昨年はほとんどホラーばかりだったのが、今回は趣向が違う?
「テルマ&ルイーズ」リドリー・スコット(1991年)アメリカ(2024年2月リバイバル上映予定)

テルマ&ルイーズ - スーザン・サランドン, ジーナ・デイヴィス, ハーヴェイ・カイテル, Callie Khouri, リドリー・スコット, Ridley Scott, Mimi Polk Gitlin, Callie Khouri, Dean O'Brien
ウエイトレスのルイーズの車でドライブ旅行に行くテルマは、いつも威圧的な夫に言い出せない。こっそり荷物を積んで旅に出るが、途中のドライブインで男にレイプされそうになる。ルイーズは思わず男を撃ち殺してしまい、二人の逃避行が始まるが・・・
来年に4Kリマスターでリバイバル上映されるとは知らずにアマプラ鑑賞。
端的に言うと『女性版 明日に向かって撃て!』
なんと途中で拾ったヒッチハイカーが若き日のブラピ!めちゃめちゃ若いけど、年数経ってもこんなに変わらない人っている?とビックリ。
当時の女性の立場の弱さ、困難に打ち勝って自分らしさに目覚めていく清々しさが最高!評判に違わぬ傑作☆
「夕陽のガンマン」 (1965年)イタリア

夕陽のガンマン - クリント・イーストウッド, リー・ヴァン・クリーフ, ジャン・マリア・ヴォロンテ, Sergio Leone, Fulvio Morsella, Luciano Vincenzoni, Sergio Donati, Enzo Dell'Aquila, Fernando Di Leo, セルジオ・レオーネ, Alberto Grimaldi, Arturo Gonzalez
賞金首を追っているマンゴー(クリント・イーストウッド)は、凶悪な強盗一味に掛けられた2万ドルの賞金の為に、早撃ちの大佐と手を組んだ。強盗一味に潜入したマンゴーは大佐との約束と違う方へ一味を誘い、銀行強盗した金と賞金を独り占めしようとしていたが…
テレ東の昼のロードショーでも何度もやっているけど、息子は初見らしい。もう最新の映画は観尽くして、古い名作に興味が移った様子。
130分の映画のほとんどは喋らず、マンゴーと大佐の目と目で語る男の友情、全ての映画の基本となった男の美学が詰まっていた。バンバン撃ちまくって人が沢山死ぬけど、60年近く前の作品らしく血が1滴も出ないのと、主人公が自由奔放すぎてどっちがワルだか判らなくなる(笑)
「ブラッド・イン ブラッド・アウト」 (1993年)アメリカ
![ブラッド・イン ブラッド・アウト [AmazonDVDコレクション] - ジェシー・ボレゴ, ベンジャミン・ブラット, エンリケ・カスティロ, ダミアン・チャパ, テイラー・ハックフォード](https://m.media-amazon.com/images/I/51QYFivvDWL._SL160_.jpg)
ブラッド・イン ブラッド・アウト [AmazonDVDコレクション] - ジェシー・ボレゴ, ベンジャミン・ブラット, エンリケ・カスティロ, ダミアン・チャパ, テイラー・ハックフォード
イーストLAにあるメキシコ系アメリカ人が住む街に帰って来たミクロは、自分の肌が白い事に負い目を感じていたので、ストリートギャングのリーダーをしている従兄弟のパコとクルスに気に入られようと仇討ちに加担し、敵対するグループのリーダーを射殺する。刑務所に入ると白人・黒人・メキシコ系の3つのグループは抗争を繰り返していた。模範囚として仮出所したミクロは真面目に働いていたのだが…
見た目は白人だが心はメキシコ系として、自身の居場所を探して必死に彷徨うミクロが転落していく姿が哀しい。強い絆で結ばれていたワル3人組がそれぞれが余りに違う方向へ行ってしまう姿と、自分のせいで人の運命を左右してしまった事への自責の念に長年苦しむ姿は切ない。ヤンチャな青年期から見事に大人の男へ成長していく役者たちの演技は見事。
3時間と長く刑務所での駆け引きが疲れてしまうが、内部の抗争はアメリカあるある?で大変興味深い。
テーマは友情?なDVDチョイス、息子の心境の変化はさて・・・
この記事へのコメント
セレンディピティ
14枚のDVD! 映画三昧の楽しいお正月になりますね。
ご子息の映画のチョイスもすばらしいです。
テルマ&ルイーズ、大好きな作品です。
女性のバディものの最高傑作なのでは、と思います。
ラストは考えの分かれるところと思いますが、私はハッピーエンディングだと思っています。(これまた私の好きな)フロリダ・プロジェクトのラストを見た時に、このテルマ&ルイーズのエンディングを思い出したのですよね。
ブレイク前のブラッド・ピット、短い出番にもかかわらず、この時すでにスターの存在感でしたね。
夕陽のガンマン、あまりにも有名な作品ですが、私は見たことがない(覚えていない?)のですよね。いつか機会があれば見たいです。
ブラッド・イン~もなかなか見応えがありそうな作品ですね。
ノルウェーまだ~む
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年末からすっかりお正月気分でDVD見まくってしまいましたよ(笑)
「テルマ&ルイーズ」お好きなのですね!?私初めて見たのですけど凄く良かったですよね。私もこれはハッピーエンドと捉えます。
この中で言えば長いけど是非「ブラッド・イン~」をオススメします。ちょっと刑務所部分が長くて暴力も多くなってますが、心の奥に抱えたものをひた隠しに生きる若者の苦悩は見応えありました。
ごみつ
今年も残すところあと2時間をきりました。新しい仕事についてからは、バタバタとしていて、ブログもほとんどアップ出来ませんでしたが、変わらずおつきあいいただき本当に有り難うございました。
「テルマ&ルイーズ」は、リドスコの興味が、基本的に女性にある事がよくわかる作品ですよね。けっこう骨太な作家っていうイメージあるけど、思いかえすと女性がメインになってる作品が凄く多いんですよね。
そうそうブラピが出てるのにも注目!って感じ。なかなか目が出なかった彼がこの作品で注目される様になったそうです。
それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎え下さい。o(^o^)o
ノルウェーまだ~む
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明けましておめでとうございます。
お忙しい中コメントくださって嬉しいです!昨年お目に掛かってから、お忙しそうでしたのでなかなかやり取りも出来ず残念に思っておりましたが、お仕事充実なさっている様で良かったです。
「テルマ~」はごみつさんが激推しでしたので、早く見よう!ってずっと思っていた作品でした。
期待以上に良くて私もすっかり気に入ってしまいましたよ。
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いします。
にゃむばなな
この『テルマ&ルイーズ』がお気に召したら、似たような設定ですけど、女性が4人に増えたドイツの逃亡劇『バンディッツ』もオススメです。ちなみにこの映画の監督は女性で、ブラッド・ピットの元彼女さんです。
ノルウェーまだ~む
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こちらにも有難うございます。
ブラピファンが選ぶというだけあって、確かにテルマだけでなく女性ならその魅力にメロメロになっちゃうブラピでしたゎ☆
ブラピ元カノ監督の「バンディッツ」これも観なくちゃです!