェーまだ~む
>
気分が滅入ってちょっと邪悪な持ちになっていたので、今回この2作品は私にピッタリでしたよ~(笑
「アンテベラム」感想是非お聞きしたいデス!
「サーチ」はまさに仰る通りでした☆
娘を想うばかりにウザくなったり、気を使い過ぎて気持ちを汲めなかったり、子供たちが大人になれば余計にそういったすれ違いや、思い違いが生じてしまうのは、古今東西どの時代もいっしょですね。
PC上に残る言葉のやり取りから様々な事を見つけ出しつつ、実は本当に言葉にしないところに本心が見える・・・PCに映し出される表情なども秀逸でした!!
瞳
速攻再び伺いました!(^^)!
これ、絶対ネタバレ知らずに見た方がいいですね。私何も知らずに見たので、冒頭のシーンからえっ!?歴史もの?と驚きましたが、まさかこんな風に繋がるとは~!!
ところどころに挟まれる、(ホテルやレストランでの)不穏なシーン、ホテルの少女は「シャイニング」を連想してドキドキしました。
過去は消えず、過ぎ去ることもしない・・・まさにこの言葉どおりでしたねぇ。
ノルウェーまだ~む
>
わあ~!早速再訪してくださってありがとうございます!!
超シャイニングのホテルの少女のところ、予告編に使われてるんですよねwwそれで私、怖いやつじゃん!って敬遠してたんですけど・・・
ネタバレなしにこの面白さを伝えるのって難しいんだけど、本当に上手くできた映画だったでしょう?
ふじき78
ノルウェーまだ~む
>
確かにちょっと似ています(笑)
カーボーイハット被って欲しいですね。
latifa
アンテベラム見ました。
あっ!という驚きの展開がありました。
でも、ひどいよねー。アメリカの差別って根深いものがあって、キツイわー。
それと、「余市ヴィンヤードグランピング」と積丹の記事も楽しく見せてもらいました。
お洒落なグランピング施設が出来てるのねー。
お食事(BBQ)すごいわー。
積丹は私が若い頃、何度か行ってお気に入りの場所でした。
まだむさんの旦那様も若い頃よく行ってたなんて。
うに!私も以前積丹で食べました。
懐かしいー。値段が35年前と、それほどあまり変わってないのもエライ。