映画館で私が何を観るか?とかどうだったか?も全く気に留めないパパンが、珍しくテレビCMを見て「これは観たい!」と言うので、久しぶりに一緒に劇場鑑賞へww
「ナポレオン」 公式サイト
24歳で少佐となったナポレオン(ホアキン・フェニックス)はめきめきと頭角を現し、総司令官として幾多の戦いで戦果を収めて来た。
ある日のパーティーで妖艶な未亡人ジョセフィーヌ(バネッサ・カービー)に一目ぼれし、熱烈なアピールの末結婚する。
しかし冷徹な作戦で次々と勝利し英雄となって行くが、奔放な妻に心はいつも振り回されていた。
遂にフランス皇帝にまでのし上がったナポレオンだったが、子が出来ないことで愛する妻と離婚、若き妻にはすぐに息子が誕生するも、ワーテルローの戦いで惨敗し・・・
とにかく規模が凄い。巨額の費用と(多分)8,000人以上のエキストラを使った壮大でスペクタクルな戦闘シーンは圧巻!
それがエジプトだったり極寒のオーストリアだったりと、戦いが何度も登場しても見事な戦略で飽きさせない。さすがリドリー・スコット☆
まるでゲームをするかのように作戦を成功させていくのは、ナポレオン本人もさぞ楽しかったろうと思いつつ、多くの名もなき兵士を盾にして平然としている冷徹さが恐ろしい。
ほとんどオッパイこぼれるドレスで男たちを魅了する未亡人ジョセフィーヌには、ミッションインポッシブルやワイスピで印象的な宿敵を演じたバネッサ・カービー。
最後まで英雄ナポレオンを手のひらで転がし続ける悪女を見事に演じている。いや、悪女じゃないのかな?そんな性悪女に男性は見事に心を奪われてしまうのか?妻の不貞を責めていたと思ったら、アッと言う間に「私が居ないとあなたは何も出来ない」と復唱させられて「にゃおん~~」と手懐けられてしまう。いやはや男って・・・!
まるで絵画のまんま(絵画を参考にしている訳だけど)の戴冠式が実に素晴らしい!!
全ての富と権力を手中に収めても、妻の心を自分に向けさせるために戦場で勝利を続けなければならない孤独と葛藤は、英雄とかけ離れて滑稽にも思えてくる。さすがホアキンのナポレオンは一味違う!
離別するときのジョセフィーヌの涙は本当なのか?バネッサ・カービーの悪役の印象が強すぎて、どうせウソ泣きですぐ愛人を作るのだろうと思っていたら、最後はナポレオンを想って死んでいく。本当に自分を愛してくれた人の存在は、今わの際まで気が付かないとはナポレオンも哀れなものだ。
「南の島への島流しでノンビリ暮らせるなんて最高なのに…?」とパパン。英雄じゃなくて残念でしたね☆
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この記事へのコメント
瞳
ご主人と観てこられたんですね♪私も・・・と思っていたら、なんと!一番近いシネコンでやってないことが判明~~(>_<)以前もリドスコの「最後の決闘裁判」ここではやってなかったんですよ。どうなってるんだ~~。
監督の職人技的世界観、今回も素晴らしいみたいですね。
>8,000人以上のエキストラを使った壮大でスペクタクルな戦闘シーンは圧巻!
想像するだけで凄そうです~~!!
ナポレオンって戦闘もそうだけど、銀行作ったり、いろいろと制度も改革したりしたと記憶してるんですが、そういう部分は描かれてなさそうかな?
ナポレオン本人だけよりもジョセフィーヌとの関係が濃いのかしら?
パパンさんの一言、ぷぷぷ~~(爆笑)
ノルウェーまだ~む
>
それは残念ですね~こんなに大作なのに!?
ナポレオンは銀行作ったりしてるのすね??制度改革など細かい事は残念ながら描かれては無かったです。
しかし今回のは一見、壮大なスペクタル歴史大作ものの形を取っているけれど、実は妻を愛し過ぎるが故に人生振り回される一人の男を描いているんです。
映画ご覧になったらまた是非感想をお聞かせください~
きさ
158分と長い映画ですが、一気に見せます。
ホアキン・フェニックス、ヴァネッサ・カービーはじめ俳優陣もみな素晴らしい。
史実には忠実でなく、冒頭マリー・アントワネットの処刑から映画は始まりますが、史実と異なりアントワネットの髪は長いです。
前半はジョゼフィーヌへの執着が描かれます。
アウステルリッツの戦いのスペクタルも素晴らしい。
史実とは異なる様ですが。
最後のワーテルローの戦いも見せますね。
CGを使っているにしても大軍の激突を見事に描いています。
リドリー・スコットの集大成の傑作です。
リドリー・スコットに外れなし。
ノルウェーまだ~む
>
リドリースコット作品にハズレなしですね!
ジョセフィーヌのと関係は史実的にはどうなんでしょうね?その辺気になります。
にゃむばなな
人間って男女関係なく、誰かの上に立ちたいし、誰かの下にいたいという想いがあると思うので、上昇志向が強い人ほど、逆にSMとかにハマっちゃうのでは?とナポレオンの小物ぶりを見て思いました。
ノルウェーまだ~む
>
そういうものなのですかねww
映画ではナポレオンはマザコンぽかったから、その傾向が大きかったかもですね。
エリートほどそういった感じになるのでしょうか(笑) プライド高く同性からは崇められたいのに、女性からはヒールで踏んでほしかったり(?)英雄もただの人間ですね☆
ごみつ
コメント、すっかり遅くなってしまいすみません。
私もちょっと前に鑑賞してきて、さきやっと記事にしました。
もうあれこれ全く書きたい事がアップできないまま、もう年末。(;>_<;)
この状態、もうしばらく続くと思いますが、かわらずおつきあいいただけると嬉しいです。
「ナポレオン」、なかなか面白かったですよね。ナポレオンのちょっと情けない面をフィーチャーしていて興味深かったです。
ただ、ちょっと歴史劇としては駆け足すぎる感じがしましたが、このあたりは仕方ないのかな。
とりあえず戦闘シーンは見事でしたよね。それだけでも劇場で見る価値ありました。
ノルウェーまだ~む
>
情けない「一人の男」としてナポレオンを描くリドスコの勇気たるや!でしたね~
さすがホアキン・フェニックスです。
歴史的には駆け足ですが、生涯で率いた戦いが61とのことですから、もうざっとやるしかないのでしょうねww
それにしてもお忙しい中コメントありがとうございます。
あっという間に年末ですね…私も遍路旅のアップがまだまだだし、まあ書いてもあまり興味を持ってくださるような内容も書けないので、自己満足でゆるゆるとってかんじです。こちらこそどうぞ末永くお付き合いくださいませ。